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そこに、いつごろ創建されたのかわからない古い塔が、一面に生い茂った葦原に囲まれて立ち尽くしている。風が吹くと葦原がざわざわに唸りだす。なぜか、懐かしさに一杯になる、あの塔…。ずっと探し続けている。塔の秘密を解き明かすのは誰? 
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以下のようなパブリックコメントを書きまとめました。多治見市、土岐市という近隣の市長宛てに送付しています。

ちょっとおかしな書き方だったかもしれません。でも、私の苦手の分野で何が危険なのかそうでないのか、私の力量では本当のことはわからず、判断することができません。

それで苦肉の策として書きまとめた内容です。

良い例ではありませんが、多くの人たちに核融合実験の危険性を伝えたいと懸命に書きまとめたものです。どうかお察しください。

……………………………………………………
多治見市長 様
核融合科学研究所長 様

核融合科学研究所の重水素実験に反対します。協定に同意しないでください。


 広島長崎の原爆被害と、福島第一原発事故を体験することで、私たちは核の恐怖に晒されました。核エネルギーの利用は、たとえ平和利用であっても膨大な被害をもたらすことを学びました。

 一方、エネルギー利用は増えるばかりで、さまざまな方法が開発されましたが、核融合エネルギーも期待されているようです。
 
 
ウランの枯渇が60年後と予想されているので、「核分裂」ではなく「核融合」へと転換するとでもいうのでしょうか。


 核融合実験に関わる機関の広報などには、「環境への負荷が少ない一つとして期待される核融合エネルギー」などと紹介されています。

 しかし、環境への負荷が少ないのは本当のことなのでしょうか。その道のプロではないので私は判断ができません。ただ、インターネットで探すとかなり危険だと紹介されています。

 たとえば、
重水素実験をすれば、トリチウムと中性子が発生しますが、他にも問題点が見つかり、以下のような不安要因が考えられています。

トリチウムの危険性について
②中性子の危険性について
③放射性廃棄物の処分について
④超長寿命のニオブなどを含む放射性廃棄物の処分の危険性について
大量の電力を消費することに伴う高圧線による電磁波被害の危険性について
⑥核融合炉爆発に
伴う大気汚染の危険性について
⑦周辺住民の防災と避難計画について
⑧事故が起きた場合の被ばく者への治療や保障その他について
風評被害について
⑩核兵器の開発に結びつく懸念について
⑪財政大赤字にもかかわらず巨額の国家資金を要すことについて

 上記11項目について、周辺住民がより正確に判断できるようにするためには、まずは真に独立性のある第三者機関を置く必要があると思います。

 そして、11項目についての情報を隠すことなく公開して、それをもとに議論を尽くせば、考え方の違いを乗り越えて、どちらも納得できる解決策が見つかるものと考えます。真にこれを願うものです。

 しかしながら、これは楽観的で虚しい期待でしかありません。

 理由は簡単です。「危険があれば隠ぺい」するしか方法は無いからです。


 たとえば、東京電力の隠ぺい体質の根深さは、国民の多くが知ることになりました。

 どのように隠ぺいするのかと言えば、ちょっとした言葉の使い方や表現の仕方のなかにもよく見られます。


 何故か分かりにくく、どこか変で、何かが隠されている感じというか、そんな微妙な表現にしばしばみられるものです。

たとえば、土岐市にある核融合研究所(
http://www.nifs.ac.jp/j_plan/j_001.html)の所長の挨拶として掲載されているものです。

「燃料は海水に含まれている重水素と、やはり海水に溶け込んでいる電池などに使われるリチウムで、ほぼ無尽蔵にあると考えられています」と書かれています。

 これだけでは、「燃料は海水から得ている」と思わされます。また、他のところには、「重水素実験には
重水素だけではなく、トリチウムが必要だ」とあります。

 その重水素は、どこから得ているのでしょうか。トリチウムが必要不可欠なものならば、一体、それはどこから得ているのでしょうか。

 そこで、インターネットから探すと、「海水から燃料を利用しません。自然界にほとんど存在しない燃料・放射性物質トリチウムは、カナダから購入、輸送される」と書かれているサイトがありました。

 「燃料の重水素は、海水から得るなどという人がいるが、そのような工場はどこにもない」と書いてあるサイトも見つけました。

 工場に有るとしたら、どこなのか答えてもらいたいものです。輸入しているならば、どこから幾らで購入する予定なのか明記するべきだと思います。

 なお、他のところでは、トリチウムとは書かず、なぜか「三重水素」と書いていたりします。

 トリチウムの別名は三重水素で、もともと
放射性同位体
ですから、放射性物質なのです。わざと「三重水素」にしたように見えます。

 核融合研究所は、当初の計画では、トリチウムは1回で4億2920万ベクレルも発生するという説明がありました。しかも、その実験を年に1000回やるという計画です。驚きました。


 放射性物質トリチウムが危険性が高く、破壊的であり、放射性物質のワーストNo.1だと説いているサイトも見つけました。トリチウムは毒性が強く、1gで1,000 人を致死させられる放射性物質だともあります。

 核融合などという難しい分野に無知な素人でも、こうして何かおかしいなと感じて、その気になって探すと芋づる式に問題の箇所を幾つも見出します。調べれば調べるほど不審なところが出てきます。

 誠実に正直に、全て公開するなどという考え方は微塵も見られない分野だと思い知らされました。

 結論ですが、信頼に値しない核融合研究所の重水素実験は、上記に挙げた11項目についての不安要因があり、それらに対して偽りのない、誤魔化しのない、透明性のある、簡潔で正直な回答が得られない限り、協定締結と実験開始に合意することはできません。

 なお、私は多治見市民ではありません。しかし、我が自宅からは車で40分のところに核融合研究所があり、ほぼ真北です。

 実験による事故が起きて、北風が吹いていれば、確実に放射能汚染に晒されます。多治見市民でなくとも被害を受ける可能性が高い地域に住んでいます。  

 従って、重水素実験についての協定締結に関して、意見を出せるものと考えており、実験開始への同意についても、意見として取り入れられるように切に希望いたします。
                                                  以上です。

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