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知り合いの30代の男性が、ある日、田舎に出掛けてソバ屋でランチを食べていた時のことを、おもしろおかしく語ってくれたことがあります。
男性が、ふと窓の外をみたら、眼下に見える川岸で、おぼれかけそうになって助けを求める声が聞こえたのだそうです。それですぐに駆けつけて助け出すことができたというお話です。
しかし、彼が言うには、エビ天を箸で持っていたが、叫び声を聞いて、それを口の中にほうりこみ、それから席を立ったというのです。それが自分でも許せなかったことなのだと言います。
ところで、当ブログの11/10にご紹介しているものがあります。「辛くても、食欲がなかなか減らないのもタイプ2に多い…」です。
失恋しても食欲が減らない、何かで辛い時でも、泣きながらでも完食してしまう人がいたらタイプ2から探します。
お母さん気質(タイプ2)の人たちが、人助けにもっとも敏感に反応して行動を起こす傾向があります。たとえば、子熊を連れた母熊くらい恐ろしいものはないとよく知られています。家族や一族や他の人たちを守らねばならない、という気持ちになりやすい気質を内に持っているからです。
また、火事場のクソ力を出せる人は、どのタイプかと聞かれたら、危機時でも食欲を失わない人だと考えられます。タイプ8も該当します。お父さん気質ですから、家族や一族や家来など、身内しか助け出さないかもしれませんが…。
タイプ8は、縄張りを守るためとか、敵と対峙する時に、火事場のくそ力を出すタイプです。つまり、決戦の前は腹ごしらえをする人たちです。
そして、戦いとか闘いを怖れて怯むようでは、食欲というものは減退するでしょう。エネルギーの補給を忘れない人が、勝利を得られる可能性が高くなりますからね。
一方、エビ天を箸から落としてしまう、つまり、何か起きたら、食べ物が喉に通らなくなる人たちがいます。攻撃タイプ以外のタイプにある傾向です。むろん、みながみなそうだと言うのではありません。
なお、上記の男性は、タイプ2と判定している方です。そして、ごく最近でも、酩酊してプラットホームから落ちた人を助けた男性がいます。この男性がタイプ2なのか、他のタイプなのか知りたいところですが、まだわかっていません。
約10年前にも同じような事件が起きましたが、タイプ2と考えられる人でした。以下です。
http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/active/page15/15-201~/15-219.htm
「虫愛ずる姫」という平安時代の小説があります。小説とは言え、どうやらモデルがあるようなので実話が入っているのではないかと考えられます。
平安時代の一般女性のエニアタイプがわかるなんて、なんだかワクワクしてきますね。なお、以下のサイトに、虫めずる姫の現代語訳が載っています。
http://www.kt.rim.or.jp/~fjwrmsyk/ghibli/musi.htm
あらすじ→「ある大納言の姫は美しく気高いが、元服(成人式)を済ませたにもかかわらず、化粧せず、お歯黒を付けず、引眉(眉を抜く)せず、髪を耳にはさみ(普通はしない)、地味で個性的な服装をして、ひらがなではなく漢字を使う(女はひらがなを使った)、可憐なもの(蝶など)を好まず、虫好きな風変わりな姫君だった」
つまり、世の常識を無視する、女のたしなみを守らない超マイペースな姫君のようです。侍女たちが毛虫などを怖がって逃げ出すと、怒って叱りつけたというのです。これでは攻撃タイプと考えるしかありません。
両親が説得しても、この姫は理屈をこねて言い返し、男童に虫を集めさせて、名前をつけて楽しんでいます。また、世間の人たちから嫌な噂をされる、と忠告されても、「苦しからず」と返答します。
きつい姫ですね。この時代にこんな姫君がいたのかと思うと痛快です。きつい女など数え切れないほどいたはずだと思うんですが、記録に残ることがないのですから。
