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今日は、ちばてつやさんがインタビューに答えているものを取り上げてみようと思います。
大ヒットを飛ばした『あしたのジョー』と共作した梶原一騎さんについて述べているところが興味深いのでご紹介します。
「梶原さんの原作は、男っぽくて好きなんだけど、なんだかいつも張りつめていて、読んでいてちょっと息が詰まるんですね」
「あの作品はとにかく疲れましたからね。力石の葬儀が行われたりして、すごいプレッシャーがありました…中略…ジョーがリングで吐き続けるときは、つられるように僕も十二指腸潰瘍になってしまって…」
なお、これは『コミックを創った10人の男』(ワニブックス)に載っています。
エニア講座でタイプ8の女性を招いて受講生たちとともに語り合ったことがありますが、みな張りつめていました。首筋もまっすぐで背骨も立っていました。
受講生の多くはタイプ2w1が多く、ゲストとして招いている人が話し中でも私語が絶えず、騒々しくて、話声が聞こえないこともよくあります。
しかし、タイプ8をゲストに招いた時、私語は全くなく姿勢も崩れなかったのでかなりビックリしました。タイプ8の人の緊張感に影響を受けたのだと思われます。
タイプ8と長い時間ご一緒すると疲れてくるというのは本当のことで、本人も緊張を解けないのかと思いますが、解く気もないのだろうと。
また、『あしたのジョー』のラストシーンは有名です。ジョーは「燃え尽きてしまう」のです。試合で力を使い切ったというわけです。
ところが、これは、ちばてつやさんが勝手にラストシーンを変えたものです。
梶原さんの原作は、「段平がジョーに対して “お前は試合には負けたけど、ケンカには買ったんだ”と慰めて、戦いに敗れたジョーは夜の街へ消えていく” という終わり方でした」と、ちばさんはインタビューに答えています。
タイプ8は「力強くあらねばならない」という「ネバ人間」です。それゆえ、「勝たねばならない」というネバ人間とも言えます。以下に掲載。
http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/active/page15/15-1~/15-6.htm
タイプ8にとっては、ラストシーンを「負け」にさせることはできない。が、勝たせてハッピーエンドにもできないはずです。
なぜならば、タイプ8にとって世界は否定的なところであり、否定的な終わり方しか納得できません。自分らしい作品にもならず、かといって主人公は負けさせられないのだろうと考えられます。
つまり、上記のようなラストしか考えられなかったのだろうと想像しております。
一方、ちばてつやさんのエニアタイプは、タイプ2w1と判定しています。2w1は、努力信仰があると言えるくらいの気質です。以下に掲載。
http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/active/page15/15-1~/15-11.htm
自分の持てる力の全てを使い果たしたならば、結果はどうであれ自己満足できる傾向があります。「燃え尽きた」というラストシーンは理想的な終わり方と言えるかもしれません。
タイプ2は「善い人間であらねぱならない」ので、勝負をつけるよりも、ベストを尽くすことに意義があります。ベストを尽くしたら人々から認められる、その努力を高く評価されると自分自身がそのように思うので、周りの人々もそう受け取るだろうと予想するのです。
しかし、タイプ8は「力強い人間であらねばならない」のですから、どうしても勝負には勝たねばなりません。
どんな作品にも、各々の気質(本能的な行動パターン)が顕れていることが、ご理解いただけるものと思います。
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