米兵の集団強姦致傷事件の報道について

あるツイッター(青字)に、米兵暴行事件に関して、以下のように書いてあるのを見ました。

・輪姦された女性にとっては日米側の｢タイミング｣など全く関係ない。最悪で理不尽で恐ろしくて悲しくて憎くて辛いだけだ。

えっ輪姦なの！　と、何故だか驚いてしまい、他の報道では何と書いてあるのかとインターネットで探しました。

すると、なんとしたことかNHKは、「沖縄県でアメリカ海軍の兵士２人が日本人の女性を乱暴したなどとして逮捕された」と書いている。

NHKhttp://www3.nhk.or.jp/news/html/20121017/t10015811011000.html

他のところは、警察発表の「集団強姦（ごうかん）致傷」の容疑で米兵２人が逮捕された」になっている。

★朝日　10/17　「米兵２人、午後にも送検へ　沖縄強姦事件」
http://www.asahi.com/national/update/1017/SEB201210170003.htm

★読売　10/17　「たった数日滞在中の犯行…女性に暴行の米兵」
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20121017-OYT1T00655.htm

ところが、産経新聞は１７日の深夜で、どの社よりも遅く報道した。しかも、事件そのものは書いてないに等しいもので、タイトルからして、あまりの酷さに絶句です。

★産経新聞　10/17　23:24　「暴行事件でまた難題　普天間の説得材料少なく　http://sankei.jp.msn.com/politics/news/121017/plc12101723300021-n1.htm

「政府は１７日、沖縄県での米兵による女性暴行事件について「あってはならないことだ」（野田佳彦首相）と批判し、米側に再発防止を求めていく方針を強調した。

オスプレイの本格運用を控え新たな難題を抱え込んだダメージは大きい。基地負担軽減などの説得材料も少なく、政府は難しいかじ取りを迫られる」

これを他のことで、たとえてみた。

「商売相手の社長の息子が、不良仲間と一緒に女性暴行事件を起こしたが、野田社長は娘をレイプされたと知り、“あってはならないことだ”と批判し、再発防止を求めていく方針を強調した」　っていう感じだ。

被害者の辛さ無念さにはまるで関心がないことが丸わかりです。以下と比べてみればわかります。

★沖縄タイムス。10/17　9時５5分　「卑劣だ」首長憤慨　暴行事件に不信頂点
http://article.okinawatimes.co.jp/article/2012-10-17_40286

「県内唯一の女性首長である東門美津子沖縄市長は、「女性の人権を踏みにじる重大な犯罪であり、絶対に許せない。耐えられない」と目を潤ませた。

この日は政府に対し、基地負担の軽減を訴えたばかり。「安保の負担が大きすぎるから、安心して生活もできない。詳細が分かり次第、抗議したい」と声を振り絞った」

なんだか被害女性をおもんばかっているように見えるかもしれないが、事件の恐ろしさを正確に表していません。「乱暴された」と「集団強姦（ごうかん）致傷」とはまるで違う。事実を報道しているとは思えない。

歴史に残るだろう放射能被曝に関する有名な言葉、「ただちに健康に害することはない」と似ている。被害を過少に見せている。