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今日は、6/22の官邸前デモについて、翌朝の産経新聞と東京新聞の記事を取り上げてみようと思います。とりあえず、記事の全文は短いので、先に読んでみて頂けませんか?
★反対派1万1千人、首相官邸前でデモ 産経新聞 6/23
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120623/crm12062300100000-n1.htm
関西電力大飯原発(福井県)の再稼働に反対するデモが22日、東京都千代田区永田町の首相官邸前で行われ、参加者約1万1千人が再稼働の反対と脱原発を訴えた。
午後7時ごろ、首相官邸前を先頭とする参加者の列は、約500メートルに。「原発を許すな」と書いたプラカードや横断幕を手に「再稼働反対」「大飯を止めろ」と声を上げた。
午後8時35分ごろには、近くにある東京メトロ丸ノ内線の国会議事堂前駅の男子トイレで、使用済みで焦げた発煙筒が見つかった。警視庁麹町署は威力業務妨害容疑などで捜査しており、デモとの関連も調べている。
デモ直前には再稼働反対派の男が警視庁の機動隊員に頭突きし、公務執行妨害の現行犯で逮捕された。
なお、23日午前0時4分に配信した「反対派1万1千人、首相官邸前でデモ」の記事中、公務執行妨害の現行犯で逮捕された男を再稼働の「賛成派」としましたが、「反対派」の誤りでした。警視庁麹町署は当初、男を「賛成派」としていましたが、その後の捜査で「反対派」と判明しました。関係者にお詫びします。
★首相官邸前 再稼働反対デモ 東京新聞 6/23
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2012062302000162.html
関西電力大飯(おおい)原発3、4号機(福井県おおい町)の再稼働決定の撤回を求める大規模なデモが二十二日夜、首相官邸周辺(東京都千代田区)であり、官邸に向かって「再稼働反対」「大飯を止めろ」と力強いコールを繰り返した。
複数の市民グループ有志でつくる「首都圏反原発連合」がツイッターなどで呼び掛けた。政府が3、4号機の再稼働方針を決めた四月から毎週末、官邸前で実施されているが、再稼働が正式に決まった今月十六日以降、これに抗議して参加する市民が増加。
この日は、官邸から霞が関方向へ約五百メートルにわたり、人の波が歩道から車道にあふれ、主催者発表で約四万五千人が加わった。
マイクを握ったルポライター鎌田慧さんは「原発がなくても日本社会は混乱しない」と強調。参加した東京都東村山市の大越明子さん(44)は「声を上げないと、賛成したのと同じになってしまう。再稼働を認めると、なし崩し的に他でも始まるのでは」と話した。
両者を比較して読めば一目瞭然です。デモの参加者の数が大幅に違うということだけが問題なのではありません。
とくに悪質だと思われるのは、次のものです。産経は、
「東京メトロ丸ノ内線の国会議事堂前駅の男子トイレで、使用済みで焦げた発煙筒が見つかった。警視庁麹町署は威力業務妨害容疑などで捜査しており、デモとの関連も調べている」です。
デモとの関連を調べているだけで、逮捕したのではありませんが、それを並列して載せるだけで、読者の印象はグッと悪くなります。暴徒たちは何をするかわからない、原発に反対している人間は怖い、というイメージを植えつけていると考えられます。並列すると読者たちが関連づけてしまうのです。
「機動隊員に頭突きし公務執行妨害の現行犯で逮捕」されたようですが、裁判になって真相を調べたら、容疑者のほうでは身に覚えがないということもあり得ることです。
というよりも、ずっと昔から公安側がサクラを使うということは知られています。今日もツイッターにて以下のようなものを見つけています。
【くれぐれも挑発に乗らないように】6/29官邸前行動では、公安側の放つサクラの「成りすまし」デモ参加者が、「行儀悪く暴れるサヨク」を演じて騒ぎを起こし、公務執行妨害での逮捕者を作る目的で、警察への罵声や暴力まがいの行為を煽る可能性が高い。要注意!
なお、昨年9月11日の脱原発デモでは、12人が公務執行妨害の現行犯で逮捕されましたが、家宅捜査までされた方もいるようですが、9月22日には全員釈放されています。詳細は以下です。
★9.11原発やめろデモ!!の弾圧救援http://911nonukyuen.tumblr.com/
11日に逮捕された時は、マスコミは大きく報じますが、その後のことは報じられず(ちょっと報じられたのか確認できないのですが)、たとえ、報じられたとしても、小さな記事で読者の目に触れないだろうと思います。
この弾圧事件は、20日「勾留理由開示請求公判」が開かれましたが、「記者席」は空席のまま。つまり、記者たちは記事にするつもりはないのです。
ちなみに、記者クラブ加盟社の記者でなければ、「記者席」に座ることができないことになっています。つまり、大手の新聞やテレビが報道する気が全くないのです。
また、緑字に直しているところに着目してください。この文字がやたら多くあると感じませんか。さらに、「反対派」が4回も登場、「賛成派」は2回登場します。「抗議する市民」と「反対派」では、印象が違うことがわかると思います。
そして、茶字に直しているところはとくに悪質だと考えられるところです。「警視庁」は3回、威力業務妨害容疑は1回で、公務執行妨害の現行犯は2回です。幾度も書く必要がないのに、しつっこく載せるのは、そういう意図があるとしか考えられません。
一方、東京新聞の記事は、「反対派」などという表現は皆無です。鎌田慧さんはこう言った。〇さんはこう言ったと載せており、個々人に光を当てており、原発に反対している理由もわかります。冷静な市民という印象になります。
また、「大飯を止めろ」と力強いコールを繰り返した。」 とあり、デモに参加しているのは「市民」た゜と書いているので、暴徒には見られません。
しかし、産経のほうは、参加者約1万1千人が再稼働の反対と脱原発を訴えた。「再稼働反対」「大飯を止めろ」と声を上げた、です。東京新聞のような「力強くコール」ではありません。ちょっとした言葉使いで、記者や編集者たちがどういう考え方をしているのか、少しはかろうというものです。
むろん、産経は、再稼働に反対する人たちの生の声は載せていません。逆に警視庁に逮捕される怖い人たちというイメージが読者に強烈に印象付けられるようになっています。
たぶん、そのように工夫したというか工作したのだと考えられます。これが今の日本の大手新聞社、マスメディアのやり口なのです。
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