また、作者の想像で作られたものではないように思えます。なぜなら、エニアタイプはクッキリと浮かびあがるからです。
丸々と作者の想像したものだとすると、タイプというものは絞れません。たとえば、「シートン動物記」に出てくる動物たちは、タイプのわかるものが一つもありませんでした。
(2008年2月頃のブログで述べています。ブログ内の検索機能を利用して再読して頂けたらよいのですが)
気質(性格)というものはセットになっているもので整合性があります。それゆえタイプ判定が可能なんですから。創作した人物ならば、どこかちぐはぐで整合性がありません。
姫は攻撃タイプ(825)で、その中で可能性が高いのはタイプ2です。虫などに興味を持つとしたら、8と5はあまり考えられません。タイプ8は現実的社会的なことに関心が行くほうで、タイプ5はそれらの情報収集に関心が向く傾向がありますから。
もっともタイプ2だと判定したのではありません。1つのタイプに絞れないのは残念です。それでも十分に楽しめるものではないかと思います。
「美しく気高い姫」にしているところ、ある名家の御曹司が姫に興味を抱いた、という設定は創作だろうと予想していますが。
なお、「蜂飼大臣」と称された太政大臣藤原宗輔とその娘がモデルであるとも言われているそうです。また、「風の谷のナウシカ」のナウシカはこの姫君から着想を得たものだと言う。
ところで、日本人は昆虫などに興味を持つ人たちが特別に多い民族みたいです。他の国は日本ほどではないと聞いていますが、それは平安の昔からあったような気がしてきました…。
アーティストの中にはときどき感受性がするどすぎる!と感じさせられる人がいますが、マンガ家の中にもいます。
「ポーの一族」や「トーマの心臓」などの作品から、マンガ界ではかなり高い評価を得ている萩尾望都さんの感受性も相当なものだと思います。以下は、同業者のよしだふみさんとの対談で話していたことです。
「私は小さい頃は、おとなは20歳になったら20歳のおとなになり、30歳になったら30歳のおとなになり、40歳になったら40歳のおとなになり、そういうものだと思っていたんですよ。どんどんおとなになっていくと思っていたのね」
「ところが、精神年齢では違うんですね。だいたいが自分からして30歳前後で止まっている感じがする(笑い)。最近はもしかして、みんなどこかで止まっているのかなと思いますね」 (『このマンガを読め2007版』より転載)
萩尾望都さんのエニアタイプは、タイプ2w1と判定しています。当会の基本理論でみればタイプ2は「お母さん気質」で生まれながらのお母さんです。
男女に関わりなく、小さい子の面倒は自分が看るものと心得ているとか、幼児の頃から料理を手伝ったりなど、本性はお母さんだ!と思うとその行動が理解できます。
お母さんの精神年齢は30歳前後だと考えられるので、萩尾望都さんの感じたことはそのまんま当たっていることになってしまうのですが…。
タイプ9(おばあさん気質)とタイプ5(おじいさん気質)は年寄りタイプですから、幼児の頃から妙に落ち着きがあり、子どもっぽいところはほとんど見られません。
年少タイプは、タイプ4(末っ子気質)ですが、次はタイプ3(次男気質)です。実年齢が高齢になったとしても、どうもどこか子どもっぽいところが見えます。
(ちなみに、以下のページの最後尾に各タイプにある年齢差についての理論を載せています)http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/static/theory7.htm
この理論でみたら、大人の年齢になったら大人になるのではなく、また、成熟するとは限らない、ということになります。
実際、人は、高齢になったからといって、円熟した智慧者になっているでしょうか。周りを見渡しても、とてもそのようには見えませんが、あなたはどう思われますか? みんなどこかで止まっているように見えませんか?
