そこに、いつごろ創建されたのかわからない古い塔が、一面に生い茂った葦原に囲まれて立ち尽くしている。風が吹くと葦原がざわざわに唸りだす。なぜか、懐かしさに一杯になる、あの塔…。ずっと探し続けている。塔の秘密を解き明かすのは誰? 
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少女ワジダの母親は、国が女性の運転を禁じているため、通勤時に運転手を頼まなければなりません。当日、運転手が来なければ仕事にも行かれない。

家族ではない男とふたりっきりはダメで、そのため車内でも複数の女性と乗り合せねばならないみたいです。

そして、バスなど公共交通も発達していない。働く婦人たちにとってかなり不便な社会と言えそうです。

ワジダの母親は、「留守に男の子を家に入れるなんて、パパに殺されるわ」、「男の人がいる職場で働きたくない。パパが嫉妬するから」などと言う。

そこで母親は、別の勤務先を探さねばならないのに、友人の勧めた職場を断ってしまう。サウジでは女性の働く場は少ないのに、夫の意向を無視できないみたいです。

女性は一人では買い物にも行けない国らしく、あるシーンでは孫のような男児を伴に買い物する年配女性が映っています。

「自爆テロで死ぬと天国で妻を70人娶れる」などという、看過できない会話もありました。

映画館は無くとも、DVDなどのソフトであれば家庭内では見られるのですから、矛盾しています。それなら男女別の映画館があってもいいのに…。大勢の人間を一同に会することを恐れているのか?

この映画の女性監督・
ハイファ・アル・マンスールさんがインタビューに答えています。

「屋内や学校の敷地内のシーンを除いて、私はバンに乗り込み、モニターを見ながら無線で指示をとばすというやり方」で撮影した。

男女隔離の厳しい社会では、撮影するにも大変な苦労があったみたいです。

なお、女性は家庭以外では素顔が出せないなら、映画の中でも素顔を出したり肌を見せてはいけないのではないか、矛盾していないかとふと疑問に感じていたら、なんと以下に少し言及されていました。

★「もう一つのサウジアラビア」の声を届けたい
http://www.swissinfo.ch/jpn/-%E3%82%82%E3%81%86%E4%B8%80%E3%81%A4%E
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・インタビュア:サウジ女性はベールなしでスクリーンに、つまり世界中へ姿を現す権利がありますが、街頭ではその権利はありません。

・監督アルマンスール:サウジは「美しい」矛盾に満ちています。保守的な国であることは事実です。しかし、女性が身につけているベールの下には、人生、笑い、喜びを愛する、感情を持った人間がいるのです。

なにが美しいのかよくわかりません。また、あからさまな矛盾がこの映画から見つけています。

戒律や伝統には従ってはいるが、近代化によって社会は大きく変化して、戒律の解釈が難しくなり、それでさまざまな矛盾した決まりを作り出さねばならず、社会ルールがさらに複雑になったと考えられるところです。

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