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原発事故に遭遇して、ようやく原発依存が問題であったと多くの人たちの理解が進んだと考えられます。
これまで原発交付金で潤っている町を訪ねた時に、とよく違和感を感じていました。知っている限りでは町に活気がありません。公共施設を作っていますが、その施設の利用者は少なく閑散としているのです。
どんなことであろうと、やはり依存はよくありません。日本の防衛も米国依存ですが、その時がきたら、米国が日本を守ってくれるなどということは無いと思います。
たとえば、私も子を持つ親ですが、成人してしまった子どもに依存されることはなんだか嫌です。親としての責任は果たしたのだから、これからは親に頼らず、君たちで勝手にやってほしい、という感じです。
経済発展を遂げた国になったんだから、「甘い汁など吸うな」と米国も思っているはずです。というより同盟国を守るという御旗を出しているが、米国は、実際には日本の政治に介入しており、自国と自国の利益しか考えていないと思う。
民主党政権も、当初は「政治主導」などと言っておりましたが、現在では官僚の言いなりで「丸め込まれている」と多くの人たちが感じるようになりました。
マスメディアも大スポンサーに依存しているので、ジャーナリスト魂を持つ人間など初めから雇用していないのです。
被災者の中にも政府が何かしてくれるはずだと依存していた方がいたと思います。その結果がどうなったのか、それは本人が気づいていると思います。
また、医師に依存している人間ならば圧倒的な多数を占めています。自分の病ならばもっと自分の手で調べるべきなのに、そうはなっていません。
「依存」というものは、どの人にとってもどの国にとっても良いことにはならないと思う。自分を守るのは自分しかなく、常に自立の道を探す必要があります。原発立地の町も、自立を目指す時期に来ています。
今日は、日本国憲法が発布されて65年になります。憲法は国や政治家たちに守らせるための法です。たとえば、第13条と25条にあるようなことも、国民の権利としてあります。
しかし、権利として持つことと、依存することは別物です。権利なのだから堂々と請求してもよく、そのために闘うことはあるだろうと思う。が、闘うためには一人ひとりが自立する必要があると思うのです。
第13条は、「すべて国民は、個人として尊重される。生命、自由及び幸福追求に対する国民の権利については、公共の福祉に反しない限り、立法その他の国政の上で、最大の尊重を必要とする」
第25条は、「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」
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