ネットサーフィンをしていると面白い記事に出会えます。「日々コツコツ努力して自分を研磨していくのが正しい人の道だ!と教育されてきた」が、それは「ウソ八百だ!」と述べているサイトにたどり着きました。
桑田真澄さんのブログにあった「教育的でない」という発言とは、全く違う考え方をしている方でした。書き手は男性で40代くらいなのかと感じましたが…。
「日々の研磨や努力や技能の習得は足し算ではない」とまず述べて、「どんなにいい仕事をしても完成前のミスがすべてを無にしてしまう。つまり、ミスというゼロを掛けるとすべて水泡に帰してしまう」
「逆に、いい仕事を掛け合わせたら2倍3倍にもなりえる。社会に出るということは早くこの緊張感を身に付けることである」 確かに、彼の言うことはもっともなことなのです。
一方、桑田さんは「効率的な努力を重ねる」ことが大切だという考え方でした。こちらの考え方ももっともなことと思うのですが、ここにタイプの違いというか、気質の違いが現れています。
この男性の他の文章から、タイプ7だと判定していますが、「自分と世界は否定的に結びつくタイプ(8・3・7)」の人たちのものの考え方によくあるものです。
この3つのタイプにとって世の中は危険なところですから、着実性とか日々の研磨などというものが無に帰すかもと予想しやすいからです。狩猟型タイプとも名づけています。
一方、「自分と世界は肯定的に結びつくタイプ(2・6・1)」の人たちは、農耕型タイプですから、一年後を想定して着実な生き方を目指す傾向があります。
なお、過去に公表している「努力重視か、チャンスを狙うのか」にあるものが、これに該当します。一度、お読みください。
http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/active/page15/15-1~/15-11.htm
一般的に言われているように、女性のほうが安定志向的で着実性を求める傾向があります。男性のほうが大胆で、賭け事に夢中になりやすく、一攫千金狙いになりやすいという傾向はあるのではないでしょうか。
また、エニアでみたら男性であっても、本性が女性性の強い気質の261であれば、努力重視型になります。従って、たとえ女性であっても、本性が男性性の強い気質の837であれば、チャンス狙いに傾きがちです。
837の人たちは、掛け算を念頭においており、警戒心も強く、緊張やすく不安定な気質とも言えますが、ある意味、これが男らしい生き方なのかもしれません。
そこで思い出したことがあります。知りあいのタイプ8の女性が20代の頃にパチスロで収入を得て生活していたと話してくれたことです。
以下は狩猟型・農耕型について載せています。
http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/active/page15/15-201~/15-206.htm
837…一攫千金型、チャンス狙い、狩猟型、不安定型 男性性が強
261…コツコツ地道型 努力重視、農耕型、安定型 女性性が強い
8…お父さん気質 3…次男気質 7…長男気質 …世界は否定的
2…お母さん気質 6…次女気質 1…長女気質 …世界は肯定的
エニアグラムを学び始めて数ヶ月という受講生が、テレビをみて気づいたことがある、と言って語り始めます。
受講生:女性タレントの言っていることに、アレッ?って気付いたんですが、自分の母親のことで、亭主(タレントの父親)のほうばかり見て、子ども(タレント自身のこと)のことをあまり見ていない、と、ちょっと不満そうな口ぶりでした。それって、子どもに意識が向かない母親がいるってことですよね。
講師R:その通りです。子どもタイプ(17634)によくある傾向です。
受講生:エニアグラムを学ばなかったら、この母親ってちょっとおかしいって感じたと思うんです。
講師R:エニアを学ぶといろいろなことに疑問を感じ出すので、気付きも多くなりますね。
受講生:このタレントの母親は何タイプなんですか?
講師R:それだけの情報では絞れません。子どもタイプに多いとはいっても、夫が暴力的だとか浮気しそうだとしたら、どのタイプでも夫のほうばかり見るかも…。
受講生:でね。その母親、よく落ち込むらしく、そうすると娘(タレント)に学校を休ませたりするんだそうです。私には考えられないことです。
講師R:子どもタイプだとしても、タイプ1ではないみたいですね。学業第一にするほうですから…。
受講生:思い出しました。娘と言いあいになると母親はすぐ泣いてメソメソするんだそうです。それって、子どもタイプですよね!
講師R:可能性が高いだけで、それだけでは判定しないようにします。
受講生:そのタレントは確かタイプ2だって判定された方で〇さんです。
講師R:母親がタイプ2だとしたら、子どもタイプの可能性があるかもしれませんね。
受講生:そうでしょ、ヤッタァー!
講師R:母親はタイプ1でもなく、タイプ7とタイプ3ならば娘のことは気にかけるほう。タイプ6は母親には強気にもなれるので、タイプ2の母親とケンカしてメソメソ泣くとは思えないし、残りは…、
受講生:最初に予想していた通りだわ。うれしい!
