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原町のとある所で測定していると、若い男性から「トラックを測定して欲しい」と声をかけられました。
どうやら3月12日は大熊町に居たようで、ガソリンがないので2日間大型トラックをそこに置いたまま。
「放射能をたくさん浴びているはずだ」と言うのです。
車の前部ワイパーに測定機を差し込んでみたら、なんと2.48マイクロシーベルトです。
運転席は1.64です。運転席の後部寝台で寝ることがよくあると言う。
驚いて、「そこで寝るのはかなりヤバい」などと答え、運転席のシーツ類などは替えたほうがよいのではと伝えました。
ひっきりなしにしゃべり続ける青年。「へえ~愛知県から来たの! 次はいつ来るの? 来月も来てね!」
と、ちょっと調子のいい青年だったが、おしゃべりして不安を紛らわせているのかもしれない。
ペアを組んでいる女性は自然観察指導員をしていて、道中に見かけた野の花の名前を教えてくれる。
アザミは最盛期でリンドウ、イヌタデ、ワレモコウなどはかなりよく見かけました。(写真上は山ラッキョウ)
また、「ひかり藻」という文字通り黄色に光る藻があるというので、道草してしまいました。防空壕の奥まった水の溜まり場の中に、ひっそりと金色に光っているのが「藻」です。(左上の写真)
ひかり藻は全国所々で見られるようですが、黄金色に光るその現象は解明されていないとか。
また、見たこともない赤い草?がたくさん目についたので尋ねる。「とんぶりが採れる」という。ホウキギ(ホウキソウ、ホウキグサ)の実で、私は、朝食時に納豆に入れてよく食べています。
東北地方で箒(ホウキ)の材料として栽培されているようで、実を一週間くらい乾燥させた後に煮ます。
その後一日水に浸して外皮を取り除くという作業がいるみたいです。
写真にもあるように、南相馬市は「ひまわりプロジェクト」を始めていたようで、ひまわりが一部開花していました。
つい最近、ひまわりによって土壌が浄化される効果は薄いと発表されましたが、たぶん、3.11以降すぐに取り組んだものだと思います。
そして、相馬農業高校の除染作業がはじまっていました。
上層をはがして、その下にある層の土と入れ替える作業をしていました。一時的な効果はあっても、永続的な効果はあるのでしょうか?
そして、南相馬市で見つけた田んぼの風景は、愛知県などで見られるものと少し違います。
刈り取った稲を束ねて干している「つくし」と呼ばれているもの(左下の写真)。
なんだかユーモラスです。毛深い動物たちが盆踊りしているか行進しているかのように見えて面白い。
でも、耕されていない田んぼが目につきます。
原発事故さえなければと思うと腹立たしく、胸の奥からせりあがってくるものあり…。
昨年、米作りを体験して農家の苦労が少しは分かるようになったためなのでしょうか。
動揺してしまいました。
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