トイレ・カースト！

「すべての人がトイレを利用できるようになるまで、僕はトイレを使いません」


記者たちが押しかける中で、こんな宣言をした男性がいます。マット・デイモンさんです。


私は彼のファンで、「ボーンシリーズ」も気に入っていました。


トイレを使わないって本氣なの？　と思いましたが、たぶんジョークなんでしょう。でも逆ジョークが効いて宣伝効果抜群てす。

★朝日新聞に載った「マット・デイモンさんトイレ不使用宣言　下水道普及訴え」http://2chbiyori.livedoor.biz/archives/23597343.html

　　「２５億人がトイレを利用できず、基本的な公衆衛生もない」と。

☆ディモンさんが設立した非営利の環境団体「ウオーター・ドット・オルグ」のサイト
http://water.org/　　このサイトから寄付ができます。

☆Matt Damon Goes On Strike! 　動画
http://www.youtube.com/watch?v=jQCqNop3CIg

ディモンさんは水洗トイレのお話をしていますが、現在はエコなトイレがたくさん作られています。

オガクズを使う簡単なものはよく知られていますが、バイオテクの進化はすごいようです。

カキの殻で浄化するとか少水量で済むとか、その他、様々なエロなコンポストが普及しているみたいです。(　　わざとミスったのではありません。エロとあるところをエコロジカルと読み替えてください)

なかでも、し尿を資源として利用するトイレ(以下)は特にいいですね。日本人は昔から資源として利用してきたのですから。

http://www.daiobio.co.jp/

ただ、小学低学年の頃に、畑にまかれている肥料が何でできているのか知って、天地がヒックリかえるほど驚いた、という経験があります。

…あれが肥料になるなんて、あれが野菜の中に入ってる、あれを洗い流して食べるのか…

「ウソだ、ウソに違いない」となかなか受け入れられなかったのですが、臭いではそうなんですから…、

江戸では「金肥」と名付けていたくらい大切にしていた肥料ですが、遊郭から得られた金肥が一番に栄養分があったようです。

となれば、現在のものはかなりの金肥になるはずです。

それとも化学薬品などの添加物漬けなので、肥料には適していないのかもしれません。

でもまあ、微量だと思うので、「ただちに健康に影響はない」と思われます。(？)

ところで、20年ほど前になりますが、スリランカに旅した時のことです。郊外でトイレを探していたら、ガイドさんが教えてくれました。

個人宅らしい広い庭の一角に建てられている個室で、たった一つしかないのですが、キレイそうに見えました。

しかし、な、なんと！水の流れない水洗トイレでした。見せかけだけのトイレだったのです。

そこを出て、ふと後ろを振り返ると、サリーを着た美しい少女がバケツと掃除道具を持って、その個室に入っていきました。今でも忘れられない出来事です。

たぶん、あれかなと思いつつ、帰国後に調べてみたました。

トイレ掃除だけをするカーストがあり、それはスリランカやインド、その他にも多数あるようです。

しかも、担い手の多くは女性です。

トイレがない辛さもあると思いますが、その仕事にしか就けない人たちがいる、そんな惨いカースト制度にも関心を持ってほしいのです。

http://tat-tvam-asi.jimdo.com/2012/07/15/%E5%9B%BD%E5%8B%A2%E8%AA%BF%E6%9F%BB%E3%81%AB%E8%A6%8B%E3%82%8B%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%89%E3%81%AE%E3%83%88%E3%82%A4%E3%83%AC%E4%BA%8B%E6%83%85%E3%81%9D%E3%81%AE2-%E3%83%88%E3%82%A4%E3%83%AC%E3%82%AB%E3%83%BC%E3%82%B9%E3%83%88%E3%82%92%E5%8F%96%E3%82%8A%E5%B7%BB%E3%81%8F%E7%92%B0%E5%A2%83/

25人に1人が、職業と門地(家柄)に基づく身分階層（カースト）差別を受けている。その数は世界中で約2億5千万人から3億人、インドだけで1億7,900万人に上る。多くの国では差別を規制する法律が制定されているが、取り締まりはほとんど行われていない。

http://www.ni-japan.com/report/onlineRep/topic380.htm