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そこに、いつごろ創建されたのかわからない古い塔が、一面に生い茂った葦原に囲まれて立ち尽くしている。風が吹くと葦原がざわざわに唸りだす。なぜか、懐かしさに一杯になる、あの塔…。ずっと探し続けている。塔の秘密を解き明かすのは誰? 
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KAWAD夢ムックの総特集『萩尾望都』の中に載っているものの一つは、萩尾望都さんと小説家の長嶋有さんの対談ものです。

萩尾さんがコンピータ嫌いだと知って、長嶋さんは「信じられない」と驚いていらっしゃる。次の青字部分は、それに対して萩尾さんが語っていることです。


SFの世界でもコンピュータとかロボットっていうのはずっと変化しています。…中略…自新しいSFを読むとどんどんコンピュータに人格が付いてきて、お互いに怒鳴ったりケンカをするわけで、そういうのが非常に面白いです。

やっぱりこうでなきゃって、ちょっと思ったりもします。…中略…自分はコンピータなんだけど、あるキャラクター人格を味付けしてあるとか、短気なキャラクターとして設定されているコンピュータとか、面白いです」

この部分をある受講生(タイプ4)に読んでもらうと嫌な顔をします。どうしてなのか理由を尋ねると…、

「映画とかマンガとか見ててよく思うんですが、つまらないことでケンカしたり怒鳴りあったり、怒ってばかりいる人たちが登場して、なんだか気分が悪くなります。面白いだなんて…」と不快そうにしています。


それを聞いていたタイプ9の受講生も同感だと言う。確かに、ごく最近になって読み返したばかりの「天才柳沢教授の生活」も、すぐに怒り出す人たちばかり登場します。再読してはじめて、こんなマンガだったのか、と気づいたところです。

作者の山下和美さんのエニアタイプをタイプ2w1と判定しています。怒っている場面やイラッとしているシーンは、読者に面白いと思わせるために描かれているのだろうと思われます。

ですから、その逆で、不快になる読者がいるとは、山下さんは予想だにしていないのだろうと考えられます。でも、考えてみたら、コンピータの人格が、シャイで内気というのでも、面白いのではないでしょうか。

元々の気質が短気であると、怒りっぽくてケンカっ早いコンピュータのほうが「面白い」ってことになってしまうのでしょうか。ハト派タイプにとっては、人との争いや諍いは、不快で避けたいものになるので、面白いシーンになりえないみたいです。

萩尾さんは同業のマンガ家たちからは、おっとりした人に見えているようです。でも、萩尾さん自身はケンカをよくしているらしいので、穏やかな気質とは言えず、攻撃的な気質なのではと考えざるを得ません。

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