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そこに、いつごろ創建されたのかわからない古い塔が、一面に生い茂った葦原に囲まれて立ち尽くしている。風が吹くと葦原がざわざわに唸りだす。なぜか、懐かしさに一杯になる、あの塔…。ずっと探し続けている。塔の秘密を解き明かすのは誰? 
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福島原発事故での政府や東電の対処の仕方、マスコミの取り上げ方に強い怒りを感じて、苛立つ毎日がずっと続いています。

また、3月半ばころから4月末頃までは自分をうまくコントロールできない状態にいました。それでいろいろと間違ったことをしていました。

たとえば、福島の子どもたちのことばかり考えていたので、障碍のある方など社会的な弱者のことを忘れてしまっていたのです。私の至らないところです。

さて、以下のような文面を、4月27日に福島県内の保育園や幼稚園にメールやファックスで送っています。どれくらいお送りしたのか、数えていないのでわかりません。

前に公表した「その1」の文章とは違い、こちらのほうの文章はくだけた表現にしています。

なお、ご返事があったのは2件で、私立の幼稚園の園長さんと教員の方からです。公立の方からの返事は一つもありませんでした。

むろん、教育委員会からの返事はありませんし、期待もしていませんでした。

ご返事のあった園長さんは、真剣に考えているような感じに見えました。

でも、それで何かアクションを起こしたのかどうかは知りません。

そして、こちらからもご返事を差し上げていますが、それに対するご返事はありません。

ところで、私と連れ合いとで、このような内容のものをお送りしている時期に、福島県は、推進派の御用学者たちへ依頼して講演会を開いていたのです。

避難しようかどうかと悩んでいる頃に、「子どもたちを外で遊ばせてもいい」と言っており、「直ちに健康に影響を与えるものではない」と説いていたのです。

それがどれほど残酷な事態を招くのかは火を見るよりも明らかなのに…。

放射能の目に見えない臭わないという特性のために、危険ではないと説く人たちのほうが影響力を与えていたように思われます。

当ブログにも、不安を煽るなという非難のメールが届いた頃です。

危険が迫っていたのは事実なのに、非難されるのです。

危険ではないと説いた人のほうが非難されず、現在でも愛知県医師会が講演に呼ぶという、そういう社会です。

もう放射能のことなど、どうでもいい、という気分が出てきているように思われますが、本当にこのままでよいのでしょうか。

責任を取らせることはできないのでしょうか。

児玉龍彦教授が強く訴えているように、原子力安全委員会の人たちの責任を問わず、このまま見過ごしていてよいのでしょうか。

…………………………………………………………………………………
                                  
2011/04/27
福島県内の幼稚園・保育園宛て
〇〇〇 様                               
             要請・子どもを守ってください

                              現住所  〇〇〇                                 
                              元教員  龍頭喜久雄
                              カウンセラー  龍頭万里子

私たちは愛知県豊田市に住んで遠くにいるので、現在、皆さまがどのように暮らしておられるのかわかりません。でも多くの方が不安を抱えておられることだけは推察できます。

ご存知かと思いますが、4月19日に文部科学省は、子どもたちが校庭や園庭などで運動したり遊べる目安の放射線量を、「年20ミリシーベルト」と決めました。

これは、屋外では毎時3.8マイクロシーベルトに相当します。
この目安はかなり高いものです。

このままの状態で福島県内に住み続けると、空気から、雨から、飲料水から、食べ物まですべての線量をプラスして考慮すると、きわめて非人道的な決定だと思われるくらいな数値です。

また、校庭とか公園の表土を除去すると決められた場所がありますが、原子力発電所からの放射性物質は今も放出され続けています。

さらに、表土を取らねばならないでしょう。また、表土が除去されただけで安心して暮らせるでしょうか。

なぜこんな酷いことを政府や文科省は決めたのでしょうか。信じられません。

地震津波だけでも大変な思いをしている方々に、さらにこんな仕打ちをするなど許せないものです。

なお、確かに、「直ちに病気になる」というような数値ではありません。

しかし、5年後~10年後には何らかの症状を発症する恐れがあると考えられます。

むろん、同じ放射線を浴びても、幸運にもずっと健康でいられる人はいると思います。

しかし、ガンになったり白血病などにかかる子どもが出ることも予想されます。

さらに、その子が成人して結婚した場合は、そのまた子どもにも害が及ぶ怖れがあります。
 
従って、一日も早く、一刻も早く、そこから退避されることを、切に切に望みます。
     
また、ご存知のように、子どもは大人よりずっと放射線の影響を強く受けます。

ご両親と離れることは難しいとは思います。

その辛さを思うとなかなか申し上げにくいのですが、お子さんたちを先に学童疎開させる、ということを考えてみてください。

以下に状況を知ることのできる資料を添えています。ご参考にして頂ければと思います。
                      
                                    以 上

 

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