講師R:いえいえ、タイプ4かもしれませんが判定するにはもう少し情報が要ります。
ちょっとした会話からも学べることがたくさんありますが、エニアグラム講座は何かをすばやく気付けるようになる、そんな学びができるところかもしれません。以下に関連する理論を掲載しています。一度、お読みください。
http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/static/theory5.htm
なお、タイプ2は実子のことはよく意識し注意を払っていますが、自分の母親のことは失念しやすい傾向があります。この受講生も、タイプ2だとわかるところでもあります。
しかし、タイプ4も子どもが幼い頃ならば、よく意識して注意を払っているだろうと思いますが、子どもが大きくなったら失念しやすくなるほうです。
(ちなみに、精神状態が悪ければどのタイプでも、最終的には自分のことで手一杯になるでしょう)
通常は、9つのタイプはそれぞれに意識する相手は違うというだけで、どのタイプがおかしいというのでもない、ということを理解できるのではないかと思います。
かなり以前、学生や20代くらいの男女20人くらいで合宿をしたことがあります。一晩中、眠らないでエニアグラムの話で盛り上がったのです。今となっては楽しい思い出になっています。
その折に、青年の一人(タイプ6w5)が、ちょっと遅れて参加しましたが、空いている席は隅っこしかありませんでした。「えぇっ! こんな隅っこなの…」と不愉快そうな顔です。「じゃ代わりますよ」と席を譲った女性(タイプ2w1)がいます。「私、席なんてどこでもいいから」とのこと。
それ以前の合宿では、タイプ9w8の男性がサッサと上席に付いたことがあります。周りの参加者がどうぞと席を譲ったせいでもありますが、ちょっと堂々としており大抵会話のリーダー役をするので自然にそんなことになったのでしょう。
タイプ4w5はやっぱり隅の席に座りました。目立たない席のほうが居心地がいいみたいです。その他、タイプ9w1の人や、2w3の人もいましたが、どの席でもかまわないようでした。
そんな体験をして、どうやら、9つのタイプは居心地のいい席というものがあるらしいと次第にわかってきたというわけです。
まず、タイプ3と6は上席には座りたがらないが、隅っこでは嫌みたいです。お母さん気質のタイプ2はみんなのホステス役みたいなこともするので、選り好みせず、どの席でもいいみたいです。でも、主席はあまり座りたがらない人もいます。
むろん、タイプ8ならば主人席というか最上座こそ自分の座る席だと心得ているのではないでしょうか。そして、タイプ7はお誕生席が好みのようです。みんなから注目を浴びられる席です。
タイプ1と5は気楽に席を外せるような場所がいいのかもしれません。あまりお目にかかれないタイプなので確認はしていません。予想しているだけです。
でも、こんな様子を知ると、エニアグラムの気質はすごいところまで関連しているのだと、感心してしまいます。
なお、気質(=性格タイプ)というものは本能的な行動パターンで、それが大まかには9つあるということが、当エニアグラム性格学の主たる考え方です。それぞれが居心地の良い席を選ぶということも、本能的な行動パターンゆえ、必然的にそうなるのでしょう。
いつもニコニコとして愛想のいい人がいます。エニアタイプならば、まずは、2w1と7w6から探します。次は、1w2・4w3・4w5・6w7・7w8から探します。
むろん、このタイプの人たちの全てが愛想よいのではありません。また、このタイプの確率が他のタイプより高いというだけのことです。
ところで、この社会では「愛嬌がある」とか「愛想がいい」ことを求められることが少なくありません。よく主張しているのが、タイプ2w1の人たちです。
「笑顔」は、他の人たちにも良い影響を与える、笑顔の効能は高く、周囲にいる人たちを幸せにするというのです。本当にそうなのでしょうか?
