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ウッキペディア(青字にしている)には、三平さんのことが以下のように書かれています。
「三平は、父のギャグを部分的に取り入れるも、出てきた内容はいつもと同じで小話の羅列である。“「祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり…”から話が展開しない。それでも観客は爆笑していた」
「落語は物語(ストーリー)から成り立つ、という固定観念を持つ者には、理解できないどころか耐えられないのが三平落語で、ストーリーもシチュエーションもない。三平落語は、ハナから物語を捨てている」
桂枝雀さんは他の誰とも違う個性的な落語を作り上げていますが、三平さんも個性的で常識外れ的だったようです。
エニア理論から見ると、常識的な範疇から抜け出ない気質の調和タイプ(369)の可能性は薄いところです。
また、話し口調からは甘ちゃんらしさも見えるので、タイプ8(お父さん気質)とタイプ5(おじいさん気質)の可能性はありません。ここで、可能性が残っているのは「2・7・1・4」になります。
動画にもあるように、三平さんは“すべり芸的なギャグ”を連発しています。古典落語をやるのかなと思ったら、時事ギャグになり、観客の様子を見ながら話題をクルクル変えているみたいにみえます。
「三平は談志のような芸人仲間相手の酒席の場でも、寄席などで披露していた“すべり芸的なギャグ”をサービスとして連発していた。談志がたまりかねて三平に意見をしても、一向にその調子を変えず、談志は三平の“本音をけっして見せない姿”に不思議な思いを抱いたという」
つまり、高座とかテレビに出ていないプライベートな時間もギャグを連発していたようです。
「観客に対する捨て見のサービスにはいつも頭が下がった。観客を笑わせるためなら、汗みどろになって高座から客席に落ちることまでやった。涼しげな、粋なゲイとはほど遠い、暑苦しい、野暮な芸なのに、いつも爽快感があって救われた。寄席ファンという人たちには認められない芸で、三平にとっては、そんなことどうでもよかったのだ」
つまり、観客を楽しませるってことが、三平さんが一番大事にしていたことだと考えられるところです。しかも、プライベートでも楽しませています。というより、自身も楽しみたかったのではないかと思うのです。
残りの4つのタイプの中で、「人生を楽しむ」ということを一番に追い求めているのはただ一つタイプ7しかいません。以下のエニア理論に載せています。
http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/active/page15/15-1~/15-6.htm
http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/active/page15/15-1~/15-39.htm
明石やさんまさんもプライベートではあのまんまだそうです。そうだとしたら、本人が楽しみたがっているのではないかと考えられるところで、他の人に求められてできるものではありません。
また、面白くて楽しければいいのであり、本音など出す必要もなかったとも考えられます。タイプ7を夫に持つ妻たちは、「三十年以上もつきあっているが本音のわからない人」と語っています。
(なお、タイプ7は世界と否定的に結びついているタイプですから、それは必然的なことです)
人気者になり皆から愛されることがタイプ7の根源的な欲望ですから、三平さんは夢を叶えられた幸せな人だったのではないかと思います。
三平さんの服装は、「常に折り目正しく、高座には必ず黒紋付き袴で上がり、他の多くの噺家のように色つきの着流しで簡単に済ませる様な事はしなかった。洋装をまとうにしても高価なタキシードやスーツをきっちりと着こなしており、いい加減な服装・普段着で客の前やテレビに登場する事は無かった」とあります。
なお、青字のところはウィキペディアから転載しているものです。
常に折り目正しく、正装に近い服装を心がけているとしたら、優等生気質(7・1・4)から探します。それ以外ならば、この3つのタイプのウイングが重い人たちです。
あるタイプ7の女性は近くのコンビニにいくにも、ヨソユキの身なりに着替えて行きます。つっかけサンダルの類を履いて外出するとこはあまり考えられません。それはタイプ1も同様です。
