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『コミックを創った10人の男』(ワニブックス)には、永井豪さん(タイプ7w8と判定済み)のことも載っています。
永井さんも「世界と否定的に結びついているタイプ(837)」ですから、梶原さんと同様に作品はハッピーエンドにはなりにくいと考えられます。『デビルマン』では人類絶滅していますし、他の作品のほとんどの結末が破滅的です。
http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/static/theory1.htm
永井さんの描いた女性キャラについては、「僕の理想の女性像なのかもしれません」と述べています。そして、「ボクは結婚するまで女性には惹かれなくて…。女性は二次元のものだと思っていた」
惹かれなかった?? ここは少し納得できませんよね。作品に女性が登場しないことはなく、しかも、女性の描き方は大きく、永井さんにとっては女性の存在は大きいのだろうとしか考えられません。
http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/static/theory5.htm
どの作品でも女性は大活躍していますし、デビルマンのラストでは、主人公は女性に看取られて死ぬという設定ですからね。
また、エロシーンの連発で、女性という性への興味が強いとも言えます。それなのに「結婚するまで女性に惹かれなかった」とは…。
なお、「二次元」とは、生きている世界が違うという意味になり、女性がほんとうに異質なものに見えているのだと考えられます。
ところで、よく考えてみればわかると思うのですが、あなた自身にとって興味津々で、意識し過ぎているものがあるとしたら‥。さて、どうなるんでしょうか?
なんだか恥ずかしくて、つい秘してしまう、自分でもどうしてだかわからないが隠してしまう、のではないでしょうか。たとえば、初恋の時はどうだったのか??と。周囲から問われると、つい隠してしまったりしませんか。
あなたが漫画家だったら、素直に語れず、素直に描けない、という方向に行きそうだと思いませんか?
なお、タイプ2の作品には女性がほとんど登場しないものとか、添え物扱いしているマンガをよく見かけます。
たとえば、加瀬あつし『カメレオン』・野中英次『魁!!クロマティ高校』・松本大洋『鉄コン筋クリート』・森恒二『ホーリーランド』・福本伸行『天』etc…。
かなり多数あるように思われます。なにしろ、タイプ2は人口も多数を占めているためか、マンガ界でも多数派です。
男の世界を描くのが好きで、ホモではないがまるでホモなのかと思うほど、気に入った男とともに居ると浮かれ騒ぎイキイキとしています。
なお、さいとうたかおさんの『ゴルゴ13』も一見すると、女性を添え物扱いしているかのようです。しかし、前回ご紹介したように、さいとうさんのお話では、女性を男性の上位にいるとみなしています。
さいとうさんも女性には興味津々で意識しすぎているので、逆に女性を登場させにくくなったのか?
または、ゴルゴの主テーマから逸脱してしまうので、意識して女性のことはあまり取り上げなかったのではと思うのですが、これって当たっていると思われますか?
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