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以下のなかにある第1巻の試し読みを開いて、これからの文を読んでいただくとよいのではと思います。青字は転載した箇所です。緑字は、そこに関係する当会の基本理論です。
講談社・コミックプラスの『課長島耕作』http://kc.kodansha.co.jp/content/top.php/1000000109
島耕作はまだ係長の時代で、昇進が決まったところのようです。5頁にある島耕作の独白になっているもの2つを取り上げます。
「34歳の課長なら、同期の連中と比較しても、早いほうだ…悪くない」 「ま、とにかく、この時期ははやる気持ちを押さえて平穏にやってゆくことだ。悪くない3か月だ」
出世したいと言う気持ちは全タイプが持つものですが、量的に同じとは限りません。昇進すればするほど責任が重くなり仕事もきつくなります。
こちらを深く考えてしまう意識しすぎる気質であれば、昇進を手放しで喜ぶ気持ちにはなれないものです。
ところが、島さんは手放しで喜んでいます。あまりにも楽天的すぎます。エニアグラム性格学では、もっとも楽天的な気質は、タイプ2と分析しています。「世界は肯定的なところで、自分は世界の中心にいる」と思っている気質の人たちです。
1つ目の理論http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/static/theory1.htm
(自分は世界のどこに居るのか=母から伝えられたもの、世界はどういうところなのか=多々から伝えられたもの)
昇進を手放しで喜び、その後の苦しさを予想することが、他のタイプよりも少ない気質です。むろん、同じタイプ2でも、楽観的になりにくい人はたくさんいます。
なお、タイプ8ならば昇進は当然のことで喜ぶようなことに入らないでしょう。タイプ5ならば昇進したいという気持ちは薄いほうで、そうなれば手放しで喜ぶこともないはずです。
同じように「世界の中心にいると自己認識しているタイプ(852)」でも、3者はまるで違います。
一方、タイプ3にとって世界は否定的で、世界とともにあろうとする気質です。責任の重さと仕事のきつさを先に予想するような気質です。
昇進したいのはやまやまだが、未熟な自分ゆえ何かミスしないか、誰かに足を引っ張られないか、という不安のほうが頭をよぎる傾向があります。
ここは、タイプ2とタイプ3のどちらかと言えば、タイプ2の可能性のほうか高いところです。しかし、タイプ3でも順調に力を付けて自信をつけている人間であれば、当然の昇進です。悲観的にもならないかもしれません。
そこで、タイプ2の可能性はあるが、タイプ3を消去できないと判断します。
次に7頁です。「先輩女子社員のいうことなんか全然気にしないんです」 「田代さんは私たちの手にえおえません。男の人の口から注意してほしいんです」
先輩女子を少しも意に介しない気質の人が作者になれば、このようなセリフを考えつくだろうと予想します。
つまり、「女性を強く意識するタイプ(837)」が創作する可能性が低いセリフです。女よりも、男の人の口から注意されたら効き目があると思っているようです。
タイプ3にとって女性の存在は大きく、職場の先輩女性ならば常日頃から配慮しなければならない相手で、失礼にならないように気遣いをしていると考えられます。
5つ目の理論http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/static/theory5.htm
(9つのタイプは特定の対象に意識が向けられる。自分にとっての大きな存在は男?女?それとも)
これは、「男を強く意識するタイプ(261)」が考えつきそうなシーンと言えるでしょう。
タイプ2にとって、女は軽い存在ゆえ、女性先輩であっても平然と反抗的にもなり生意気な口を叩くタイプ2の後輩、というエピソードはよく見聞きしています。どこにでも居るキャラクターです。
つまり、タイプ3よりは、タイプ2の可能性が高いと考えられるところです。
しかし、一般的には男性中心の社会ですから、男に頼るタイプ3の女性が存在する可能性もあると考えておくべきところです。
従って、この二つのシーンから、タイプ2だと判定するのは早計だと考えます。
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