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谷川さんと枡野さんの対談が載っている文章(青字)を元にして、お二人のタイプを判定し、かつ気質(性格)というものを解きほどいていきたいと思います。
★「はるかなる息子へ言葉を届けたい」歌人は詩人に相談をした(後篇)(PDF)
http://www.bungaku.net/wasebun/read/pdf/tanikawa_masuno02.pdf
枡野:子どもの頃に関しての印象は、何も考えてなくて、いつも機嫌が良くて鼻歌を歌っているような子だったんです。
谷川:不安とかそういうものはあまりなかった?
枡野さんはその後「知能障害があるんじゃないか」とご自分が思ったらしく、それほど何も考えていなかったようです。
谷川さんはそれとは違うみたいで回答していません。なお、タイプ4は「子どもタイプ」ですから、自己同一性は「子ども」です。
http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/static/theory7.htm
従って、子どもの頃の意識は比較的はっきりしており、記憶にもよく残るほうです。40年前なのに、まるで昨日あったことのように語る人も少なくありません。
谷川:母親がいなくなっちゃうんじゃないかとか、いつ自分が死ぬのかと想像して怖くて眠れなくなることはなかった? 自分のふとんからそっと出ていって、母親がちゃんといるところを覗いて確かめるとか?
枡野:それが不思議で、小さいときからひとりぼっちでも平気で、「お母さん、僕寝るからあっち行ってよ」という子どもだったみたい。
質問の仕方の中に、とかく質問者の気質が出ています。谷川さんはタイプ4の末っ子気質で、「母親の存在が大きい」というタイプです。
神経質で怖がりでもあり、母親が居なくなるという不安にさらされやすいためか、ちょっと姿を観ないだけで心配になってしまうのです。
一方、タイプ2にとって母親の存在は小さく、母親がしばし居ないくらいでは不安になりにくい人たちです。
枡野:僕、物心ついたと思うのは20歳くらいなんですよ。僕は、人に嫌われるとあんまり思ってないんです。基本的に、どんな人とも初めて会うときも善意で接してしまうし、疑いから入ることがない。
枡野さんは典型的なわかりやすいタイプ2と考えられます。なぜならば、タイプ2は、「善い人間であらネバならない」のであり、自分を善い人間に思いたいので、上記のように語る人たちがいます。
わかりにくいタイプ2は、そういうふうにはなりません。以下に、各タイプの「ネバ人間」について分析しています。
http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/active/page15/15-1~/15-6.htm
ちなみに、私(2w3)も、思い出そうとしても母親のことはあまり覚えていません。母親の存在を気にしていなかったように思われます。
そして、子どもの頃はいつも一人で過ごし、ブラブラとして何も考えていなかったような気がします。実際、家族からはおとなしくボウッとした子どもだと思われていました。
昼間はいつも一人ぼっちでいたので、周囲から心配されて保育園に入れられたようです。ひとりきりでいても、寂しいと感じたことはありません。
でも、保育園に居るのが嫌で、保母さんに見つからないように裏口からそっと帰宅してしまいました。それはよく覚えています。保育園は子どもの足ではかなり遠かったらしく、みなが驚いたそうです。
私の記憶では、子どもっぽいお遊戯など踊ったりするのを嫌っていた気がします。お母さん気質ゆえ、子どもであっても、子どもらしい遊戯は受け付けなかったのだと考えられます。
その後も保育園には行かず、家族から無理強いされたこともなかったと記憶しています。
さて、枡野さんは「物心がついたのは20歳」と語っていますが、私のほうでは14歳の頃になってようやく「自我に目覚めた」というイメージです。それまでは、私のなかでは「眠っていた」という感じなのです。
でも、枡野さんのように、人から嫌われるなどと予想したことはありません。好かれるとも考えていませんでした。
そして、結婚して家庭を持ってから、どういうわけか自信がついてきたというイメージです。かなり晩生です。
自己同一性は「お母さん」なのですから、意識的な自分と無意識下の自分が一致するのは、本物の母親になった時なのでしょう。
タイプ2は、生まれながらの本分を発揮できるのは家庭を持った時で、さらに子どもを産めば一層に母親としての本能に目覚めます。「自覚的になる」というべきか。
以上は私の個人的なことで、同じタイプ2でもそれぞれに異なるものです。でも、共通項は見いだせるはずで、それゆえタイプ判定ができます。
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