そこに、いつごろ創建されたのかわからない古い塔が、一面に生い茂った葦原に囲まれて立ち尽くしている。風が吹くと葦原がざわざわに唸りだす。なぜか、懐かしさに一杯になる、あの塔…。ずっと探し続けている。塔の秘密を解き明かすのは誰?
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いかなる理由があろうと、いかなる思想のもとであっても、また、世界中のいかなる国家であろうとも、人の命を奪うことで己を利する行為は、決して正当化されるものではありません。
暴力によって言論の自由の要である報道の道を閉ざすことも、あってはならないことです。
法政大学は戦争を放棄した日本国の大学であることを、一日たりとも忘れたことはありません。
「自由と進歩」の精神を掲げ、「大学の自治」と「思想信条の自由」を重んじ、民主主義と人権を尊重してきました。
さらに、日本の私立大学のグローバル化を牽引する大学として、日本社会や世界の課題を解決する知性を培う場になろうとしています。
その決意を新たにした本学が、真価の問われる出来事にさらされた、と考えています。
なぜこのような出来事が起きたのか、この問題の本当の意味での「解決」とは何か、私たちは法政大学の知性を集め、多面的に考えていきたいと思います。
法政大学総長 田中優子
後藤健二さんは1991年に、法政大学社会学部を卒業しており、その法政大学の総長である田中優子さんが、メッセージを出されています。
慎重で抑え気味の表現ですが、要点はしっかりと表していると考えます。
邦人人質事件の問題の、「本当の意味での解決とは何か」と問われています。
本当の意味の問題の解決とは、さきに述べられていた「戦争を放棄した日本国の大学であることを一日たりとも忘れたことはない」に懸っています。
「自由と進歩」の精神を掲げ、「大学の自治」と「思想信条の自由」を重んじ、民主主義と人権を尊重するという、そこに懸っていると考えられます。
安倍政権がやろうとしていることは、その真逆のことばかりです。己を利する行為を、己の宿願を、国家的規模でやり遂げようとしています。
軍事国家になれば、「大学の自治」などぶっとんで、軍事に資することを求められ、思想も統制されるに違いありません。
断じて、平和国家日本を、軍事国家に変貌させてはなりません。
参院選でのあなた方の選択は、若者たちの将来がかかっていることを忘れないでください。
尊敬する田中優子さんの素晴らしいメッセージをより広くより多くの人たちに知らせたい。
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