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大飯原発再稼働の反対を求めて、3月末から始まった毎週金曜日恒例の官邸前抗議行動。
8月3日は、これまでの「再稼働反対」「脱原発」に加え、原子力規制委員会の人事案撤-回を求める声が官邸前や国会前にこだました。
「人事案撤回」「田中はやめろ」
この日、抗議が最も強かったのは、来月にも発足予定の新組織「原子力規制委員会」に関する人事について。
政府府が提案している5人のうち、特に、初代委員長候補で、内閣府原¬子力委員会の前委員長代理だった田中俊一氏(67)、日本アイソトープ協会主査の中村佳代子氏(62)、日本原子力研究開発機構副部門長の更田(ふけた)豊志氏(54)。
それに対して、「原子力ムラの人間は外せ」と反発の声がまきおこった。
2日前に、弁護士150人が、警視庁に対して過剰警備をやめるよう申し入れを行ったものの、警部体制に変化はなく7月13日以降、毎週取り付けられるようになった鉄柵やクレーン車はそのまま。
地下鉄の国会議事堂駅の出入り口では、抗議行動に参加しようとする市民と警察で、激しくもみ合う場面も。た
またま通りかかった作家の広瀬隆さんが、警察に掴まれもみくちゃにされる様子も目撃した。
この状況を見ていた海外通信社の記者は「バカバカしい。毎回、取材に来ているが、いつも、どこかで衝突が起きている」とあきれ果てた様子だ。
官邸前の抗議行動は夜8時に終了。
その後、国際環境NGOや福島老朽原発の会(フクロウの会)の呼びかけにより、環境省を取り囲む抗議行動が行われ、数千人が参加した。
8月1日から泊まりがけで原子力規制委員会の人事に反対してロビー活動を続けている福島県郡山出身の森園かずえさんは、3日に直接、細野豪志環境大臣に面会したことを明かした上で、「細野大臣は、人事案はこのまま通させて頂くと、私たち福島県民の前で言いました。
8月1日の福島での意見聴取会であれだけ怒号を浴びせられたのに、単なるガス抜きだったのか」と怒りを込めた。
また、事故以来、子どもたちの被曝や自主避難問題に取り組んできたFoEジャパンの満田夏花さんは、田中氏が、原子力損害賠償紛争審査会で、最後まで自主的避難者に対しての賠償方針に反対したことや、中村氏が、「低線量被曝では子供と大人で発がんリスクに差がない」などと発言していることを厳しく批判。
原子力事業者の関係者が、委員長または委員に就任することができないと定めている原子力規制委員会設置法第7条第7項でに違反すると訴えた。
この人事案に関しては、与党である民主党内にも異論が強く、先週は荒井聡議員が代表をつとめる原発WTが反対を表明。前原政策調査会長は党議拘束し、来週にも衆参両院の本会議で採決したい考えだが、党内は大きく揺らいでおり、予断を許さない政治状況が続いている。
夜9時ころ、環境省の入居している第5合同庁舎を参加者が手をつなぎながら包囲する「人間の鎖」が完成。
夜の霞ヶ関に「人事案撤回」を声が響きわたった。
「いつ採決が行われてもおかしくない。来週の金曜日では間に合わない可能性もある。採決が翌日と決まったら、呼びかけ人など関係なく、自主的に抗議行動に集結しよう」参加者からは口々にそんな言葉が漏れていた。
何が問題?原子力規制委員会の人事
http://hinan-kenri.cocolog-nifty.com/blog/2012/07/qa-ef6d.html
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