ちなみに、家の中でも、パジャマ姿を同室で眠る妻以外の家族に見せたことがないタイプ1の男性がいます。かなり奇異だと思うようなことなので、受講生が親戚にいるタイプ1のことをよく記憶していて、話してくれました。
パジャマ姿も恥ずかしいと思うくらいなので、むろん、外出時の服装は想像できるのではないかと思います。
ところで、最近は、全体的にカジュアル化しており、正装する人たちがグンと減りました。そういう全体的な傾向に全タイプが影響を受けるのは当然の成り行きです。
明石屋さんまさんをタイプ7w6と判定していますが、テレビ番組もほとんどカジュアルな服装で登場していると聞いております。三平さんが活躍した時代とは異なり、今ではお笑い芸人さんにもスタイリストが付いています。
ですから、当人が選んでいないこともあるので、タイプとしての傾向が分かりにくくなっています。ただ、さんまさんの服装を見ると、緑系が多く、または緑系に合う色が多いのだそうで、タイプ7のシンボルカラーは、やはりどこかで身に着けていると考えられます。勝負時に使う色とも言えます。
(9つのタイプのシンボルカラー
http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/active/page15/15-201~/15-213.htm )
ただ、一般人であればタイプ7によくある傾向は、そのままでます。そして、どうやら、「オシャレな服装」とか「自分に合う服装」というものが全く分からない、という人がタイプ7に少なくありません。
配色の良い悪いとか取り合わせがわからない、などという人もよく見かけます。本性は「男性」ですから、女性性の強いタイプ(2・6・1)とは違い、オシャレに関心がない人も少なくありません。
(女らしくない女たち、男らしくない男たち
http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/active/page15/15-1~/15-42.htm )
それでも、年頃であれば異性にモテタイものです。それゆえか、ファッション誌に掲載されたそのまんまの服装にしたり、親や兄弟姉妹に選んでもらうという場合もよくあります。
従って、タイプ7は背広のような決まりきった個性のない服装をしている場合がよくあります。女性のタイプ7ならばブラウスかTシャツにジーンズかスカートで、そこに工夫を加えるというようなことが少ないようです。
それらはタイプ1にもよくあることです。しかし、3つのタイプの中では、タイプ4だけが個性的な自分を押し出したいみたいで、他とは違う服装をしたがり、服装にこだわりを持つことがあります。
落語界では、「東の志ん朝、西の枝雀」と言われているそうです。私ならば、「東の三平、西の枝雀」と呼びたいところです。
とはいっても、初代の三平さんを知らない人がいますから、「東は初代三平、西は二代目枝雀」と書き添える必要があると思います。
お二人の生没年は、初代三平(1925-1980年)、二代枝雀(1933―1999年)です。なお、志ん朝とは、三代目の古今亭志ん朝(1938-2001年)のことです。この3人はほぼ同時代に活躍しています。
枝雀さんは学業成績が優秀だったようですが、三平さんも医師を目指していたみたいですから成績はよかったのではないかと思います。しかし、三平さんのイメージからはちょっと違います。
ウイペディアによる(以後、青字の部分)と、父親から、「こいつ(三平)は根が甘ちゃん」と言われています。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8F%A4%E4%BB%8A%E
4%BA%AD%E5%BF%97%E3%82%93%E6%9C%9D
テレビ出演しているところを見ていますが、甘ちゃんであまり何も考えていない気楽なご身分、という感じに見られていたのではないかと思います。動画を見ても、そんなイメージだとわかるのではないかと…、以下です。
林家サンペイ
http://www.youtube.com/watch?v=SksN6DnOo10 ←クリックすれば飛べます
(動画は削除されてしまうものなので、アドレスのみ掲載)
「テレビ時代の申し子と謳われた三平んは、テレビが生んだ最初のお笑いブーム、「(第一次)演芸ブーム」の火付け役かつ中心的存在」
また「爆笑王」?と言われたこともあったので、そういう意味でも「東の三平、西の枝雀」でいいのではと思うのです。
