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1か月前に珍しくも小説を読んで、ラストではつい涙してしまいました。ただし心地よい涙だと言えます。石黒耀著の『死都日本』です。
巨大噴火が現代の日本で起きたらどうなるのかというシミュレーションを行った小説だと言われています。
九州にある巨大カルデラが「破局噴火」するというもので、まるで映画を観ているようでスラスラと一日で読み終えてしまいました。
なお、「破局噴火」は著者の造語ですが、いまや火山学者たちも使うようになったみたいです。
2010年前後を想定した近未来小説ですが、大噴火災害に遭遇したのは、保守党から政権交代したばかりで、首相の名は「菅原」です。
著者は予知能力があるのかなと思ってしまう。政権交代してまもなく首相になった菅首相とはかなり違い、打つべき手を早くから打って沈着冷静です。
なお、主人公は大学教授で、イタリアのボンベイの火山噴火に関する知識が豊富らしく、噴火に遭遇しても冷静に対処して危機を脱します。
つまり、 災害に関する基礎知識があるかないかで、人の運命が分かれてしまうってこと、それがよくわかるように描かれています。
ラストは、教授が首相に呼ばれ、ピンチをチャンスに変えさせる奇策を提案します。不幸なことに出遭ったのにある意味、理想的な展開になっています。
小説だからでしょうが、理想的な指導者を描いていて、こんな首相だったらなあと、不覚にもその箇所で涙腺が緩んでしまったようです。
理想の首相が現れないかと心のどこかで期待していたのかもしれません。有り得ないことなのですが。
それにしても、火砕流は時速100キロですから、宮崎県南部の都城から始まり鹿児島県もたちまちに飲み込んでしまいます。
小説では川内原発は停止していることになっているのですが、稼働していたらピンチは永遠に続くだけで、日本再生は叶いません。
★14ANN報道ステーション 特集
川内原発再稼働の安全審査...火山学者が批判
http://www.youtube.com/watch?v=_ClOZI13pO0
★画像でたどる死都日本
http://www.kazan-net.jp/shitoWWW/index.html
★死都日本シンポジウム
http://sk01.ed.shizuoka.ac.jp/koyama/public_html/etc/abstracts.html
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