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そこに、いつごろ創建されたのかわからない古い塔が、一面に生い茂った葦原に囲まれて立ち尽くしている。風が吹くと葦原がざわざわに唸りだす。なぜか、懐かしさに一杯になる、あの塔…。ずっと探し続けている。塔の秘密を解き明かすのは誰? 
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「基本的な気質は、受精卵になった時に決定づけられる」とは、私が見つけたに過ぎないものです。

誤解を受けたくないので書き添えています。また、心理学界では、このような考え方をしているところを知りません。

なお、遺伝子情報は、突然変異とか環境その他など、さまざまな要因から変化を受けるだろうと考えています。

しかしながら、変化はしてもタイプ判定は確実にできます。情報がたくさんあれば間違えることもなく判定できます。

ということは、この受精卵の時に決定づけられた気質の比重が重いってことです。そこで、気質(タイプ)に関する遺伝子情報を、「気質遺伝子」と名付けてみました。

さて、兄弟姉妹のタイプが違うことはよくあります。たとえば私の兄はタイプ6w5で、私は2w3です。母由来の気質遺伝子が兄はBです、私はAです。父由来の気質遺伝子は、兄も私も同じbです。

                A攻撃  B調和  C防御
 
a 世界は否定的なところ   8    3    7

b 世界は肯定的なところ   2    6    1

c 世界は両価的なところ   5    9    4


兄は7歳年上ですが、中学生くらいから、「なんだか子どもっぽいなあ」と感じていました。後にエニアグラムを知り、私が大人タイプで、兄は子どもタイプなのだとわかり、スッキリとしましたが。

姉の一人がタイプ9w8です。姉は、母由来の遺伝子がBで、父由来の遺伝子はcです。姉はいつも落着きがあり鷹揚で、大人然とした雰囲気が若い頃からありました。

姉…Bc(9w8) 兄…Bb(6w5) 私…Ab(2w3) 

さて、私の母は2w3で、父は9w8ですから、姉は父親似の気質です。私は母親似の気質です。兄の気質は、父にも母にも似ていません。

このようなことはよくみかけることですが、上記のように親に似ていない子でも、遺伝子からみたら両親の気質は継承されています。

ところで、女性は、生まれる時から卵巣に約200万個の卵子を持っています。生殖年齢の頃には約20~30万個にまでなるそうですが、どうやら1日に30~40個が減り続けているみたいです。

ところで、その卵巣にある卵子は、「母由来の遺伝子情報A・B・C」をみな持っているのでしょうか。それとも人によっては、Aしか持っていないとか、Bが多くて、Cは少々という人がいるのかもしれません。

あるいは、全女性はそれぞれに等しく三分の一ずつ持っているのかもしれませんが、それは調査しなければわかりません。父由来の遺伝子abcも同じように考えられます。

現在は少子化が進んでいますから、兄弟姉妹のタイプ知ることで、なにがしかの情報を得られる時代ではなくなりました。家族構成などの事例から説明できるものではありません。

それどころか最近の報道では、精子や卵子のもとになる細胞を作り出すことができるような時代に入っています。一昨日からの報道にあるように、iPS細胞から作れるらしいのです。無論、受精させることは禁じられていますが。

従って、気質とか性格とかタイプというようなものも、近いうちには科学的に証明されるようになるでしょう。その時、エニアグラムという類型論が、ただの「論」ではなく、事実だと立証されるだろうと考えています。

★精子・卵子の元になる細胞作り出す
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20121005/k10015540501000.html

(一昨日の夜、この文を書き上げた後にインターネットで山中教授のノーベル賞受賞を知りました。偶然に過ぎないのですが…)

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