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『漫画家残酷物語』に掲載されていることですが、永島慎二さんのことを、友人である遠藤政治さんが語っています。その部分だけ青字にしています。
母親を「ハナちゃん」と呼んでいた。母親を友だち扱いするのは、「おかあさん気質(タイプ2)」の人たちによくあるものです。
17歳でマンガ家への道に進み、「石の上にも十年」などというあまり冴えないアレンジを座右の銘としていた。「十年経っても27歳だ」と言って威張っていた。その頃には家族を全部食わせられるようになっているという心意気である。
(写真はコンクリート塀に映った木漏れ日。金環日食によってリングに。クリックすれば拡大)
17歳で家族を養おうとする気持ちがあったようで、これは大人タイプ(9・5・8・2)の人たちにある傾向です。ただし、最近は全体的に幼稚化しているためか、タイプ2でも、結婚して経済的に自立しても親にいつまでも依存している人たちをよくみかけます。
ただし、家族を養わねばという気持ちは、境遇が大きく影響するもので、子どもタイプ(17634)にもあり得るものです。(写真は、コンクリート塀に映った木漏れ日。金環日食によってリングになった)
ここと関連する基本理論→http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/static/theory7.htm
「われわれは夢のある詩情豊かな作品を描かなければならないのだ」と彼は断定する。フーテンを描いているのですから‥、夢が持てるものなのでしょうかね。
僕の下宿で永島慎二と徹夜します。一人では徹夜が寂しいので、それぞれの仕事を持ち寄ってやるのである。二人でハメを外したらとめどもなくなってしまう。ヤケになって取っ組み合ってドタバタ始めた。
自分の仕事を持ち寄ってやるとは、人に近づくタイプだとわかるところです。また、独りは嫌みたいです。ちなみに、私ならば能率が落ちるので、それはしないと思うのですが。
次に、永島さんのエッセイ『なんのために生きる』を以下に転載しました。
なんのために生きているのか……たとえば、かんたんに幸福になりたいから、という答えはどうだろう。
僕の場合、あと20年すると世界は統一国家になり、この地球から争いがなくなり、人々は豊かとまではいかなくとも、幸せに暮らせるようになると信じているし、人間の知恵とは、それぐらい成し遂げるものと信じている。
ただし、20年が40年かかるかもしれないとも思える。
そして、人間の常として、他人はともかく、まず自分が幸福になりたいと願うのが真理だとすれば、他人も幸福でなければ自分の幸福にはなり切れないという考えも、もう一方の真理だと言えるだろう。
永島さんはタイプ2w1で、「世界と肯定的に結びついているタイプ(2・6・1)」です。あまりにも楽天的というか肯定的な見方をしていることが、エッセイからもわかると思います。
世界と肯定的→http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/static/theory1.htm
このエッセイが書かれてから20年くらいは経っているのか、それはわかりません。でも、統一国家ができたら管理化はさらに進み、人権も制限されて、経済格差も一層深刻になり、争いも増えていく、というイメージしか、私には思い湧かびません。
同じタイプでも、そこはそれぞれに違うだろうと思います。が、今になっても、まだ夢や希望を持てる人たちがいるなど、私には信じられません。
永島さんは2005年に亡くなられて、そんな否定的な兆しをさほどに感じなかったので楽天的でいられたのでしょうか?
永島さんは、フーテン時代に睡眠薬を買って自殺を考えたことがあるようです。苦労はされているようなのですが、元々の気質が、そう言わしめていたのでしょうか?
あるいは、漫画家として成功したために肯定的な見方をするようになったのでしょうか? どちらが当たっているのかわかりませんが、このエッセイにはタイプ2らしさはよく出ています。
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