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『孤高のランナー・円谷幸吉物語』(ベースボールマガジン社)を取り寄せて読んだところです。今日は、ここにある情報を取り上げますが、タイプを絞れる情報が極端に少なくて困りました。
書き手は、朝日新聞のスポーツ記者です。東京オリンピックを担当してから円谷さんと知り合っただけであり、「つきあいは公私ともにわたった」とありますが、どのようなつきあいがあったのか、それは円谷さんに尋ねないではわかりません。
著者が主観的な見方をしているだけではないかと思うような記述がいたるところにあり、どこまでが事実なのか、判断できません。
たとえば、幸吉が小学生時代のこと。父親が「今日の運動会のざまはいったいなんだ。後ろを振り向くのはきたないことだ」、「今後は絶対、後ろを振り向くな」と叱る。‥中略‥
幸吉はちぢみあがった。≪しまった。オヤジが見に来ていたのか≫≪それにしても、後ろを振り向くことが、そんなに悪いことだったのか≫
この情報は、たぶん父親から得たものだと考えられますが、何十年も前のことです。父親の叱り言葉は正確に書き出しているのでしょうか。叱り方などそれほど違うものではなく大した問題ではありません。ですから、この部分はスルーできます。
しかし、≪≫の中にある幸吉のつぶやきらしきものを書いたのは、当人ではありません。死後に出版された著書なのですからね。
書いたのは、著者なのか? 父親からの助言があったので書いたのか? 幸吉は既に亡くなっているので、確認できません。このような文章がたいへんに多い本で、注意を要します。
このような書き手はとにかく多くて、本人が生きて確認して承認しているとわかれば、タイプの判断材料にしますが、そうでなければタイプ判定には使えません。
タイプ判定する場合、「事実しか受け入れないようにする」というのが、たくさんのタイプ判定をして、さまざまなタイプ誤認をしてきた体験から得たものです。
しかし、当初はそれらを考慮できず、そういう認識もなかったために、タイプ判定を間違えたのだろうと考えられます。
さて、メダルを目指してラストスパークしなければらないシーンで、幸吉さんは2位だったのに、後ろの選手に追い抜かれて3位となっています。
それは父親の指導によるもので、その他からも父親からの影響が大きいという情報から、以前「父を強く意識するタイプ(261)」と絞りました。
かつてのこと。優等生気質(7・1・4)はくっきりと見えており、これと「父を強く意識する(2・6・1)」という判定から、タイプ1だと導き出しました。
しかし、この著書によると、「雷親父」という評判があり、かなり暴力的支配的な家父長だったようです。となれば、「母親に向くタイプ(8・3・7)」でも他のタイプでも、父親を強く意識するようになると考えられます。
そこでタイプ誤認をしてしまうのであり、タイプを絞る情報ではなかったと考えるべきだったのです。判定ミスの真の原因を皆さんにお知らせすることが、私の義務だと思い、ここに明らかにしています。
そして、円谷幸吉さんは自衛隊員ですが、その前に他の会社の入社試験に落ちたことと、当時は不況でなかなか就職できない時期でした。また、7人という子だくさんの家で、生活が厳しかったせいもあるようです。父親はかつて軍人で、軍隊が肌に合う「雷親父」で、自衛隊に入ることに賛同すると幸吉さんは予想したようです。
家計を助けるという気持ちがあったと考えられますが、それだけでタイプは絞れません。自分のことしか考えないような、わがままな人ではなかったと考えられますが、わがままな人は全てのタイプにあると考えねばなりません。
もっとも、「おじいさん気質5」と「おばあさん気質9」の人たちは、わがままになることは比較的少ない方だろうと見ていますが、なにをもって「わがまま」とするか、そこの判断が難しいと言えます。
わがままだと判定するためには、根拠になる情報が要ります。事実とかエピソードを見ない限りタイプは絞れず、事実だと確認できないものは判定材料にしないことが、肝要だということです。(続く‥)
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