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そこに、いつごろ創建されたのかわからない古い塔が、一面に生い茂った葦原に囲まれて立ち尽くしている。風が吹くと葦原がざわざわに唸りだす。なぜか、懐かしさに一杯になる、あの塔…。ずっと探し続けている。塔の秘密を解き明かすのは誰? 
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先週、美濃市に出かけたばかりでしたので、美濃和紙がユネスコの無形文化遺産に登録されるというニュースを聞いて、なんだか少しうれしくなりました。どちらかというと、私はナショナリストとは言えないんですけどね。

★和食に続き和紙もユネスコ遺産に
http://www.asahi.com/articles/ASGCT1TF8GCTUHBI001.html

★美濃市http://www.mino-city.jp/jp/index.html


岐阜県の美濃市は、我が家から高速道路を利用すれば、1時間で行けるところです。紅葉を見るつもりで美濃市に出かけたのですが、まだ早かったようでチラホラと赤や黄色が見え隠れしていたくらいです。

その後、美濃市の旧市街地にでかけましたが、そこは「うだつのある町並」が評判になっているところです。

「うだつが上がらない」という言葉がありますが、意味は「状態が今ひとつよくない」とか「見栄えがしない」とか、「パッとしない、グダグダしてカッコ良くない」などです。「うだつ」の漢字は、「
卯建宇立」です。(写真にはうだつが撮れていない)



屋根に取り付けられる小柱で、防火壁として造られたみたいです。それが江戸中期頃から装飾的になり、財力を誇示する手段となったようです。立派なうだつをあげられるほど裕福で、地域の成功者だと思われたみたいです。

で、竹製の行灯の和紙が破れていたので美濃紙を買いましたが、あまり知られていない観光地なのか、人ごみもなく、自動車もあまり通らなくて、ゆったりと見物ができました。でも、ユネスコ遺産になれば、観光客が増えて混雑するのでしょうね。

愛知県にも小原和紙(おばら)という和紙があります。小原和紙に比べると、美濃紙は華麗で華奢す。小原和紙はどちらかというと素朴でちょっと無骨なっていうイメージです。私は渋好みなので小原のほうかも…?(写真は、美濃和紙アート展の誰かの作品)


ところで、ある
百貨店のチラシに「和紙のルーツは韓紙」との説明が載り、インターネット上で「本当か」と疑いの声が上がったみたいです。後に百貨店側は「根拠がないまま掲載してしまった」と謝罪したようです。

ウィキペディアには、「伝来されてきたのか、日本国内で自然に紙漉きが始まったのかはまだ判明していない」などと書いてあります。どうも、ウィキさんのこと怪しいと感じることがよくあるようになりました。間違ったことが書かれていたり…、以前、寄付したのに返せ!と、最近言いたくなっています。

一般的には、紙の起源は、約5000年前の古代エジプトで使われた「パピルス」だと言われています。ただし、パピルスも紙の一種ですが植物繊維から作る今の紙とは違います。

現在の紙の原形となったものは、紀元前2世紀ごろの中国、漢の時代に発明されたものと考えられています。その紙づくりの技術が交易などを通じて東西へ広まったと言われています。

ついでながら取り上げますが、半年前にウズベキスタンに出かけていますが、サマルカンドというオアシス都市があり、その郊外にある「コニギル・メロス紙すき工房」を見学しております。どこも紙作りの工程は同じで、親しみを感じました。

なんとなく中東は馴染やすく、親日家が多いのですが、ずっと昔から、交易を通してアジアは広く深く繋がっていて、文化も似通っています。それで親しみを感じるのではと思います。宗教以外は…。

でも、もっと仲良くなり交流を深めてほしいと思うのです。

★トツプ画面の写真は、コニギル・メロス紙すき工房
https://twitter.com/ryutoumari/lists



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