時事ネタを中心に、「よし子さん」「どうもすいません」「こうやったら笑って下さい(と額にゲンコツをかざす)」「身体だけは大事にして下さい」「もう大変なんすから」「ゆうべ寝ないで考えたんすから」などの数々のギャグと仕種で、一気にたたみかける爆笑落語で人気を博した。
三平さんは高座に出ると、いつも「どうもすみません」から始まるくらいで、「すみません」を多発します。(写真も、すみませんと言っています)
「すみません」を多発させるとしたら、防御タイプ(7・1・4)から探します。当エニアグラム性格学理論では、「崖っ淵に立っているタイプ(714)です。怖がりで神経質です。
また優等生気質でもあるためなのでしょう。誰からも非難されず受け入れられたいのか、その必要がない時でも、つい謝罪の言葉が口から出てしまう人をよく見かけます。
あるタイプ4の女子高生が教室で机に座ってノートに絵を描いているので、覗いてみたことがあります。いろいろなかわいい女の子とか山とか学校などが描かれていて、そこは普通によくあるものです。
しかし、それらの回りに、「すみません」という言葉がずっと描き連ねてあったので驚いたことかあります。余白のところが「すみません」の字で埋まっています。
知り合いのタイプ7w6の男性も、三平さんと同じように開口一番が「すみません」 挨拶代りの言葉になっていました。
一方、謝罪の言葉が出にくく自分のミスだと内心は認めていても、意地を張るのか、謝罪の言葉がなかなか出ないのは攻撃タイプ(825)によくある傾向です。
また、性別でみたら、男性のほうが謝罪しにくく、女性のほうが謝罪することが多いと考えられます。従って、攻撃タイプの男性が一番に謝罪しにくく、防御タイプの女性が一番、「すみません」と口にできると考えられます。
さて、林屋三平さんのエニアタイプは、タイプ7w6と判定しています。本当にそうなのか、これから少しずつ取り上げていこうと思っております。
私が名づけた「エニアグラム性格学」の理論のなかに、、目立ちたがりの3つのタイプ(8・3・7)と、目立ちたがらない3つのタイプ(5・9・4)というものがあります。
ところが、面白いことに、日頃は目立ちたがる人間が、ある時は目立ちたがらず、素早く隠れてしまうことがあります。作用と反作用があるためです。
タイプ4は、通常は目立ちたがらず隠れることがうまい人たちです。しかし、反作用から目立ちがりやになることがよくあります。
それ以外の3つのタイプ(2・6・1)は、どちらもあるがあまり極端になりません。別にどっちだっていいってことになりやすいのです。
それゆえ、上記の6つのタイプは、目立つかどうかは、「どうだっていいこと」には、なりにくいとも言え、こちらで判断したほうが、このタイプをよく理解できるくらいです。
ところで、恥ずかしがりやのタイプ4が、ある時、異様に目立ちがるので驚くことがあります。いつもと違うものを出すからです。
目立つ目立たないってことを強く意識していることが、なにかの折にクッキリと出します。それは、上記の動画の中にも出ています。
さて、桂枝雀さんは独創的な落語を作り出しています。他に似ているものがない独特のものだと知られています。
英語落語も、枝雀さんが考え出したようです。また、落語には本編に入るまでの前フリとして「枕(まくら)」というものがありますが、これも他の人たちとは全く違う分野です。
たいてい、枕は本編と関連したお話でスタートするものですが、そういう慣例と外れています。
なお、伝統とか常識とか慣例から外れやすいのは、調和タイプ(3・6・9)以外の人たちに多いと分析しています。枝雀さんは調和タイプ以外のタイプだと絞ることもできます。
そして、動画にあったように、枕のお話しは「進化論」です。私も進化論の類を読むのが好きですが、エニアで分析できるようになってすぐに、ダーヴィンはタイプ4だ、と判定しています。
枝雀さんもダーヴィンと同じタイプらしく、惹かれる分野だったのではないかと思われます。その他、科学もののお話などもあり、上記の動画には、リニアモーターカーの電磁石について、面白く解説しています。
ある意味、破天荒なことをしています。目立ちがりで他の誰もしていないことをしたがる、という気質があればこそと考えられます。
桂枝雀さんの落語は、オーバーアクションで身振り手振りが大きく、顔の表情も多彩であったことはよく知られています。
行動パターンというものは心を映し出すもので、心の起伏が大きければ、それはどこかに出ます。
