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主人公の谷君が惚れている島リホコの家庭での出来事も創作されています。5巻末にあるもので、リホコが谷君に告白すると決意するシーンですが、それはバスルーム内でのことです。
風呂場からの変な物音を聞きつけて、リホコの父親がかけつけてドアを開けたので、父親はリホコの裸体を見てしまいます。
なんと父親は鼻血を出して転倒。「10年ぶりに見たぞリホコ 立派になって…父さんうれしいぞ うれし泣きだ」というセリフになっています。
しかし、娘の裸体を見て、鼻血を出して転倒するとは、ちょっと気になります。6巻にもよく似たシーンがあります。
休日、リホコは疲れていたのか、リビングの長椅子で朝から二度寝に入ったようです。弟も起き出しますが、リホコの大きな乳房に包まれて二度寝に入りました。
父親は、「おあ~~っヨウノスケェ(弟の名)~~っ」 2人の様子をみて、「うらやましいやつめ……」と少しカッカとした様子です。そこへ母親がやってきます。
「二人とも大きくなったわね。あと何年かしたらリホコはお嫁に行くのかしらね」という妻(母親)の言葉に、夫(父親)のほうはカァーッと血がのぼり、「ばっ ばか まだまだ先の話だ!」
さらに、リホコの「たにくん…」という寝言を聞いて、父親は驚いてバタンキュー! 娘が年頃になり異性を好きになったことを知って、気が動転する父親ってことになっています。
その日の夕食時なのでしょうか。「リホコ好きな男の子いるんでしょ」と母親がうれしそうに尋ねます。しかし、父親は不快そうです。
父親は先に夕食を済ませて、独りベランダでタバコをふかしますが、涙っぽいものが描かれています。
さて、年頃の娘の裸を見ても、大して気にならない父親がいますが、ビックリドギマギする父親も現実にはいます。
大人タイプ(9582)は前者になるとみています。子どもは成人してもずっと子どものままとして見ているタイプです。
http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/static/theory7.htm
とくにタイプ8(お父さん気質)とタイプ2(お母さん気質)は親意識が生まれてからずっと備わっています。まして、実際にも親になると、自分の子どもは永遠に子どもでしかありません。
娘の裸を見ても、女性として意識することはないだろうと予想しています。
しかし、子どもタイプ(17634)は、結婚して実子を得ても、本性が子どもですから、親意識がないかのような振る舞い方をします。
そして、「女性を強く意識するタイプ(837)」は、娘をかわいがる傾向がクッキリと見られます。息子には無関心になり、邪見になったり冷淡にもなります。怒りのはけ口になることもあります。
つまり、この2つのシーンだけを見ても、作者のタイプを「タイプ3・タイプ7」の2つまで絞ることができます。
そして、タイプ7の親たちが、可愛がっている娘を手放したがらない、ということを聞くことがあります。むろん、他のタイプにも子どもを手放したがらない親は存在します。結婚話が起きると、あれこれ難癖をつけて破談に持ち込むというような事例です。
尤も、娘といってもいろいろです。誰にとっても可愛いいと感じない娘がいますからね。
親から可愛がられないという不幸もあるかと思いますが、かわいがられ過ぎても不幸になることがあります。やっぱり! 何事も「適度」であるほうがいいですね。
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