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そこに、いつごろ創建されたのかわからない古い塔が、一面に生い茂った葦原に囲まれて立ち尽くしている。風が吹くと葦原がざわざわに唸りだす。なぜか、懐かしさに一杯になる、あの塔…。ずっと探し続けている。塔の秘密を解き明かすのは誰? 
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e800f59c.JPG南相馬市のスーパーを覗くと、食材は棚いっぱい積み重ねられていて豊富でした。


産地が大文字で書かれています。福島産や宮城県など近くの産地のものは見かけませんでした。

福島方面の人たちのほうが、外部被ばくを受けているためか、内部被ばくを避けるために食材にはしっかりと目を通しているようです。

しかし、愛知県では「国内産」と書かれているだけで、産地名が書かれていないものが結構あります。

神経をそういうところに使っていないのか、産地名など見ないままに買う人のほうが多いみたいです。

30cb1a16.JPGマスメディアなどでは、福島産のものを買おうと応援していることが多く、それに対して協力的になっている人たちをよく見かけます。

でも、子どもの居る家庭が、大人の食べ物と分ける、などという配慮はしているのでしょうか?

大人が自分の意志で選んで食べるのはかまいませんが、そういうことに無知とか無神経でいることが理解できません。

さて、宿舎に帰る途中、震災で破壊されてしまったJR常磐線に立ち寄りました。

2565fe9d.JPG線路はすぐにさびてしまったようで真っ赤に見えます。

(注・写真一番上です。また、クリックすれば拡大されます)

現在、原発事故によって、鹿島 - 亘理間も橋脚が崩壊しており、軌道・駅舎が流失などして、広野ー原ノ町間および相馬ー亘理間では、復旧の目途は立っていないようです。

さびた線路の上で寝転んだり、「スタンドバイミーした!」などと、ついはしゃいで線路づたいに走ったり、ちょっと不謹慎だったかもと少し反省…。

ところで、南相馬市からの帰路は、国道6号線にて北上して沿岸の被災地を車でまわりました。

64a1fe24.JPG最初に寄ったのは、近くにある北泉の海水浴場です。
地盤が沈下して砂場がみられません。

発電所は、高さ18mの津波によって避難時に社員1人が死亡しており、油漏れによる火災が発生して甚大な被害に遭ったところです。

まだ復旧作業が進んでいないようです。現在は草の背丈も伸びて荒地になっています。(写真左上)


 また、被災地が早くも観光スポットになっていて、カメラを構えた人たちとよく出くわしました。

写真(左)は、常磐線の線路が津波で流されて、電車の車体が野原にポツンと取り残されているものです。

写真(下)は、山下駅です。駅の内部も荒れたままで、津波の大きさが推し量れます。その後は、宮城県の亘理町へ移動、仙台空港の被災地などを回って、名古屋に向かいました。

af2c50e8.JPG

仙台は6月にも出かけていますが、ここのガレキはよく撤去されているほうだと感じました。

屋根も修繕済みのところが増えたように見えます。都市部のほうが撤去が進んでいるのでしょうか?

なお、以下はネットで見つけた被災地の写真が載せていたサイトです。

 福島県 南相馬市・相馬港・新地町などの様子(震災から36日後)がわかる写真が多数掲載されています。
http://www.fullchin.jp/2011earthquake/0416-minamisoma-etc/ 

いつか、南相馬市に出かけてみるつもりでいます。また、6月に出かけた岩手県の遠野、釜石、陸前高田、大槌などにも行きたい、絶対に行こうと思っております。

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