私自身体験していることですが、不安感が強い時、落ち込んでいる時、うつ的になっている時などは、他人の笑顔をみると避けてしまいました。
笑顔の人は、こちらに近づいてきたりします。上記のような精神状態の時は、近づいてもらいたくありませんからね。また、君の幸せは君だけのもので、私の幸せにはならない、という感じです。
でも、ほんのちょっと落ち込んでいる程度であれば、他人の笑顔をみて気分が変わることがあるかもしれない、とは思います。無きにしも非ずというくらいです。
心理状態によっては、なんかうっとおしい奴!と思うこともあると思ります。また、上記のタイプの中には、笑顔で取り繕っている、あるいは、儀礼的に笑顔で挨拶しているだけ、ということもしばしばあります。
そういう人たちに対して、こちらも無理して挨拶したり会話するなどしたくないものです。しかしながら、タイプ2w1は多数派です。それゆえ、笑顔に高い価値を認めているというのが一般的な風潮になっているとも考えられます。
また、出会う確率が最も多いのがタイプ2w1です。であれば、「ちょっと微笑んで会釈する」という事を心がければ、非難されることも減るはずです。
また、不機嫌そうにしているよりは、ちょっと微笑んで、おとなしくしている人のほうが目立たず、大抵の場に調和します。おかしな人間に見られません。
積極的に取り入れても損することはありません。または、交通ルールの一種だと思ってもらえればいいのです。
そのお陰でたくさんの情報が寄せられるようになり、少しずつでも公表できるものは公表していきたいと考えています。こちらは先が短い(?長かったらどうしよう?)ので出し惜しみはしません。
さて、今回は「タイプ7と靴」というタイトルです。タイプ7と靴はどうみても因縁深いものがあるからです。
たとえば、タレントの岡本夏生さんは、靴マニアだとテレビ番組の中で述べていたようです。タイプ7w6と判定しています。相当な数の靴を持っているようです。
ある7w8の男性は、靴へのこだわりが強く、服にはあまり金をかけないが、靴には惜しみなく金をかけていると言います。
ある7w6の中学生(女子)は、靴を買うときは必ず2足買って欲しいと母親に求めるそうです。しかも、ある日、靴を買ってあげなかったら泣いて怒ったという。服のときは泣いて怒ったりしなかった、と母親が語ってくれました。
ある7w8の男性は、靴だけは念入りに磨くそうです。掃除とか整理とかはまるでしないのに、なぜか自分の机の上と靴だけは自分できれいに磨くので、家族が不思議に感じていたという。
ある7w6の40代男性は、いつも同じ靴を履いています。大のお気に入りの靴で、値段は2万円近くしています。幾度も修理に出しています。しかも、修理代も2万円はするという。
当会は、「性格とは自己生存防衛戦略である」という考え方があります。タイプ7は「逃げる」という基本戦略を生まれ持つタイプです。これに関しては以下に掲載しています。よかったら一度お読みください。
http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/static/theory3.htm
その他、靴マニアというか、靴フェチみたいだと思われる人もいますが、むろん靴にこだわらないとか、無関心なタイプ7も少なくありません。
しかしながら、自動車、バイク、自転車などにこだわり、電車大好きという人ならばしばしばみかけます。いずれも逃げる時の必需品です。
ウソみたいなホントの話です。気質(=性格タイプ)というものは、物の見方とか考え方というよりは、行動パターンのほうに、よりクッキリと出ていると考えられます。
『東京大学物語』でヒットしたマンガ家の江川達也さんが、自書『現実はマイナーの中に』で述べています。
「私は昔から、なぜか敵で死んでいったやつに感情移入しちゃうわけです。マジンガーZ(永井豪の作)のあしゅら男爵が、すごくかわいそうで…」
江川さんのエニアタイプをタイプ7と判定しています。7w8なのか7w6なのかまだ判定できていません。8が少しありそうにも見えるが、6のウイングも考えられ、なかなか絞れません。
ちなみに、永井豪さんに関しては、7w8と判定しています。主人公が悪漢のようなスタイルになっています。いかにも正義の味方だというふうになっていません。
これを読んで、故梶原一騎さんが自書『反逆世代への遺言』で述べていたことを急に思い出しました。要は江川さんと同じことを述べているんです。
