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そこに、いつごろ創建されたのかわからない古い塔が、一面に生い茂った葦原に囲まれて立ち尽くしている。風が吹くと葦原がざわざわに唸りだす。なぜか、懐かしさに一杯になる、あの塔…。ずっと探し続けている。塔の秘密を解き明かすのは誰? 
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(動画は、吉田秋生 1985年頃のインタビュー)

吉田 秋生(よしだ あきみ)さんも、1956年生まれの56歳です。『カリフォルニア物語』『YASHA夜叉』など、スケールの大きな作品があります。

少女マンガ特有の大きな瞳がキラリとか、足を長く描くということはありません。また、花々がきらびやかにそこかしこに描き込まれることもなく、大人ッぽい落ち着きのある描き手なのかと思わせられます。

上記のインタビュー動画での話し方は、たぶん、この人のマンガを読んでいた方ならば、イメージとまるっきり違う!って思われるような気がします。

作品の傾向は多種多彩で力量のあるマンガ家だと感じさせられますが、少年愛ものもよく描いています。

藤本由香里さんの著作『少女まんが魂』にあるインタビュー記事が載っていましたから、取り上げてみます。

インタビュア→ご飯も三食、自分で作られるんですって。それはアシスタントさんもいる時もですか。
吉田→はい、全部自分でつくります。
インタビュア→先生がご飯作ってくれる所って珍しくないですか。

なお、「男性を強く意識するタイプ(261)」だということは端々からすぐに分かります。タイプ2と判定しています。ウイングは1らしいのですが、まだ判定していません。

お料理好きな人みたいです。三食も作ってあげるとは世話焼きですね。お母さん気質のタイプ2らしいところです。

インタビュア→リバー・フェニックス(米国の男優)の死因が麻薬らしいってのが、これがまた、なんかできすぎと言えばできすぎですよね。

吉田→そうですよね。隠し子がいたとか、いろいろいっているし。娘だっていうのががっかりですね。息子だったら15、6年も待てばおいしいのに(笑い)。あの遺伝子が残っているんだな」と、思うとけっこう楽しいのに、娘じゃつまらんぞ、とか思ったりして。

どうして娘じゃつまらんのでしょうか。同じタイプ2でも、ウイングが違うと理解できないものなのでしょうか? 私には「やおい」も理解不能です。それで少し探ってみようかなと思うようになったところですが。

さて、『カリフォルニア物語』の主人公イーヴは、父親に虐待されるなど父親との確執が描かれており、兄へのコンプレックス(ここでは劣等意識)があるみたいです。

もう一人の主人公ヒースも、父親の態度から自分が疎んじられていると思うようになり、父親とスレ違って行きます。

試し読み
http://www.comicpark.net/readcomic/index.asp?content_id=COMC_ASG01250_001

『YASHA夜叉』では、双子の一人である凛が、養父から英才教育を受けるが、祖父から肉体的にも性的にも虐待され、ついに祖父を殺してしまうというストーリーになっています。

試し読みhttp://sokuyomi.jp/product/yasha_001/CO/1/

『海街diary』でも、父親の死から父との関係を問うもので、父を許せない主人公も登場します。

試し読みhttp://sokuyomi.jp/product/umimatidai_001/CO/1/

『ラヴァーズ・キス』でも主人公の一人は、男の冷たい手に触れると男を拒絶してしまうトラウマがあるみたいです。

男の存在が大きいってことが、作品にはまるまると出てしまうようです。

ところで、 男性がカッコ良く描かれている女性マンガは、探すことなど無いくらいたくさんあります。

男好きというか、男性に憧れると言うべきか、男性の世界に憧れている女性たちがたくさん存在するからでしょう。

特に、タイプ2w1の女性は、全女性の何割くらい占めているのか、統計調査したことはないのでわかりませんが、かなりの多数派みたいです。

その作者にとっての理想の男性が登場します。また、女など描いても面白くないのか、男性ばかり登場する作品もよくみつかります。

タイプ2の男性マンガ家たちが、男性ばかり登場する作品を描いているのと同じです。

拠って、以下のような理論を見つけており、それが事実なのだと納得できるのではないでしょうか。

ただし、さまざまな環境や体験から、男性にあこがれているとは限らず、嫌っていたり、憎んでいる女性も当然のことながら存在していますから、「男を強く意識するタイプ」と名づけています。


http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/static/theory5.htm

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