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8/07日のタイトル「謝罪をあまり口にしない国民性」の続きとして、少し書き加えたいことがあります。
7年前にハワイ近海で高校生の実習船の沈没事件を起こした原潜の艦長ワドルさんのその後のことです。8名もの死亡事故を起こした最高責任者ならば、厳しい処分があってしかるべきです。ところが、ワドルさんの処分について、フリー百科Wikipediaには以下のように掲載されています。
「事件の責任について軍法会議で審議されることはなく、司令官決裁による減俸処分を受けただけで、後に軍を名誉除隊した。懲戒解雇に相当する不名誉除隊ではなく、軍人年金などの受給資格のある一般退職。退職後ただちに海軍関連の企業に再就職した」
これでは謝罪したことにならないと思うのです。しかし、それはもはや追求しなくてもいいことのようです。他国の裁判に口を挟むべきではないのかもしれませんが、不可解なことではないでしょうか。
中国の冷凍ギョーザ事件についても、次のように報道されています。「天洋食品製のギョーザを食べた中国人が有機リン系の殺虫剤成分による中毒症状を起こしていたことが明らかになった。この事実は、7月初めの北海道洞爺湖サミット直前に中国外務省の幹部から在中国日本大使に伝えられたが、首相官邸からは、“この件は掘り下げるな”と指示があったため、これまで表面化しなかったようだ」
しかも、オリンピックが終わってから報道されているのですから、政治的な意図が丸見えです。むろん、中国当局は、日本国内で混入したと誤ったことを言っていたことに関して、謝罪するなどという発想はまるでないみたいです。
また、福田首相からの「掘り下げるな」という指示があったとしたら、なぜ、中国に対して批判をしないのか、謝罪を求めないのか。それも不可解なことです。相手が中国という大国ではなく、小国であったならば、強く謝罪を求めたかもしれないなどと、曲解したくもなります。元首相になってしまいましたが、彼の振舞い方をみると、おかしなところで配慮して、重要なところで配慮しない人に見えます。
ところで、今夏の報道に次のようなものがありました。今年の「米下院は7月29日の本会議で、過去の奴隷制と黒人差別を謝罪する決議案を賛成多数で採択した。このような謝罪はすでにニュージャージーなど5州で採択されているが、連邦レベルでは初めて。決議は、奴隷制や黒人差別は、不正で残虐、残忍、非人間的だと指摘した上で、奴隷とその子孫である米国民に謝罪し、将来の人権侵害の発生の防止をめざすとしている」
このような差別なら、日本国内には幾つもあります。アイヌ民族や被差別部落、沖縄県民や在日韓国人や障害者、原爆被害者への差別もあります。女性差別もいまだにあり、学歴差別やパートや派遣、臨時社員への差別もあります。
アメリカにも似たようなことはあるわけで、なぜ「奴隷制と黒人差別」のみ取り上げるのか、不可解です。順次一つずつ取り上げていくのであれば、こんな結構なことはないのですが‥。一方、日本や他の国の戦後賠償問題も、よく知れば不可解なことは幾らでも見つけられます。
「謝罪」というもののあり方、国民性みたいなものを考え出すと、不可解なことばかりではないでしょうか。自分や自国に有利になるように図るために、あるときは謝罪して、ある場合は謝罪しないのです。個人も国家もご都合主義的だと考えざるを得ません。
そして、エニアタイプで見るならば、謝罪を口にしたがらない気質がありますが、口先だけで謝罪できる気質もあり、どちらも自分に都合よくできているようです。
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