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そこに、いつごろ創建されたのかわからない古い塔が、一面に生い茂った葦原に囲まれて立ち尽くしている。風が吹くと葦原がざわざわに唸りだす。なぜか、懐かしさに一杯になる、あの塔…。ずっと探し続けている。塔の秘密を解き明かすのは誰? 
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荷馬車がゴトゴト子牛を載せてゆく
可愛い子牛 売られてゆくよ
悲しそうな瞳で見ているよ
ドナ・ドナ・ドナ・ドーナ子牛を載せて
ドナ・ドナ・ドナ・ドーナ荷馬車がゆれる   (安井かずみ訳詩)

偶然のことから、「ドナドナ」のドナという意味を調べているサイトにたどり着きました。そこには、「作詩はユダヤ人のイツハク・カツェネルソン(1886年生まれ)である」と書かれていました。さらに…、

「1942年に彼の妻と2人の息子がアウシュビッツへ強制移住させられており、彼はその印象をこの歌に託したという。その後、彼自身も強制移住させられ、妻子と同様に1944年にアウシュビッツで死亡」
 
また、ウィキペディアには次ぎのように書かれています。
「ユダヤ人は、彼らが信仰しているユダヤ教の神のことを「アドナイ(主よ)」と呼ぶ。その「アドナイ」をナチス当局に悟られないように、「ドナ」と短く縮めて表現して、戦争の不条理を神に嘆きつつ、悲しみのうちに「主よ、主よ」と歌ったものと解される」
 
ドナドナはちょっと物悲しい曲ですが、歌いやすく美しいメロディなので知らずに歌っていた方もいると思います。でも、歌に秘められた民族の辛い歴史を知るとまた違った捉え方ができるのではないでしょうか。
 
過去、ユダヤ人はナチ政権によって大量殺戮(ホロコースト)されました。なお、一般的には、一つの人種・民族・国家・宗教などの構成員に対する計画的大量虐殺等の行為をジェノサイドと言います。

大量虐殺そのものを一般にホロコーストと称することもあります。また、ロシア語の「ポグロム」という言い方もあります。帝政ロシア時代に反ユダヤ運動が起きてユダヤ人が大量虐殺されたことをポグロムと表現しているようです。
 
そんな苦難の体験をしている民族ですが、今や大量虐殺の加害者のほうになっています。なぜこんなことになってしまったんでしょうか…。
現在のイスラエルの現状を知れば、ドナドナの歌は、もっと別の何かを私たちに感じさせるでしょう。
 

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