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講座の後で雑談などをすると、面白いエピソードがドシドシと出てきます。ある受講生(母親) は、23歳の息子から13年余も前の出来事を聴かされると言います。
「あの時も、強制連行された」と、突然に何か思い出して語り出すそうです。しかも、何回でも言うみたいです。当時、息子が元気がなさそうなので、「木下大サーカス」に連れ出し家族6人で行ったという。
ところが、息子の様子は面白くなさそうなので、当時、「みんなで楽しんでいるのに、この子は、どうして楽しめないのか」と思いつつも理解できなかったようです。「撃沈でした‥」と、ちょっとおかしな言い方をします。
また、小学校2年生の夏休みは、息子の様子が憂うつそうに見えたので、花火大会に連れ出したと言います。しかし、見始めたばかりなのに、「帰りたい、帰りたい、と息子が訴えるので、ガッカリ!」してしまったと言います。最後まで見たかったのに、家族全員が帰宅するしかなかったようです。
「敗北です。息子のためにと思ってしたことなのに、なんで今頃になって愚痴や不満を聞かされるのか、10年前のことをいつまでもグチグチ言われてしまう‥」
「強制連行」とか、「撃沈」とか「敗北」というセリフに、みんなで大笑いしてしまいました。
ところで、そういうことならば、ぜひとも質問して欲しかったとよく思います。どうも、改めて「質問してください」と言ってもなかなか出てこないようです。
この母親のエニアタイプは「タイプ2w1」です。息子さんは他のさまざまな情報から「タイプ4w5」と判定しています。この母親は、息子さんが怖がりな気質だと薄々感じてはいたようですが、まさか、サーカスや花火を怖がるなど予想できなかったみたいです。
さて、攻撃タイプ(825)と、防御タイプ(714)では、恐怖心に落差がありすぎます。あるタイプ7の男児は、生まれて初めて花火の音を聞いて、腰が抜けたようです。あるタイプ1の女児のほうは、雷が近くに落ちて腰が抜けたみたいです。大人になっても、いまだ雷に対しての恐怖心は強いと語ってくれた主婦がいます。
しかし、兄弟姉妹がそばにいて、その子たちがタイプ2w1の場合(なにしろ、このタイプの人たちは圧倒的多数派ゆえ取り上げています)、「キャー!怖い!怖い!」と大騒ぎしていたりします。一方、防御タイプの子どもの中には、ただ呆然としているだけの子もいます。そんな様子を見て、タイプ2の兄弟姉妹は自分のほうが大声で叫んだので、自分のほうが怖がりだと思い込んでいたりします。
なお、タイプ4の子どもがサーカスを怖がることはよくあります。暗くて狭いテントがまずもって不安を感じさせます。ムチをもってライオンと対峙している人を観るだけで、怖がって固まっている子を見たことがあります。空中ブランコも、怖くて見ていることができないのです。
低学年で怖がっていても、高学年に初体験すれば怖がらないということもあります。怖がりの程度は個々人で違い、一様なものではありませんから誤解しないでください。しかし、一度恐怖に感じるとずっと脳裏から消えず、それ以降、大人になっても決して見ないというほどに怖がる人もたくさんいます。
つまり、子どもの頃の息子さんは、サーカスや花火が「面白くない」というのではありません。「怖くてその場にいられなかった」のだということを、この母親は質問して、やっと知ったという訳です。なお、子どもが怖がりな気質だとは、講座で学ばないと分からないタイプ2の母親はよくいます。珍しいことではありません。
「恐怖心の強さの度合い」は、生まれつきのものです。なかなか頑固で変わりにくいのが気質です。「エニアグラム性格学」では、「性格」とは言わず、「気質」と言います。「性格学」と名づけているので、ちょっと合わないかもしれませんが‥。