ところで、枝雀さんは家庭生活ではあまり自分を出していなかったようですが、それはタイプ4にはよくあることです。
自分を知ってほしいという思いが強く、しかも理解されたことがあまりないのであれば、自然に慎み深くなり、自分を出さないようになるからです。それどころか隠すように隠すようになる人もいます。
その反対で、家族に十分に理解され受け入れられているタイプ4は、素直に率直に自分を出せる環境にいるので、逆に何事にも大げさだ、と思われているかもしれません。
何に対しても意見を主張して、陽気でうるさいくらいなタイプ4もいれば、陰気でおとなしくて従順、意志が埋没して見えるようなタイプ4もいます。
同じタイプ4でも、それほどの違いがありますから、タイプ判定はかなり難しいと言えるでしょう。
なお、落語家は大げさに演じたりデフォルメなどして、観客を楽しませる仕事です。タイプ4は、元々は心の揺れ動きが多い気質ですから、それを仕事として表現するとなれば、必然的にオーバーなアクションになると考えられます。
さて、以下のサイトに、枝雀が即興で作ったという小咄が1つ紹介されています。なにか人生の深淵というか空しさのようなものを表しているように見えます。
http://ameblo.jp/yamanaka123/entry-10978437896.html
A:おじさん、すごく深い、大きな穴、掘ってますね。
B:うん、やっとここまで掘れたんだけどね。
A:へえ、何で、そんなに大きな深い穴を掘っているんですか
B:誰かがここに、大きな深い穴があるというんで、一生懸命掘って探してるんですけど、なかなか出てこないんです
枝雀さんはうつ病を患っていたのですが、それに罹ると無気力になり、何もかもが空しくになり、全てが色あせて見えてくるようになります。
このような小噺をしていたとしたらサインは出ていたと考えられますが、周囲の人たちは気づいていたのでしょうか。ウイキペディアに拠ると…、
夫人がいつものように小米をタクシーから降りて見送ろうとすると、「演芸場に行くのが怖い」と言って、その場にしゃがみこんでしまったという。夫人は「えらいことが起きました」と米朝に連絡し病院に連れていったところ重いうつ病と診断された。
つまり、重病なのに気づかれていなかったのですから、枝雀さんは周囲の人たちに日頃から自分をあまり出していなかった可能性があると考えられます。
「自分は周囲の人たちにも観客にも理解されていない」のですから、落語家として成功しても充足感は得られず、空しさはいっそう増したのではないかと想像します。自ら死を選んだ原因の一つとして考えられるものです。
枝雀さんは理論派らしく、「緊張の緩和理論」という理論を唱えています。緊張の緩和が笑いを生むとする独自理論です。
ものごとの考え方の中に当人の気質が垣間見えます。枝雀さんはかなり緊張しやすい気質だと考えられるところです。エニアグラムのタイプは、優等生気質(714)の3つのタイプから探すところです。
3つのタイプの中で、緊張していることをほとんど感知させないのはタイプ7です。明るい幸福な人間に思われたいためなのか、なんの不安もなくノホホンと生きているみたいに見える人たちがよくいます。しかし、本当は神経質で不安感が強いが隠されているので、なかなか他のタイプには認知されません。
さて、以下のウェブサイトに書かれている枝雀さんに関する記述はかなり秀逸だと思いました。
http://mitleid.cool.ne.jp/shijaku.htm
以下一部のみの転載です。
「枝雀落語の登場人物はどこか漫画のキャラクターのようです。オーヴァーなアクション、表情、しゃべり、こうしたものの全てが漫画的な誇張の表現としてキャラクターを形作り笑いを構成しています。ひょっとすると、枝雀に59歳という「実年齢」が存在することに驚かされたような気もするのです。枝雀の「禿頭」のスタイルが、すでに30代にしてなっていたことの方にむしろ驚きを覚えるのではないでしょうか。有り体に言って、枝雀はそもそも「年齢不詳」の存在だったのではないでしょうか」
末っ子気質のタイプ4に関して、「年齢不詳」に見えることを既にホームページなどでご紹介しています。枝雀さんも30歳の時から亡くなられる59歳までほとんど変化がなく、年齢不詳に見られていたんですね。
顔相も、ネオテニー的というか童顔に近いもので、以下に取り上げています。
