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この映画は、タイプ2の作品だと判定しています。なお、根拠を説明することは今回は省かさせて頂きます。
さて、サウジアラビアに「宗教警察」があることは、この映画を観るまで全く知りませんでした。なんと「勧善懲悪委員会」と呼ばれています。正式名称は、「徳の奨励と悪徳の禁止の省」です。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8B%A7%E5%96%84%E6%87%B2%E6%82%AA%E5%A7%94%E5%93%A1%E4%BC%9A
考えられないほど驚くべき省です。戒律を守らない人間を取り締まっている省で、とくに男女関係での取り締まりは厳しそうです。
日常生活全般を取り締まっているのですから、日本ならプライバシー侵害ですが、これほどだとは知りませんでした。
映画の中で見かけたのは、女学校の宗教クラブでコーランを持つ場合も汚してはいけないらしいことです。それで使い捨ての手ぶくろをします。
女は不浄扱いですが、百年くらい前の日本もそうでした。また、コーランを開いたままにすると、「悪魔がツバを吐く」と、母親は娘に注意している。(日本国憲法をそんな扱いにするといいのになあ…)
西洋音楽は、悪魔の音楽だと思われているらしい。いや、そう思わされている。でも、音楽ほど国境を素早く超えるものは他に無いので…、
娘が自転車の練習をしている折に、ころんでケガをすると、「血が! どこから(出たの)?処女なのに!」と、言って母親は慌てて娘に駆け寄ります。
出血から連想するものが信じられません。処女性など今や日本ではどうでもいい類のことなのに、このセリフには驚愕しました。(尤も、江戸期は武家社会のみのことで、庶民はダアダア)
夫が客人を招いたようですが、客間は男専用になり、妻は作った料理をドアまで運ぶだけで、客とは顔を合わせません。その後、その残飯を食べている。これじゃあ女中さん扱いです。
家系図は男のみ記す。ワジダは壁に張っている家系図に自分の名を書きつけた紙を張り付けます。のちに母親から剥がされてしまいますが。
母娘が屋上から隣家の男たちの集まりを観ていると、男たちが気づいて顔をあげるので、それと気づき驚いて頭を伏せる…。
ワジダの同級生(女学校のみしかない)が結婚したらしく、学校に写真を持ってきます。ワジダの母親も退学になりそうな問題児の娘ワジダに対して、「(よい子にしていないと)結婚させるわよ」と脅しています。
少女との結婚を認めている悪しき風習は、イスラム圏だけでなく、インドやアフリカなどでもはよく見かけます。
なお、結婚相手は父親が選び、娘には選択権はありません。なんともはや国をあげての子ども扱い!
まあ、今でも「おんな子ども」と一括りされることが日本でもたまにあります。
そして、学校が禁止するものを持ち込んでいた女子は、朝礼みたいな場で公表されます。死刑も見せしめする国なのです。まるで中世です。
この少女は周囲の子どもたちから避けられ、けがらわしいもの扱いされています。勧善懲悪委員会って力量がありそうですね。
なお、サウジの国情を知ると「まるで中世」ですが、日本も、欧米からは中世のような社会に見られています。
死刑制度や代用監獄や取り調べ方(可視化していない)など、また、女性の社会的な地位が低いなどから、後期中世くらいに見られているかもと…。また、それを日本人の多くは知らないみたいです。
ところで、近頃のテレビ番組では日本賛美が多いみたいですね。自画自賛も過ぎればみっともないのに…。
そして、近頃、あの番組の「にっぽんていいなあ」のセリフがどうも気になります。なんだかいやあな感じがしてきたのですが…、あなたはどう思われますか?
★サウジ宗教警察「赤いバラ」摘発 バレンタインデー前にhttp://www.47news.jp/CN/201002/CN2010021201000108.html
★イスラム報道
http://web.thu.edu.tw/mike/www/News2/temporary/muslim.html
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