一昨日もよく似たことがありました。2歳の息子さんの性格タイプを知りたいと、かなり以前に受講していた女性が訊ねて来ました。活発なお子さんで、よく動きよくしゃべります。すぐにタイプ2w1と判定できました。この男児のほうは、「おじいちゃん子」のようです。「じい、じい、じいちゃん!」を連発するらしく、祖母に対して「ばあちゃん」と呼ぶのは、10回のうち1回くらいだというのです。
彼女が言うに、「男が大好きな子だと誰にもわかります。もう一人のおじいさんも大好きらしく、よくダッコをねだっています。タイプ2ではないかと思ってましたが確かめたくて、それで訊ねました」と、続けて息子の正しいタイプがわかり、気持ちに余裕が持てるというのです。
http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/static/theory5.htm
なお、世界広しと言えども、2歳や3歳のお子さんの気質を言い当てるところは、たぶん当サイトのみで、他にはないでしょう。
そして、こんなに簡単で明々白々なこと(上記の理論)なのに、どうして心理学者たちは一人も見つけ出せなかったのでしょうか? また、他のエニアグラムの会派も発見できないでいるのは、どうしてなのかと不思議に思うほどです。
真実とか真理というものは、見つけ出してしまえば、「なあんだ!」というくらい、とてもあっけないもので、誰もがすぐに納得できるものではないでしょうか。さながら「隠し絵パズル」のようなものです。そこに何が隠されているか、なにが潜んでいるのかなかなかわかりません。しかし、誰かから、「赤色だけを見なさい!」と告げられると、急に図柄浮き上がってきます。「これはウサギだあ!」というみたいなものではないかと。
そして、一度、「うさぎ」だと発見したら、次は、そばにある「キツネ」の姿も見つけ出せるんです。しかし、ヒントを与えられないと、バズルはそのまんまで混沌として解けません。「隠し絵」が潜んでいることも知りません。真理とは、どこか遠くにあるものでなく、元からずっとそこにあるもので、ただただ、その人が見付け出せないだけなのです。
人の性格とか気質というものも、難解なパズルのようなものだと考えられます。「エニアグラム」というヒントをもらっているのに、いまだ何も見つけ出せない人がいます。そして、当サイトでヒント(当会の理論)を提示しており、また読んでいるにも関わらず、それと悟れないのですから‥。
それどころか、他人をいろいろに決め付けたり相手のタイプのせいにしたり、攻撃手段にしている人さえいます。残念なことです。
さて、幼子が何者なのか分かるということは、養育する者にとって気持ちに余裕を与えるようです。夫や妻や恋人が何者なのかわかることも、同様ではないでしょうか。エニアグラム性格学を学ぶことで、他の人たちを理解でき、しかも気持ちに余裕をもたらすことができるというのですから、この仕事、続けてきた甲斐があったというものです。
父親のことを尋ねてもあまり思い出せないと語る受講生がいます。父親とぶつかりあったこともなく、とくに不満があるわけでもないとまで言うのです。父親にはあまり関心がないみたいな様子で語ります。
この受講生をいろいろなエピソードから「タイプ2w1」と判定しています。しかし、タイプ2であるならば、当然に理論にある「父親を強く意識するタイプ(2・6・1)」なのですから、父に無関心そうにみえることが不思議でした。
ある日、話の流れからなのか普段は無口な彼ですが、やにわにトツトツと語りだします。「中学2年生の時、クラスの仲間とちょっとした悪さをしてしまった」 その件で学校側に知られてしまい、両親とともに学校に呼び出されたようです。
彼は、「父親だけには来てもらいたくなかった」と言い、続けて、「母親には悪いと思ったので謝ったが、父親には謝りたくなかった!」のだそうです。父親との関係が悪いのであれば理解できることです。しかし、関係が悪いとは言えない! う~ん? それでは不自然です。何か不快な体験を過去に持っていれば別ですが。
