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「からかう=楽しむこと」 対 「からかわれる=いじめられること」
ちょっとしたからかいは楽しいものだと思い込んでいる人たちがいます。実際、うれしそうな表情をして、弟や妹をからかう兄や姉がいます。「からかうのはやめて!」と言っても、これくらいいいじゃないかと考えたり、かまってあげているつもりでいたり、「冗談の一種なんだから‥」と言う人たちがいます。
クラスの誰かに、放課後ちょっとしたからかいをして、その人と交遊しているつもりでいる人もよく見かけます。からかわれたほうも、困った顔をしつつ、ちょっと笑って応えたりすることがあります。それで、ともに楽しんでいるものだと、からかったほうの人たちは解釈しているのです。
しかし、「からかわれる=いじめに遭っている」になっている人たちがいます。この人たちにとって、相手はそうは思っていないらしいとわかるんです。相手は笑顔で面白そうな顔つきをして言っているのですから、どうやらいじめているという自覚がない、と気づいてはいるのです。でも、いじわるされていると感じてしまいショックで、暗く哀しい気持ちに襲われてしまうのです。
つまり、 「からかい=性質(たち)の悪い苛め」になっていることを知らないのです。いじめに遭って自殺した子どもたちはたくさんいます。一方、「自分はちょっとからかっただけなのに、どうして自殺してしまったのだろう」と困惑したり、怪訝に思っている人たちがいるのではと思います。
学校の先生たちにもいます。それで、いじめに遭っている子をみても、それと知らず見過ごしてしまうのです。 これらのことは、ぜひとも多くの人たちに知って頂きたく特別に書き出しています。
(ちなみに、エニアグラム性格学では、「からかい=悪質な苛め」と捉えるのは、タイプ4が最も該当します。あるタイプ4の女性から、学校でからかわれる(=悪質な苛めによく遭うので)ので、「この学校は治安が悪い」と告げられたことがあります。
タイプ4自身は、他人を「からかう」ということはまるで考えられず、いわば、「からかうが辞書にない」というタイプです。従って、からかって楽しめる人がいるなど、理解不能のことです。これはタイプ1も該当します。
エニアグラム性格学で、周囲の人たちをタイプ判定できるようになれば、あなたの周りにいるタイプ4やタイプ1をからかうことだけはしないで頂きたい。そのためには、やはり学んで正しくタイプ判定できるようにならねばならないでしょう。)
羞恥心シリーズ・その1
ある母親は、娘が16時頃に居間で昼食用に作った弁当を食べていたので、食事が遅れた理由を尋ねました。この娘は中学生で、箸を忘れたことを知りそのまま食べずに帰宅したと答えたみたいです。
母親:箸を誰かに借りればよかったのに、どうして借りなかったの?
娘:別に、なんとなく。
母親:そんなことくらいなんでもないでしょ!
娘:ちょっと恥ずかしい!
母親:エッー、箸を忘れたくらいで恥ずかしいなんて‥!
この母親は受講生で、娘が羞恥心の強い気質だと講師(筆者)から告げられていたことを、急に思い出したみたいです。それで、いつもならば怒っていたが、ハッと気づいて何も言えなかったようです。
また、別のある中校生の息子が、登校してから珍しく忘れ物をしたことに気づいたようです。どうも、教科書類らしかったのですが、それを隣席の子にも言わず、先生にも見つからないようにしていたようです。だいぶ後になって息子から聞いて、「羞恥心の強い子だなあと改めて知った!」と母親が語ります。
なお、こんなエピソードもあります。ある妻は、夫が自宅にいると、トイレに入るのもはばかられて恥ずかしいと言います。また、ある夫は、トイレではどちらも音を出さないで用をたしていると、妻のほうが話してくれました。
さて、羞恥心の強い人と、羞恥心の無さそうにみえる人たちがいます。「羞恥心」というものは「気質」で、生まれもった性格です。体験とか躾や教育などというもので形作られるものではないと考えられます。
(ちなみに、これらの恥ずかしがりやさんたちは、エニアグラム性格学では、みな防御タイプ(7・1・4)です。全タイプの中で、最も羞恥心が強い気質です。一方、最も羞恥心の少ない人たちは攻撃タイプ(8・2・5)です。両者の羞恥心の違いは大きく、防御タイプからみたら攻撃タイプの人たちは、恥知らずなことが平然とできる人らしいのです。
さて、こんなエピソードを知ったならば、ここを読む人たちは、自分が両者のどちらに該当するのかわかるのではないでしょうか。尤も、その中間くらいの羞恥心を持つ人たちが調和タイプ(369)ですから、この三択で絞ることはまだできない、という人たちもいるのではないかと‥、)
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