http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/active/page15/15-201~/15-209.htm
語り口も登場するキャラクターも漫画的な感じがしますが、落語芸は驚くほどで、私も枝雀さんの落語をはじめて聴いた時に圧倒されました。強烈に個性的だと思いましたが、以下にもそんな評価がされています。
http://www.n-seiryo.ac.jp/~usui/news/jisatu/2001/mikisuke.html
「天才だと思います。桂枝雀さんの落語芸は、見ている人すべてを笑わせました。そして同時に、破天荒なオーバーアクションでしたが、しかしただ単に客にこびるのではなく、うるさ型の客をもうならせる鬼気迫る芸だったと思います。落語に新しい形をひとつ加えました。いえ、落語そのものを変えていく力さえあったと思います。また、芸の見事さに加え、人間愛を持っている方でした。そのあたたかく優しい人柄も、人気の原因の一つでした」
動画を観ればわかるように、鬼気迫るものがあります。必死でうどんを食べています。
雀さんは、いつも稽古熱心で完璧主義ゆえ必死で命がけで演じているのではないでしょうか。余裕があるほうにはみえず、なんだか無理している感じもします。
私の旧友タイプ4から「命がけで子育てをしていた」と電話で告げられたことがあります。こちらは、「目の中に入れても痛くない」のほうですから、驚いたことよく記憶しています。何か冗談を言うと本気にされてしまって、慌てて事情説明しなければならないことがよくありました。
真面目度が強い人は、つい真剣になり命がけにもなってしまうのです。つまり、「生真面目≒努力家≒真剣≒完璧主義的≒ミスは許されない≒緊張しやすい≒神経質」と繋がると考えられます。
枝雀さんは、落語の導入部にあたる「枕」のところで、「地球からロケットで脱出するとなると、役に立たない落語家が最後ですな」と、笑いをとったみたいです。
本心で言ったのに、聴いている人たちはみな笑っている。自分を理解してくれる人はいない。それが辛く悲しくて泣いてしまったのではと私は分析します。
また、落語で名を成しても自分は役に立たない人間だ、と思うとしたら、それはかなり無理をしているからではないかと考えられます。
エニア理論から見てみましょう。
世界は否定的→(837)→自分だけ愛されたい→A
世界は肯定的→(261)→自分を認められたい→B
世界は両価的→(594)→自分を理解されたい→C
(注*両価値的とは否定的でも肯定的でもないがどちらもあり得る。これは私の造語です)
落語家として人気を博して愛されていたならば、ロケットで脱出する時は真っ先に乗り込むことができるかもと考えることができます。それがAのグループです。
また、落語家として社会に認められるようになったのであれば、ロケットに乗り込む一員に自分は確実に入ると考えることができます。それがBのグループです。
しかし、自分をわかってほしいと思っている人間は、落語家として人気者になり好評を博して認められても、上記のような根源的な欲求が満たされたことにはなりません。
つまり、枝雀さんは837と261の可能性は低いという分析もできると考えます。Cであったがために、社会的な成功を得ても、心に充足感と安定感を与えなかったと思うのです。
枝雀さんはかなりの練習熱心で、度を越すほどだったらしく、完成度を高めようと必死であったことはよく知られています。
これは完璧主義的になりやすい優等生気質(174)の人たちによくある傾向です。しかし、優等気質とはいっても、7と1よりは4の可能性が高いと言えるでしょう。
また、自分は無価値とか無能だと思い込みやすいのは、3つのタイプの中では末っ子気質の人たちにみられる傾向です。
当ブログ2010年3月の中旬頃に取り上げた、坂口安吾・つげ義春・テクジュベリ・サリンジャーのエニアタイプは枝雀さんとと同じタイプ4です。
「自分を小さくて無力な存在、無能な存在」だと、みなよく似たことを語っています。
ブログ内検索に名前を入れて確認して頂ければと思います。
ウッキペディアによると、枝雀さんが落語をやりはじめた頃は、「大阪では珍しい繊細で鋭角的なインテリ的な落語だったという。声が小さい場面もあり」と書いてあります。
まず、「繊細」とありますが「神経質」と同意語です。また、鋭角的になりやすいのは神経質な気質の人たちに多いもので、怖がりで気弱であれば声も小さくなりやすいものです。