それで父親との間で不快な忘れられない出来事でもあったのかと、さらに尋ねました。彼は何か考えているふうでしたが、「思い出せない、何にも無いよ‥」とポツリ。さて、不自然でわかりにくいものならば、それは気質から来ているものです。
また、それでは「複雑なところがある」となってしまいます。つまりは、「父親を強く意識する気質≒ファザー・コンプレックス(複雑な)」です。このように、思いがけないところから、彼は自分の中にある「父親を強く意識する気質」を発見することができました。
ちなみに、タイプ2は、父親に「努力をほめられたい」という欲求の強い人たちですから、父親に迷惑をかけたとか、謝らねばならないことを仕出かしても、「父親にだけは謝りたくない」、という気持ちになってしまうと考えられます。素直になれないのですから‥、複雑ですね。
この理論、知ってしまえば簡単なことなのですが、そうとは知らない場合、自分の中にある隠されたいろいろな傾向を発見することは難しい。自分を色眼鏡をかけずに客観的に知ることは容易ではないようです。
羞恥心シリーズ・その2
ここを読む受講生の方から質問メールが届きましたので、お答えしたいと思います。
かつて筆者がタイプ7w6と判定した男性のことで尋ねたいという。「羞恥心が強いタイプならば、どうして下ネタをよく言うのですか? その男性は下ネタを言ってから異様に興奮します。バカ騒ぎをします。どうしてなのか?」というものです。
お答えします。タイプ7は優等生気質ゆえ、基本的に超真面目と言える気質です。“超真面目=超羞恥心が強い” となります。そして、タイプ7は、快楽主義者とも名づけているように何かで楽しみたがります。一度、楽しいことをすると、それを幾度も体験したがり、楽しみを追いかけ続けます。
たとえば、タイプ7の男児とチャンバラゴッコをして、その児に「切られたぁ~っ!」と、切られて死んであげると、それが大変に面白かったのか、「切られたぁをして!」をねだられることがあります。断っても断っても執拗に、「切られたぁをして!」とねだられるのです。
楽しかったアニメを録画すると何百回でも繰り返し見ます。同じ場面で同じように笑いこけることもあります。このように「楽しみを追う」という気質がくっきりと出ているので、タイプ7は、「楽しまねばならない」という「ネバ人間である」と述べています。以下にありますから、一度覗いてください。
http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/active/page15/15-1~/15-6.htm
タイプ7は、超恥ずかしがりやですから、ちょっとしたことでも恥ずかしいと感じて、ちょっと興奮します。そうなると、下ネタは大変に恥ずかしいことなので、異様な興奮をすることになってしまいます。また、下ネタは周囲を爆笑の渦に巻き込むと以前に体験しているのではないでしょうか。すると、幾度も同じ楽しみを得たがり、注目も浴びたがる気質もあって、ついには「下ネタを好む人物」に思われてしまうのではと考えられます。
なお、他に下ネタをよく言うタイプがいるとしたら、それはタイプ2w1です。こちらは上記タイプ7と比べると、“真面目なところがある=羞恥心もある” とでも表現するしかありません。また、タイプ2は楽しみを追うことはありますが、快楽主義者というほどではありません。
タイプ2は、ちょっとしたことでは恥ずかしいとは感じませんから、あまり興奮もしません。下ネタくらいではさして恥ずかしいことにはならないので、ハハハと笑いちょっと面白がるだけでサラリと受け流すこともできます。「切られたぁ~」も3回程度であきてしまい、30回も求める児がいると異様にしつっこいと感じるのではないでしょうか。
ところが、同じ7w6でも、下ネタなどと無縁の人たちがいます。いつも大真面目で、下ネタなどは恥ずかしくて絶対に言えないという方もいることを知ってください。同じタイプでもさまざまで、みなそれぞれに個性的です。楽しみとは無縁、楽しみ方を知らない、楽しみ方がヘタなど、いろいろです。しかし、そんな人でも、なにかの弾みで楽しい体験をすると、眠っていた「快楽主義者の自分」が目を覚ますかもしれません。
