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そこに、いつごろ創建されたのかわからない古い塔が、一面に生い茂った葦原に囲まれて立ち尽くしている。風が吹くと葦原がざわざわに唸りだす。なぜか、懐かしさに一杯になる、あの塔…。ずっと探し続けている。塔の秘密を解き明かすのは誰? 
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今日は、宮沢賢治の詩をご紹介します。

こんな時代になってしまって、なんだか、この詩の意味が以前に読んだものと違いイメージが変わってしまいました。

正直に言うと、賢治の詩にはあまり惹かれたことはありません。

でも、昨年の3.11以降、なぜだか、昔よく読んでいた詩を思い出してしまうのです。

どうしてなんでしょうね。



‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥


サキノハカといふ黒い花といっしょに

革命がやがてやってくる

ブルジョアジーでもプロレタリアートでも

おほよそ卑怯な下等なやつらは

みんなひとりで日向へ出た蕈のやうに

潰れて流れるその日が来る

やってしまへやってしまへ

酒を呑みたいために尤らしい波瀾を起すやつも

じぶんだけで面白いことをしつくして

人生が砂っ原だなんていふにせ教師も

いつでもきょろきょろひとと自分とくらべるやつらも

そいつらみんなをびしゃびしゃに叩きつけて

その中から卑怯な鬼どもを追ひ払へ

それらをみんな魚や豚につかせてしまへ

はがねを鍛へるやうに新らしい時代は新らしい人間を鍛へる

紺いろした山地の稜をも砕け

銀河をつかって発電所もつくれ


‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥‥


私も、なぜだか、「銀河」という言葉にすごく感応します。

「銀河発電所」 いいですね。

宮沢賢治さんのエニアタイプをタイプ4w5と判定しています。

タイプがわかったことで、以前にはまるで理解不能だった詩の内容に、少しですが理解が進んだような気がしています。


ところで、サキノハカという花は 実在する花ではなく 賢治の造語だと述べている人がいます。

「暴力」ないし「先の墓」という意味なのだと言う。以下に書いてあります。


http://www.kenji-world.net/forum/241.html

なお、宮沢賢治さんがタイプ4w5であれば、造語の可能性はあると思います。

また、自分のことをわかってほしいという思いが強いタイプですが、誰にも理解されたくない、というような頑なところもあるタイプです。

秘密主義的というか。

なにかの隠語かもしれません。または、ある人と賢治だけが、その意味を
知っている、のではないかと‥。

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