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そこに、いつごろ創建されたのかわからない古い塔が、一面に生い茂った葦原に囲まれて立ち尽くしている。風が吹くと葦原がざわざわに唸りだす。なぜか、懐かしさに一杯になる、あの塔…。ずっと探し続けている。塔の秘密を解き明かすのは誰? 
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 そろそろ、このシリーズも終わりにしたいと思います。長丁場になり、少しだらけてしまいました。それでも、この本を読んでエッと驚いたものはまだ幾つもあり、ご紹介しようと思います。

 さて、双極性障害のある子どもには、「書字障害」というものがあると載っています。「書字障害(ディスグラフィアDysgraphia)
とは、鏡文字を書く・視写できない・聞き写しができない・作文が書けない等々とあります。

 ところで、私の把握しているものとしては、タイプ7の人たちの中には悪筆が多く、字を書くのが下手と言うべきか、字のバランスが悪いという傾向が見られることです。むろん、単に傾向というだけのことです。達筆な人たちもたくさんいますから、誤解しないでください。

 なお落ち着きのない気質から来ているのか、まとまりがなく、のたくっているというイメージの字です。また、学校では、「黒板の字を書き写しなさい!」と、教師から指導されることがありますが、字を書くことを嫌い、叱られても写さない児童生徒がいるようです。

 なぜか極端に書き取りをしたがらないので、なにか特別の理由があるかもしれないと予測するのですが‥。また、読書感想文を書くことを極端に嫌がる子どももしばしば見かけます。

  
 「学校の授業中、落ち着きなく教室を歩き回る」というものがありますが、これも、タイプ7の子どもたちによく見かけるものです。ここと関連したことを、学校の先生をしている受講生がレポートしています。このレポートは8年ほど前に公表されたものですが、ここで取りあげた子どもたちが、そのまんま出ていると言えます。以下です。
   
http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/active/page15/15-101~/15-103.htm 
 

 
またこの本のなかに「子どもの双極性障害の鑑別診断上の留意点」とあり、「早い時期から強い性的関心や性的行動を示す」というものも載っています。これも、私が把握しているものと一致しています。

 たとえば、タイプ7の5歳の男児が、女風呂に入るのを異様に恥じらうことがありました。5歳で恥らうなど、ちょっと不思議です。座布団に一物をこすりつけて、「気持ちいい」と母親に話してしまった幼稚園男児もいます。小学2年生なのに、将来女の人と結婚できるのかと、本気になって心配していた男児もいます。
 
 エニアグラム性格学では、「タイプ7は、まれついての思春期で、永遠の思春期にいる人たち」という分析をしています。思春期というのであれば、性的関心が高くなるのは必然的です。生まれついての「長男」で、精神年齢が常に思春期に該当するという見方です。関連したことを以下に載せていますから、お読み願えたならと思います。

 
http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/active/page15/15-1~/15-38.htm

 受講生が通信レポートで取り上げた男性も、40~50歳だと思っていたようですが、実際には68歳だったということがあります。年寄りになっても、心は思春期なのですから、いつまでも若々しく見られたがり、また、本当に若々しく見えることが多いのです。

 こんなところまで一致していることが不思議ですが、エニアグラムというものに触れた時から、ずっと不思議続きでしたから、もはや、さほどに驚いているのではありません。なお、本当のこと、事実なので、いずれどこかの研究調査結果との一致をみるのは当然のことだと思っております。

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