親戚に老夫婦がいますが、年金生活者で二人っきりで慎ましく暮らしています。夫は「タイプ5w6」で、妻は「タイプ9w9」です。子どもたちは自立して家を出ており遠くに住んでいます。
この夫婦とは約15年前に会ったきりなのですが、葬儀があり、久しぶりにその娘さんと4人で会話をかわすことができました。妻のほうが長患いをしていたようで入院生活2年だそうです。その間、夫は二度ばかり病院に見舞っただけと言う。しかも、娘さんから「見舞いに行きなさい!」と催促されたので娘に連れられて行ったみたいです。さらにこの夫、1年ぶりの見舞いにもかかわらず、妻の病室にいたのは15分くらい。
夫:用はもうないか
妻:とくにないわ と、言ったようです。
「お父さんはそそくさと帰宅してしまったのよ」と娘さんがあきれ果てて話してくれました。しかし、この妻は、どうやら夫を薄情だと思っていない様子。娘さんの話を愛想よい顔つきで、ただ聞いているだけでした。老夫婦は電話を入れることもせず、ケータイを持とうという気もないみたいです。70代で、二人とも車は乗れず、バソコンとも縁がない世代です。
娘さんは40歳代ですが、その夫はタイプ4らしく見える人です。「私が入院したとき、夫は毎日のように見舞ってくれて、いろいろと気遣ってくれましたからね。普段は冷たいところがあるのですが、父親とは比べものになりません。見直してしまいました」と語ってくれました。
確かに慣れ親しんだ老夫婦とは言え、2年に2回の逢瀬とは驚いてしまいます。まるで織姫と彦星みたいです。しかし、織姫たちは会いたくても会えず情熱的に相手を求めていますから、物語になります。しかし、この夫婦は、いつでも会えるのに会おうとしません。物語にはなりにくいでしょうね。ロマンがありません。
おじいさんらしいおじいさん(タイプ5はおじいさん気質)」と、おばあさんらしいおばあさん(タイプ9はおばあさん気質)がカップルになると、そういうことになるのかなあと‥。孤独感や寂寥感に襲われることも少なそうです。この淡々さが羨ましくもあり、薄情にも見えますが、他の人たちはどのように思われるのでしょうか‥‥?
1w2の女性は、男性の前では極度に緊張しやすく、まして気に入った男性ならば、ツンケンすることはほとんど考えられません。口も利けず遠巻きにしているのではと予想します。
さて、8w7の男性はめったにいないタイプらしく、直にまみえることがなかなかできません。そこで彼らの創作品を探してみましたが、このタイプと判定している梶原一騎さんのマンガ「愛と誠」に、ツンデレに該当しそうなものが見つかりました。
まず、誠くんの性格は、作者梶原さん(8w7)の気質がそのまんま出ていると考えられます。一方、愛さんは、作者である8w7の男性たちにとっての理想の女性だと考えられます。賢くてスポーツ万能。かつ健気で美しく誇り高く、男性に従うこともできるが、力強さと深い愛情を注ぐこともできる女性のようです。
(ちなみに、「朝日の恋人」という彼の作品に登場する主人公は、天地真理という女性の勇気と健気さと、慈悲に満ちた愛や優しさに惚れて、彼女にふさわしくありたい一心で男を磨いていく物語であると紹介されている)
しかるに、誠くんは、そんな愛さんを冷たく突き放したり、無理難題を科して苛め抜いているように見えます。女の愛を信じられず、それが本物かどうか試しているのではないかと考えられます。
また、永井豪(7w8)さんのマンガ作品は多数ありますが、女性を陵辱している場面がよく登場します。手元にあるのは「バイオレンスジャック」ですが、女性に対してサディスティックな場面がいくつもあります。女性に冷たくなる可能性が高いと予測できるものではないでしょうか。
むろん、女性を守る強い男だという設定が主になっています。8のウイングの男性にとっての自己実現の一つです。
