米国オイスタークリーク原発が休止中でも危険が迫る

ハリケーン・サンディが温帯低気圧に変わり、寒気団と合体することは無かったようで、それは不幸中の幸いでした。

ところが、ニュージャージーのオイスタークリーク原発では、ハリケーン上陸によって周辺水位が６フィート高く上昇して、下から2番目の警戒レベルに入るところまで達したようです。以下のpdf文書

★http://www.nrc.gov/reading-rm/doc-collections/news/2012/12-042.i.pdf

★休止中の米原発で警戒宣言＝高潮で取水口水位が上昇
http://www.jiji.com/jc/c?g=int_30&k=2012103000485

周辺水位が平常時より６フィート高くなり、７フィートになれば使用済み核燃料の通常冷却が困難になると広報官が述べていたみたいです。

通常の冷却システムが停止しても沸騰まで25時間かかるから、別の冷却方法を用意する時間は充分あるとか、通常冷却が不可能になった場合でも、消火設備の水を使って冷却を継続できるなどと…。

http://www.reuters.com/article/2012/10/30/storm-
sandy-exelon-oystercreek-idUSS7E8LN00320121030
 U.S. Nuclear Regulatory Commission said. 
An alert is the second lowest of the NRC's four emergency classifications.  The NRC spokesman said if the flood waters contined to rise, it could affect the reactor's service water pumps, which are used for shut-down cooling and to cool the spent-fuel pool.  Since the plant was already shut for refueling, the NRC spokesman said the company could use water from the fire hose to cool the spent-fuel pool if necessary.

安心させるために言ったことなのかもしれませんが、よけいに不安が増すような気がします。

が、それにしても、あと１フィート水位が上昇したら警戒レベルがさらに上がるわけで危険度が低いとは言えません。また、「沸騰するまで２５時間ある」というより、「たったの２５時間しかないのか」という感じです。

それに、最後に頼るのは「消火ホース」とは、なんだか情けないですね。福島原発事故と同じです。

今回は、河川の水位上昇で危険区域に入りましだが、昨年でしたかフランスの原発が渇水に遭いました。原発は自然の脅威には対抗できるという強いイメージがあったとしたらね、それは誤りですね。

なお、米国が稼働している原発は104基ですが、その多くは東海岸にあります。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%83%A1%E3%83%AA%E3%
82%AB%E5%90%88%E8%A1%86%E5%9B%BD%E3%81%AE%E5%8E%
9F%E5%AD%90%E5%8A%9B%E7%99%BA%E9%9B%BB%E6%89%80

西海岸は地震が多く、東海岸はめったになく、大都市も東海岸に多いのでそのような分布になったのでしょう。

ハリケーンでの人的被害は少なかったようですが、でも、原発が休止中であってもリスクの高い代物だということが、さらに明らかになりました。


★ウォール・ストリートが洪水に占拠！ http://twitpic.com/b8mgci

★停電中のマンハッタン
https://twitter.com/alananewhouse/status/263074182336765953/photo/1

★エンパイアステートビル以外は停電 http://instagram.com/p/RYxLr7uhF4/

★ニューヨークのグランドゼロ洪水
https://twitter.com/passantino/status/263091522503856128/photo/1

★ライブニュースhttp://newyork.cbslocal.com/live-video-two/