90％怒る気力もなく、怒るべきなのにそれも知らない‥

「蛭子能収さんが“今まで競艇で負けた総額は1億円以上”だと言ったら、徳光和夫さんが“俺は6億円くらい負けてる”と言ったそうだけど、徳光さんの生涯年収って約130億円なんだってね。それなら6億円くらいギャンブルでスッても痛くも痒くもないよね」

これはツイッターで目にしたものです。「TVの人気司会者は130億もの収入がある！」と知って、驚くというより啞然として生きる意欲さえ無くなってしまうような感じです。

これくらいあれば、銀行に入れっぱなしでも利息分として年２億円くらいは増えそうです。これでは６億くらいは遊びに使わなくっちゃ減りようがない。また、蛭子さんの漫画が売れてるとは思えず、テレビ出演が金になっているってことなんでしょうね。スゴイ、リッチな世界です。

ところで、雑誌『文藝春秋』五月号を、初めて購入したところです。「神戸少年Aの家裁決定での全文が掲載されていると知ったためです。

少年Aに関してはいずれブログで取り上げるつもりですが、ニュースオプエド(https://no-border.co.jp/oped/)の上杉隆さんが書いた文が同じ号に載っており、ショックを受けたので少しご紹介したいと思います。

「古舘伊知郎“報道ステーション”の最後」というタイトルです。(青字の部分のみ転載させて頂きました)

報道ステーションの予算の内訳(14年度)が詳細に記された極秘の内部資料を手に入れたようです。この資料によればコメンテーター陣には「出演料」として次の金額が支払られているという。いずれも１か月の当たり金額です。

古舘プロジェクト
MC専属契約料…430万円(メインキャスターのことで、古舘さんのこと)
MC出演・拘束・制作協力費…１億4758万円

古舘プロに「制作業務請負料」という項目もあり、その他のキャスター分も含めて合計すると、テレ朝は年間30億弱を古舘プロに支払っているとか。

古舘自身の出演料は年間１２億5083万円なのだそうです。なお、松岡修造(インターナショナルマネジメント)さんには１か月250万円(年3000万円)。

私は報道ステを観てませんが、松岡さんの出演時間はそんなに多くないと聞いたので、これほどの高収入になるとは、想像してたものとは桁が違い過ぎます。

ニュースキャスターなどさほどの仕事ではないと思っていたので…この額にはビックリ！　なお、古舘プロとの契約、15年度は年間30億円を超える額になるようです。

もう凄い！想像以上です。それでも、かの「1％」に入っておらず、1％の使用人「10％」に入るところなのでしょうか？　それとも10％に入る人間はもっともっと高額？

どちらにしても、金持ち資産家は今の暮らしができなくなる不安が大きくなるでしょうね。一度甘い汁を吸うと、もう他の汁など不味くて飲めなくなる‥。

で、政府やスポンサーに気を使ってヘイコラすることになる。誘われてディナーをともにするだけで、何も指摘されず、注意されなくとも、それだけで自粛してしまうでしょう。

一方、貧困はズルズルと、否、飛躍的に増えているような気がしています。私の周りにもたくさん見かけます。

高齢者でパートで月30000円余の収入なのに、それでも生活保護を受けないでいる人がいます。たぶん自宅を売り払うことなどできないのです。馴染んだ自分の家で死にたいとおっしゃっていました。その気持ちよくわかります。

同じく高齢者で月50000程度のバイト収入で、アパート暮らしをしている男性もいます。家賃を引いた後のお金でどうやって暮らしているのでしょうか。やはり生活保護を受けていません。健康保険にも入っていません。むろん、両者ともに、年金もありません。

私たちの社会は、こんなに惨い格差があるのに、それを容認しているかに見えます。なぜ怒りを出さないのか。自分は中間層だと思いこんでいる人がいるとしたら、実は90％でしかなかったことに気づくべきところです。

これほどにリッチなキャスターたちが、政府批判や不公平や差別や貧困等々を、熱心に追究したり取り上げるなど、するはずもなし…。

いつものように、どんな出来事でも、大問題になっていることも、仕事の一つとしてサッと済ませているだけのことです。