「一度、新宿の映画館でワンワン泣き出して母親が往生したことがあった。なぜ泣いたかというと、切られた悪役が可愛想そうだと思ったからだ。私はその悪役の首がなくなって家に帰った時のことなんか考えてしまう。憎々しい悪役にも家庭があって、父親や母親がいて、奥さんも子どももいるのにと考えてしまうのだ」
梶原さんのエニアタイプを8w7と判定しています。江川さんと梶原さんの共通項は「自分と世界は否定的に結びついているタイプ・837」です。
ところで、ヒーローとか正義の味方だけに感情移入して、悪漢はやられて当然、懲らしめて当然という感じになりやすい人たちを知っています。
それは、たまたまタイプ2やタイプ1の人でした。この場合の共通項は、「自分は世界と肯定的に結びついているタイプ・261」です。
なお、これに関する聞き取り調査をしていません。受講生や知り合いの十数人に確かめただけに過ぎません。ですから、まだ何んとも言えません。
上記のような傾向が、837や261のグループの人たちにあるのかないのか。ありそうにも思えますが、なんとも言えません。
ここでは、敵や悪役に感情移入する人たちが結構いるらしい、ということがあまり知られていないように思われたのでお知らせしています。
ただし、ここに述べたことは、自分とは違う、という方は、いつも確実にいます。ヒーローに惹かれる837もいれば、ヒールに惹かれるという261の人たちもいるだろうと予想します。
いつも書いてますが、「…の傾向がある」「…が多くなりがち」というに過ぎません。こういうことを逐一書かないと誤解されてしまうようです。
マンガ作品から、人の心理をうまく説明できるかもしれないと、現在はマンガばかり読んでいます。マンガ好きというのではありません。エニア講座の資料にできると知った頃から、講座で活用するために読むようになりました。
また、次なる出版にこぎつけたいので、結構必死になって読んでいます。しかし、長編マンガが多くて時間を取られるのが困りものです。
さて、清水玲子さんのマンガ、「月の子」を読み終えたところですが、ファザコン性がクッキリと出ていたので、すぐにタイプ2w1と判定できる人でした。
翌日、藤本由香里著の「少女マンガ魂」(白泉社)を読むと、なんと、清水さんへのインタビュー記事がそこに載っているではありませんか。こういう偶然はよくあります。
それだけではありません。インタビューに答えている内容(以下の青字)にビックリして、ちょっと笑ってしまいました。
どちらかというと、私は完全なファザコンなんですよ。だから、「月の子」は私のファザコンがモロに出たっていうか…。物心つく頃までは、純粋に「お父さんと結婚できて、お母さんはなんて良かったんだろう。お父さんと結婚したいって思ってました。
タイプ2のところに記述していることが、そのまんま出ていたのです。でも、清水さんは幸運なほうです。理想的な父親だったので、そのように思えたのですから。なかなかそのような幸運はないものです。
父親とは口も効かない、父親の不満ばかり、父親と口ゲンカをよくする、父親を無視したり、ちょっと冷ややかに見ていたり、という人のほうが多いように感じています。
なお、タイプ2にとって、父親は無視できない存在であるにも関わらず、「父親のことは考えたことがない」とまで言うタイプ2の娘さんもいます。本当にいろいろな違いがあるものです。
また、自分が父親に向いているのか、母親に向いているのか、それさえ気づいていない人もたくさんいるのですから…。
ところで、ドン・リチャード・リソというエニアグラム研究者は、タイプ2に関して「父親に向いたタイプ・両価的(愛憎半ば)」と紹介しています。
私の解析でも、タイプ2は「父親に向いたタイプ」と言えるのですが、「両価的(愛憎半ば)」とはとても考えられません。上記のように、いろいろだからです。
従って、「父親に対して複雑な心理状態に陥りやすいタイプ」という説明のほうが的確ではないでしょうか。また、それ以外に言いようがありません。
ちなみに、次は、あるブログにあったものです。
「清水玲子氏は、愛するというのは,いったいどういうことなのか.なぜ愛するという感情が沸きおこってくるのか.愛するひとのために自分の身を犠牲にしてもいいとまで思いつめるのはなぜなのか。こういう心の不思議さこそ清水氏が追求しているところのものだと思われます」
確かに、清水さんの作品には自己犠牲がよくあります。清水さんに限らず、タイプ2(おかあさん気質)は、本当におかしいくらいに、自己犠牲を作品などでよく描いています。
まあねえ。人類が9人家族であるならば、「おかあさん」が、家族のために自己犠牲するというのはよく理解できるところです。
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