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そこに、いつごろ創建されたのかわからない古い塔が、一面に生い茂った葦原に囲まれて立ち尽くしている。風が吹くと葦原がざわざわに唸りだす。なぜか、懐かしさに一杯になる、あの塔…。ずっと探し続けている。塔の秘密を解き明かすのは誰? 
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「仲良しの同級生にショックなことを言ってしまった」と、娘さんが母親に相談したようです。その後、「同級生は全く口を聞いてくれず、自分は避けられている」と、母親に悩みを訴えたと言うのです。

 母親は「率直に自分の非礼を詫びるのが一番いいと思うから、すぐに謝ってらっしゃい」と娘に助言しました。しかし、母親の助言通りに娘は謝ったが、同級生は許してくれなかったようです。

 さて、この母親はエニアグラムの受講生です。娘と同級生との間にあったことをかいつまんで話してくれました。そして、同級生のタイプと、なぜ謝っても許そうとしない子どもがいるのか、それが知りたいとのことです。

 中学生の二人の間に起きたことですが、特別に変わったことではありません。スタイルをちょっとけなしたというような類のことで、よくある出来事です。その場に居合わせた他の受講生たちも一様に分からないようなので、ここで取り上げてご紹介したいと思います。

 さて、ショックなことを親しい友人に言われたら大抵の人は落ち込みます。問題はショック度です。何を言われたら大ショックになるのか小ショックなのか、それは人それぞれに違います。たとえば、友人から、ふとっていると指摘されても、大ショックになる人もいれば、小ショックになる人もいます。

 また、友人にふとっていると言われると小ショックになり、つきあっている彼氏に言われると大ショックになることもあります。このように誰に言われたかで、ショック度は違ってきます。また、時と場合や状況によって、また、当人の精神状態によっても、ショック度は違ってきます。

 問題はショック度なんです。結果としての傷の深さを見る必要があるのです。つまり、小ショックであれば、相手から謝罪された場合、許せるのですが、大ショックであれば、謝罪されてもなかなか許せるものではありません。また、たとえ口では「いいよ」などと言って表面上は相手を許したことになっても、心の傷はそのまま残ります。

 深く傷ついていれば、相手の謝罪の言葉は、頭の表層を掠めているだけです。気持ち的にはずっと相手に対しての嫌な気分、不快さや苛立ち、腹立たしさや警戒心みたいなものを持ち続けてしまうのです。
 まだ続きますが、今夜はここまでにしたいと思います。

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