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そこに、いつごろ創建されたのかわからない古い塔が、一面に生い茂った葦原に囲まれて立ち尽くしている。風が吹くと葦原がざわざわに唸りだす。なぜか、懐かしさに一杯になる、あの塔…。ずっと探し続けている。塔の秘密を解き明かすのは誰? 
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尊敬している人のひとりとして中村哲医師がいます。

アフガニスタンで支援活動を続けるペシャワール会の中村哲医師のことです。この人のことをエニア講座で少しだけ話したことがあります。

ある日のこと、「このような活動をする人たちと比べると、野球やサッカーなどで活躍する選手など尊敬に値するとは思えない」というようなことを、私は何気に、つい本音を出してしまいました。

すると、これを聞いていたある受講生は、その約1か月後に、その場の話と関係なく突然に、「サッカー選手でも尊敬できます」と言われてしまいました。きつい表情をしていました。

息子さんの目標はサッカー選手になることだと、以前に話してくれたことを思い出しました。1か月間も心に秘めていたようです。なんだか驚いてしまいました。

別に、スポーツ選手たちを見下したり非難したつもりはありません。尊敬できる人もいます。私の言い方がまずかったんだと思います。


ただ、私には、華やかに活躍する人よりも、自身の栄達は考えず地道な生き方をする人のほうが立派で偉大な人に見えてしまうのです。

また、スポーツが、社会的問題から人々の関心をそらすという役目を持っている、政治的に利用されている、世論操作に使われているようなイメージがあり、そこから抜け出せないでいます。



★中村哲医師がインタビューに応えている、その一部を以下に転載させてもらいました。


http:
//www
.magazine9.jp/interv/tetsu/tetsu.php


僕は憲法9条なんて、特に意識したことはなかった。

でもね、向こうに行って、9条がバックボーンとして僕らの活動を支えていてくれる、これが我々を守ってきてくれたんだな、という実感がありますよ。

体で感じた想いですよ。
武器など絶対に使用しないで、平和を具現化する。

それが具体的な形として存在しているのが日本という国の平和憲法、9条ですよ。

それを、現地の人たちも分かってくれているんです。だから、政府側も反政府側も、タリバンだって我々には手を出さない。むしろ、守ってくれているんです。

9条があるから、海外ではこれまで絶対に銃を撃たなかった日本。

それが、ほんとうの日本の強味なんですよ。

具体的に、リアルに、何よりも物理的に、僕らを守ってくれているものを、なんで手放す必要があるんでしょうか。

危険だと言われる地域で活動していると、その9条のありがたさをつくづく感じるんです。

日本は、その9条にのっとった行動をしてきた。だから、アフガンでも中東でも、いまでも親近感を持たれている。

これを外交の基礎にするべきだと、僕は強く思います。


★ペシャワール会http://www1a.biglobe.ne.jp/peshawar/


★中村哲
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%B8%AD%E6%9D%91%E5%93%B2_(%E5%8C%BB%E5%B8%AB)

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