忍者ブログ
そこに、いつごろ創建されたのかわからない古い塔が、一面に生い茂った葦原に囲まれて立ち尽くしている。風が吹くと葦原がざわざわに唸りだす。なぜか、懐かしさに一杯になる、あの塔…。ずっと探し続けている。塔の秘密を解き明かすのは誰? 
[1694] [1693] [1692] [1691] [1690] [1689] [1687] [1686] [1685] [1684] [1682]
×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

ウィンターズ・ボーン 予告編 -Winter's Bone-
http://www.youtube.com/watch?v=csiIsrHzmcY

3.11以前に観たアメリカ映画をご紹介したいと思います。

監督はデブラ・グラニクで女性監督です。主演している女優はジェニファー・ローレンス(リー役)です。

舞台となるのはミズーリ州の田舎、オザーク山脈の山村。17歳のリーの暮らしはドン底です。父は蒸発して、母はうつ病なのか心を病んでいるようでまるで頼れず、妹と弟を養うしかない立場に追い詰められています。

以下にあらすじや感想などあり。
http://d.hatena.ne.jp/doiyumifilm/20100903/1283498210

山深い痩せた土地で暮らす一家。父親の失踪で、その家も取られてしまいそうです。

が、17歳の少女は気丈にも立ち向かっていきます。

ですから、この映画、救いはあるのですが、生きることが過酷そのものです。

アメリカ社会の厳しい現状にハッとさせられます。

家族を守り、自分を守るのは自分だけ。

強くならなければ生きて行けない…、


とっても怖い映画でした。その怖さは、ホラー映画以上です。

眠気もふっとび、怠け癖もどこかに掻き消えるかも…、


甘っちょろいことを考えていたならば、つまらないイザコザでクヨクヨと悩んでいても、そんなものどこかに吹っ飛んでしまう…、

そういう怖~い映画ですが、お奨めしたいと思います。


ちなみに、ミズーリの山間地(オザーク地方)に住んでいる人たちは、「ヒルビリーhillbilly」と呼ばれています。

ヒルビリーとは、ヒル(山)に住んでいるビリー(スコットランド系移民)です。

主人公の姓も、「ドリー」というケルト由来の家名なのだそうです。

アメリカの貧困層には、映画にもあるように、法律よりも一族の血縁や掟を重視する傾向がみたいです。

そして、むろん、法律が守ってくれるのではなく、銃で身を守るという考え方になるのでしょう。

なぜアメリカは、銃社会から脱出できないのか…。

この映画から、その一端を少しは理解できるかもしれません。

拍手[2回]

PR
カレンダー
10 2024/11 12
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
プロフィール
HN:
竜頭 万里子 (りゅうとう まりこ)
性別:
女性
職業:
講師・カウンセラー・ライター
趣味:
読書・散歩
ブログ内検索
カウンター
バーコード
アクセス解析
忍者ブログ [PR]
【 ♥ イラスト提供:Night on the Planet ♥ 】