しかしながら、同じ7w8でも、冷たくするのではなく、デレデレだけになる男性がいます。それは2w1女性のなかに、男に媚(こび)を売り愛想よくデレデレして、男好きだとはっきり示す女性がいるのと同じです。
たとえば、秋本治さん(7w8)のマンガ「こちら葛飾区亀有公園前派出所」の両津巡査長です。手持ちにある第1巻で紹介するならば、交通ルールを守らなかった美しい女性が、両津巡査に抱きついて泣き落としにかかります。すると両津さんは、「わかった、わかった(事故原因は)むこうのせいだ。ポストの赤いのもあいつのせいだ。国鉄が赤字なのも‥」と女性を擁護します。あきれるほどに美しい女性に弱くデレデレです。
女性からみれば、両津巡査のような男性はかわいげがあります。一方、男にデレデレする女は、ツンデレをする2w1女性たちを不愉快にさせてしまうようです。
さすれば、女にデレデレとなり鼻の下を長くしている両津巡査は、7w8・8w7男性からは不愉快な存在なのでしょうか? なんとなく2w1女性たちとは違い、さほど不愉快ではないだろうと予想するのですが‥。調べたいことがまだまだあります。
たとえば、「何をもって“気質”というのか?」と、それをはっきりさせないと理解しずらいので、「定義してもらえないか」と言われることがあります。
しかし、当会では定義づけしないでいることが多く、留保したままというか、避けてきたとも言えます。定義づけることで、かえって、人の心理を知る方法がせばまるように感じているためと言えるでしょう。また、「学問」と化して、目の前にいる人の気持ちが理解できにくくなってしまうように思うのです。
実際、心理学界ではさまざまな専門用語が使われています。「心理学基本用語集」とか、「頻出心理専用用語集」という本も出ているくらいです。なお、調べてみたら、「心理学専用用語検索」というサイトも以下のように見つかりました。どれほどに専門用語が多いのか、一度覗いてみませんか?
http://www.nurs.or.jp/~suzukirt/cgi-bin/csv_db/csv_db.cgi?file=all
http://home.catv.ne.jp/hh/suzusens/story/psychology/psychology4_1.html
これほど多くの専門用語がある世界は、他にあるのでしょうか? 専門用語を駆使するほどに専門家らしさがかもしだされるみたいです。言葉に重みが付くかのようです。しかしながら、専門用語はできるだけ少なくすべきで、平易な言葉で説明できるはずであるというのが私の考え方です。
また、この十余年書き続けてきた結果として言えることは、さほど理解が進んでいない時ほど難解な文章を書いているということです。理解が進めば進むほど、平易な文章を使えるようになってきたように思われます。
あまたある心理学本を読み長期間学んでさえも、家族の気持ちが理解できないのは周知のことではないでしょうか。身近にいる生徒や、同僚や上司の気持ちがまるで見えないのです。それは、人の心理をまだまだ理解できないためではないかと考えざるを得ません。
理解が困難であるがゆえに、定義づけしたり、難解な言語を駆使したり、目新しい用語を作るのではないかと考えられるのです。当会が採用している数少ない用語である「コンプレックス」も、ときに伝える場合に困難を要します。定義づけても、定義づけなくとも、ときに説明するに困難を要することが依然としてあります。
それだからこそ、できるだけ日常的な用語を使い、わかりやすく説明できるように努めていきたいと考えています。
タイプ1:孫が3人になったのよ。娘のところに2人で、息子の嫁がこの春に女の子を産んだので、3人の孫を持つようなったの。
タイプ4:私のところの娘も、一昨年に引き続いて2人目の子を産みました。
タイプ1:うちは3人とも女の子なのよ。ところで、どちらなの?
タイプ4:えっ? なにが!
