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今回は、ちょっと寄り道をしたいと思います。以下は、『チャールズとカミラ』の中に書いてあることです。(青字の部分)
伝記作家ベニージュノーによれば、「もともと女たらしというタイプではなく、一輪のバラを贈るよりは悪ふざけをして楽しんでいた。たとえば、彼からの手紙を受けとった女性が封を開いてみると、中からたくさんの輪ゴムが飛び出した…中略…女性に対して不器用で自信がなく、気後れしてしまうのだった」
まず、「輪ゴムを女性に送った」というのが、何歳の時のことなのか書いてありません。パブリックスクールに通っていた頃のようで、英国ならば11歳~18歳くらいまでになりますが、これでは困ります。
なぜならば、このエピソード、皇太子が11歳くらいの頃だとしたら、「子どもっぽい気質」になりませんが、18歳ならばかなり子どもっぽい気質だと絞れます。子どもタイプから探すところです。ですから、年齢が書いてなければタイプは絞れません。
このように、年齢だけでなく、性別、立場、置かれている状況、環境などという大切な情報が省かれている場合がとても多いので注意が必要です。
さらに、作家の解釈が至るところに見られます。そのほうが普遍的なことで、解釈をしていない伝記本など無い!と言えるくらいです。それは伝記作家だけに限りません。
まして、活字となり本になっていると、ただの解釈に過ぎないのに、確かな事実だ! と思いこむ人が後を絶ちません。
さて、以下は私の解釈に過ぎません。
皇太子のタイプをタイプ7w6だと仮定したならば、相手の女性を驚かせたくてしたのではと予想します。いたずらをしたかったのです。「気後れ」をしたので、輪ゴムを女性に送るなど考えられません。
逆に、そのことがきっかけで、女性と会話できるかもと考えた可能性もあります。気に入った女性のスカートまくりをする、ということならば7w6の男児には比較的よくあることですから。
あるいは、同級の男子と遊び戯れているうちに、なんとなくそんな流れになって、あえて拒絶できずに参加してしまった(A)、ということも考えられます。
それならば、いたずら好きなタイプ2w1とタイプ7から探すところです。そして、(A)であるならば多くのタイプの可能性があり、2・3・4・6・7くらいをあげられます。
ただし、タイプ7だと仮定した場合にはこのような解釈が可能だというに過ぎませんが。そして、「女性に対して不器用で自信がなく気後れしてしまうのだった」というものも、伝記作家ベニージュノーが勝手に解釈しているだけのことです。
なお、『チャールズとカミラ』の書き手は、「伝記作家ベニージュノーによれば……」と、他の書き手の文章を引用しています。自分の手で調べていません。
文章のプロであれば自分の手で調べたことだけを書くべきではないでしょうか。こういう作家はなんだか信用できません。たとえるならば、私が、他のエニアグラム研究者が書いている文をそのまま引用してタイプ判定しているようなものです。
私も、以前、ダイアナ妃を6と判定しており、かつて尊敬していたドン・リチャード・リソ氏もタイプ6だとご自身で調べて判定していました。(たぶん) たまたま、ダイアナ妃に関して判定が一致していましたが、現在は、私はダイアナ妃をタイプ2w1と訂正しております。
一方、リソ氏は、そのタイプと判定した根拠をこれまでのところ発表されていません。しかも、一人としていません。他の会派もです。
人は過ちを犯す動物です。そして、主観に過ぎないのに、解釈に過ぎないのに、それを事実だと思い込んでしまう、そんな過ちの多い生き物のようです。むろん、私も例外では無いことは申すまでもありません。
従って、私の解釈は全て荒唐無稽だと思われたならば、このブログは覗かないほうが精神衛生上によいかと思います。でも、事実が含まれていると思われるならば、いつかは直接に向き合って議論できるようになりたいですね。
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