そこに、いつごろ創建されたのかわからない古い塔が、一面に生い茂った葦原に囲まれて立ち尽くしている。風が吹くと葦原がざわざわに唸りだす。なぜか、懐かしさに一杯になる、あの塔…。ずっと探し続けている。塔の秘密を解き明かすのは誰?
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マザー・コンプレックスとは、実は和製英語にすぎず、俗語です。
一般的には、母親に対して子どもが強い愛着や執着を持つ状態を指していると考えられています。また、巷で面白半分に使われているだけのものです。
しかしながら、当会では、生まれながらのマザコンタイプ(ファザコンタイプ)がいると見ています。
当会だけの性格分析であり、性格分類論です。
事例をあげます。タイプ2の幼児が1歳にも満たないのに、日頃の様子を観察すれば、あきらかに父親に強い関心を向けており、比較すれば母親は軽い存在にすぎないと分かります。
しかも、父親だけでなく、兄にも、祖父にも、叔父さんにもご近所の年長男児への関心も同様に高いのです。
従って、当会では、「ファザコンタイプ=男性を強く意識するタイプ」となります。
マザコンタイプのタイプ7の生後6か月の男児でも、母親しか目に入っていないことが歴然とわかります。判定を依頼されて訪ねた家庭内の様子から、判定できたものです。
このタイプは、母親だけでなく、祖母、叔母、姉、叔母、ご近所の年長女性への関心も高いので、よく観察していれば傾向がクッキリと浮き出ています。
実母への愛着や執着も強くなりがちです。父親の存在は軽く、さながら「かぼちゃ」としか見られていない、などと面白半分に語ることがあります。
こちらは、「マザコンタイプ=女性を強く意識するタイプ」となります。
当会の理論は生得的というか、DNAに書き込まれている情報(関心を向ける)と言えるものです。
ただし、わかりにくい幼児もいます。たとえば、タイプ5やタイプ9です。生まれながらのおじいさん気質とおばあさん気質ですから、両親のどちらにもあまり関心を示しません。
また、関心の差が少ないのです。むろん、他の家族よりは、両親のほうへの関心は強いのですが、大した違いはありません。
つまり、差というものは、どんなことであれ、落差が激しいほうが見つけやすく、少ないと見つけにくいものです。
ですから、母親との関係でいろいろな誤解や行き違い、不理解やケンカなどが続くと、コンプレックス度が強くなります。あの人はマザコンだなどと、陰で言われているかもしれません。
しかし、全ての母子が苦しい関係になるものではありません。コンプレックス度の少ない人が、実際にはよく見かけます。
母親は自分をよく理解してくれている、深く愛してくれている、穏やかな良い関係が続いているならば、コンプレックスがあるとは見えません。ですから、本人もそれと自覚できません。
ところで、昨日、受講生があるテレビ番組を録画して、それを持参して見せてもらったところです。
三國連太郎さんと佐藤浩市さんとの関係について知りたいというものです。
録画されていたことは、だいたいが以下の報道にあるものでした。
★長男・佐藤浩市、父と呼ばぬまま別れ「三國さん」「あなた」http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20130416-OHT1T00007.htm
両親が離婚、母に育てられたことなどから父とは確執があり、「僕と彼の間に介在したのは『役者』という言葉だけ。父親としては語れない」と複雑な表情も見せた。「できれば骨になるまで話をするのは避けたいと思っていました」時折、目を潤ませながら「こういう言い方は変かもしれないが、悲しいという思いはなかった。この数年の中で、一番、凛とした顔に見えた。威厳があって不思議な感慨がありました。涙は出ませんでした」と振り返った。だが、話題が親子関係に及ぶと表情が一変した。「どんな親? ひどいよ、そりゃ」。
★三國連太郎さん破天荒伝説 私生活でも奇行!?
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130416-00000004-sph-ent
三國さんも佐藤さんも同じタイプ2w1と判定しています。
息子の顔つきも年齢とともに父親に似てきたように思われます。
佐藤浩市さんはファザコンタイプに該当しますが、10歳という年齢で父親に捨てられたようなものですから、父親に対する恨みや切なさは一杯にあるだろうと想像できます。
録画では隣同士の席にいながらも、浩市さんは父親の顔を絶対に見ないぞ、という感じで、天井ばかりみていました。でも、目は忙しそうで肩はいかついた感じです。緊張していたと考えられます。
当然に、父親との確執があるはずで、父親に対して素直にはなれません。「悲しいという思いはなかった」と語っていますが、かなり苦しそうな表情です。
素直に悲しいなどとは言えないと思いますが、悲しいよりもっと重いものになっている可能性があります。
しかし、「確執があり」と、認めて言葉にしていますから、強烈なコンプレックスがあるとは考えられません。
コメントを求められても拒絶するようであれば、コンプレックス度は相当に強いと考えられます。
でも、父親との関係を聞かれて、表情が一変したようです。父親を追い求める気持ちが強いので、捨てられたという思いが、恨みや憎しみにもなりますから、冷静さを保つことは難しくなります。
しかし、父を尊敬したいという思いも無くなりにくいので、「一番、凛とした顔に見えた。威厳があって…」という発言になったと考えられます。
ファザコンタイプは、コンプレックス度が強いほどに、父親に関することでは感情的になります。自分を制御できにくくなります。むろん、マザコンタイプは母親に関することでは感情的になりやすいのです。
従って、この録画にあったような場面を見ただけで、「父親を強く意識するタイプ(261)」と絞れるほどです。
そして、三國連太郎さんは数々の奇行があったようで、261の中ではタイプ2w1によくあることです。
むろん、奇行など一度もないタイプ2w1も当然ながらいます。その場合は早く判定できないというだけのことです。
ちなみに、三國連太郎さんが主演した内田吐夢監督の「飢餓海峡」は、いつまでも忘れられない映画の一つです。お勧め映画です。 (続く…)
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