タイプ1:性別よ。
タイプ4:ああ、2人とも男の子です。
タイプ1:うちは3人とも女なの\(トーンが下がる)
タイプ1は、「男性を強く意識するタイプ(2・6・1)」で、男性好みがクッキリとわかる人たちです。理論通りなので少しニヤリと聞いていました。一方、タイプ4にとっては、性別などあまり意識するようなことではありません。「どちらなの?」と尋ねられても、すぐにはわからなかったみたいです。理論を知りたい方は以下をクリックしてください。
http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/static/theory5.htm
後日、その女性(タイプ1w9)が書きはじめたというブログのアドレスを教えてくれたので覗いてみました。日記を中心にしたもので毎日の生活ぶりがよくわかるものです。本などもよく読んでいて読書家ですが、毎日こまめに動きまわっており、本当に働きものだなあと感心してしまいます。
ある日の日記に、「今日は珍しく電話が5本もあった。問い合わせみたいなものもあったけれど、全部男性からだった」とあります。電話の相手の性別をキチンと把握しているところが驚いてしまうところです。
ところで、電話の相手が女性ばかりだとしたら、わざわざ日記に「全部女性からだった」と書くのだろうか?書かないのだろうか? と、そんな想像をしてしまいます。
店長:あ、ぁ、私物を冷蔵庫に入れております。も、申し訳ありません!
部下:いえ、別にいいですよ‥、
店長さんのエニアタイプはタイプ4で、部下はタイプ2です。店長さんはかなり驚いた様子で肩を小さくして謝っていたみたいです。部下に謝るようなことではないように思うのですが、公私混同してはいけないと、真面目な気質がそう言わしめたのでしょう。部下と知りつつも、つい謝罪の言葉が口をついて出てしまったのだと考えられます。
部下のほうの返事も少しヘンと言えばヘンです。店長に許可を与えられる立場にいないのですから。このような瞬時の反応に、気質というものはよく出てしまうようです。
なお、同僚にはタイプ7がたくさんいるみたいで、この店長と同僚たちはたいへんにフレンドリーな会話をしていると、この女性(受講生)が伝えてくれました。しかし、部下(受講生)に対しては、この店長さん、遠巻きにしてあまり近づいてこないようです。「私、怖がられているみたい」と言うのです。「私から、約5メートルくらいは、大抵いつも離れて私の話を聞きます」
タイプ4とタイプ7は、同じ防御タイプ(7・1・4)ですから、どこか価値観が似ているところがあり、互いにあまり緊張しないで済む相手のようです。しかし、攻撃タイプ(8・2・5)の人は、防御タイプにとっては、ちょっと緊張することがあるようです。
http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/active/page16/16-1.htm
さて、「ツンデレって言葉、知っていますか?」とエニア講座で尋ねると、意外というべきか、受講生で知っている人は少ないように感じられます。ところで、そんな人に、「どういう意味か予想できますか?」と聴くと、「これってなんかわかる‥」という答えが返ってきます。ある女性は「よくわからないけど、私たち2w1がするようなことじゃない!!」
やっぱり! というべきでしょうか。「ツンデレ」なる振る舞い方をするのは、2w1女性たちではないかと考えていますが、当人たちは言葉の意味を知らなくとも、ピンと来るみたいです。そこで、「気に入った男性にツンケンして、嫌われていると誤解されたらどうするの?」と問いました。すると、次のような言葉が返ってきました。
「冷たい態度をとっても追いかけてくれる男性ならば、自分への想いが強いかもしれないので、それならば安心して付き合うことができると思うから」・「ツンケンして相手から注目をあびないと、私のこと気に留めてくれないでしょ!」・「まず自分への関心をひきつけないと、ダメよ」・・「私はおやすい女じゃないよって、冷たくしておかないと軽くみられてしまう」等々。
大学などに通っている頃ならば、ツンケンなどすればクラスの子とかみんなに自分の気持ちが知れ渡ってしまう恐れがあります。それではまずいのではないか? と質問すると‥。「みんなに知られたほうがいい」と言う女性もいれば、「それは困る」と語る2w1もいました。ある女性は「先につば付けたほうが勝ちだから、他の子にも知られなくっちゃね!」とも言う。素直に本音を出してくれます。
ところで、どんな振舞い方も、そうさせている必然性があるのではないでしょうか。心の底ではなにが働いて、彼女たちをしてそのように振舞わせているのか、それをぜひとも知りたいものです。ヒョンなことから、「ツンデレ」という言葉に出会い、私の知りたいという欲求がまたまた頭をもちあげてきて、私を占有しています。
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