「強い人間」に見られたがるタイプ8には、声の小さい人はあまりいないだろうと予想されます。従って、この部分は防御タイプ(7・1・4)から探すようなところです。ただし、「探す」というだけでのことで、他のタイプの可能性も十分にあります。
なお、「インテリ的」というだけでは、どのタイプと絞れません。インテリは全タイプにいると考えられます。
また、色んなことを試みてるうちに、自分の落語が分からなくなってきた」と泣いたりすることもあったという。客は冗談だと思って笑うと、本人は涙を流しながら否定、それが客のさらなる笑いを誘う、という悪循環に陥った。
ところで、以下のところに書いてあることも必見ものです。
http://members.jcom.home.ne.jp/u333/ithink040411sijyaku%20sinnsyou%20sintyou.htm
枝雀は襲名直後から鬱に悩んでいた。ある時は地球滅亡を信じるようになり、話しの枕で、「地球からロケットで脱出するとなると、役に立たない落語家が最後ですな」と、言っては客から笑いをとっていた。しかし当の本人は真剣だったのだ。(何を笑ってまんねん)「これホンマの話しでっせ」と、ついに高座で泣き出すのであった。
もっともよく泣くとしたら末っ子気質(タイプ4)から探します。もっとも泣く可能性が低いのは、おじいさん気質(タイプ5)とお父さん気質(タイプ8)から探します。
なお、タイプ2はよく泣くほうです。「善い人」という自己認識を持つタイプで、よい人≒人情にもろい人、ということなのだと考えられます。ただし、枝雀さんの舞台での涙は、「よい人≒人情にもろい人」という深層の動機に拠っているものとは考えられません。
地球滅亡とか人類絶滅などと想像しやすいのは、世界と否定的に結びつくタイプ(8・3・7)によくある傾向です。しかし、タイプ4の人たちにもしばしば見かけられるものです。
なお、私自身も昨今は人類滅亡は確実だが予想より早く来る、もしかしたら二世代後くらいか、とさえ思うようになっています。友人タイプ4は、一世代後だ言っています。
タイプ2でも、本来ポジティブな気質なのにいろいろなところでネガティブになっている人たちをしばしば見かけます。ただし、日常的なことでは相変わらずポジテイブにとらえてしまう傾向は残ります。そこが面白いところで、またタイプ判定もできるんです。
そして、全タイプが「人類に将来はない」と思うそんな時代です。従って、ここではタイプを絞れません。
3.11以降、政治もマスコミも企業も、エゴの権化で、倫理意識のない、利権漁りの人たちで占められていたこと、ほとんどの人たちが思い知らされるようになりました。これでは将来を悲観するのは当然です。
原発関連のことばかり書いていましたが、なんだか疲れてきたというか、もっと余裕を持たないといけないのではと思うようになりました。
そんな折に、以下のようなニュースを知って、枝雀さんの面白い落語を聞いたら気分がよくなるかもしれないとユーチューブに飛びました。
★故桂枝雀さんの高座を再び映像に
8/8デイリーニュース
http://www.daily.co.jp/newsflash/2011/08/08/0004345960.shtml
桂枝雀さんの落語をはじめて聴いたのは4年くらい前だと思います。笑って笑ってお腹が痛くなって、ああなんと上品な落語なのかと感心したり、その面白さに驚いたり…。すぐにCDを買って何度も聞いて、エニアグラムの講座で取り上げるようにもなりました。
さて、枝雀さんのエニアタイプはタイプ4ではないかとみています。ウイングは5らしく見えます。ただし、まだ判定していません。少しずつ、このタイプなのか他のタイプの可能性はないのか確かめたいと思います。
★桂枝雀(2代目)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%A1%82%E6%9E%9D%
E9%9B%80_(2%E4%BB%A3%E7%9B%AE)
(注・このアドレスに飛んでも情報がない場合は、面倒をおかけしますが、「桂枝雀(2代目)」をコピペして検索してください。どうも不可解なのです。幾度もトライしたのですが…、)
上記ウィキペディアによると、かなりの勤勉家で努力家、向学心の強い気質だとわかるところがあります。各所で見つかります。
教科だけを学ぶのでなく、たぶん英語も独学していたと考えられます。また、まじめで堅物というだけでなく、「笑い」というものに若い頃から関心があったようで、訓練らしくものをしていたと考えられます。
★枝雀、南光、雀々対談
http://www.youtube.com/watch?v=oWpDcbnJETY
上の動画にもあるように、生真面目も度を越しているようです。弟子とともに稽古をしたあとに、弟子が「退屈やなあ」と、こぼすと、「落語の稽古しよか」と言ったという。
弟子よりも稽古熱心な師匠みたいです。これほどの真面目人間であれば優等生気質だと考えられます。優等生気質(7・1・4)か、このウイングの重いタイプだと考えられます。
また、そこでは、「ちょっと世間の人とは違う」などと言われています。調和タイプ(369)や調和タイプのウイングも持っていないと考えてもよさそうです。
今日は、これまで、続きます。
あの二人が揃ってCMに出るというニュースが昨日流れました。
「ロック歌手の内田裕也(71)と女優の樹木希林(68)夫妻が、結婚情報誌「ゼクシィ」のCMにそろって出演。共演は73年の結婚以来初めて。絶妙な掛け合いで結婚、家族の良さを伝える」
この二人は2年間だけ一緒に暮らしただけで、36年くらいは戸籍上だけの夫婦です。連絡は取り合っているらしいのですが。
まあ、夫婦とは言えない二人であっても、家族の良さを伝えるCMに出ていけないことはないと思います。反面教師になるでしょう。エニアタイプは、樹木さんをタイプ2w1、内田さんを7w8と判定しています。
ウィキペディアによると、樹木さんは「おっとりした風貌に反して、演技に関しては非常に厳しく、共演した若手女優が泣き出すこともあったという」
どこかヒョウキンなので、きつい気質だということはあまり知られていないみたいです。でも、とても硬いまじめな女性みたいです。1のウイングは重そうに見えます。
たぶん叱って他の人を泣かしたのでしょう。攻撃タイプ(852)と絞れるところで、8と5らしさは全く見られないと考えます。
内田さんについては、「ボーカリストとしての特出した才能は持ち合わせていない。しかし耳は非常に良く、激しく酔った状態や飛び入りで歌い出しても、バックバンドのミスに敏感に反応し、演奏終了後に厳しく指摘するなど、その感性は非常に鋭くかつ繊細である」
以前になりますが、当ブログでタイプ7は耳がいい人たちが多いらしいと取り上げています。受講生からも、その手の情報はたくさん頂いています。
当会でのタイプ7の別名は、「警鐘係」です。9人家族内では、見張り役や偵察役をするタイプだと見ていますから、当然に敏感で腰が軽くて、耳がよくなくては務まりません。また、本質的に外出、外回りが大好きですからね。
防御タイプ(714)は敏感で繊細ですが、内田さんのことを身近に知っていないとわからないところです。また、ウイング8が少し重そうで、攻撃的な気質をしばしば出しているみたいです。
また、「自身の自虐ネタにもなっている位にヒット曲がない」などと書かれています。この「自虐的」なところを見ると、業田良家のマンガ「自虐の詩」を思い出します。内田さんと同じタイプと判定しています。
なお、このタイプがカップルになると、互いに攻撃的ゆえか激しいケンカになることがあります。樹木さんが、包丁を持って内田さんを追いかけまわしたことがあると、婦人雑誌で述べていました。
また、互いを強く意識するタイプです。当会には「男性を強く意識するタイプ261」と、「女性を強く意識するタイプ837」という基本理論があります。
このカップルは、互いに相手の存在が大きく、また期待も多くなりがちです。そうなれば当然に不満も多くなります。また、タイプ7の夫は女性を少し怖がるところもあり、対立は五分五分になりがちで、ケンカも収まりにくくなります。
逆のケース、妻がタイプ7で夫がタイプ2であれば、どちらも相手にあまり期待しません。また、夫(男)のほうがケンカに勝つということにもなり、タイプ7の妻は夫の言うままにはなりませんが、あえて逆らうこともなさそうです。
でも、樹木さんと内田さんのタイプがカップルになると、相手との関係が複雑になりやすく、互いに憎しみを抱きながらも相手を求め合うために、離婚にもなりにくいと考えられます。こういうケースはかなりたくさんあるだろうと見ています。
ちなみに、夫が7w6であれば、タイプ2w1の妻が圧倒するのか、他の理由があるのかわかりませんが仲良し夫婦になっていることはよくあります。ウイングが違うと様相は全く違います。
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