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そこに、いつごろ創建されたのかわからない古い塔が、一面に生い茂った葦原に囲まれて立ち尽くしている。風が吹くと葦原がざわざわに唸りだす。なぜか、懐かしさに一杯になる、あの塔…。ずっと探し続けている。塔の秘密を解き明かすのは誰? 
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引き続き、アンドリュー・ナゴルスキ著の『ヒトラーランド』に記録された情報(青字)から、ヒトラーの気質(性格タイプ)を考えていきます。アメリカのハースト社の記者ウイーガンドがヒトラーにインタビューしています。

ヒトラーは自らの狙いを具体的に語らないまま、ユダヤ人が度を越して不釣り合いな権力を持っている現状について、延々と話続けた」とあります。また、「ヒトラーがどれほどの存在感を示すのかについては、(ドイツ国内では)さほど気にかけている人間はいないようだ」と書いています。

なるほど、アベも第二次政権に就いた時、私たちはさほど気にかけていなかったような…。あきらかに小物ってイメージでしたからね。




小沢一郎は大物ってイメージでしたから、政権に就いたらどうなるかと不安に感じるほどでしたが、こういう人物は引き降ろされるように、敗戦後はずっとなっているんですね。

小沢さんのエニアタイプはタイプ8お父さん気質でボスタイプですから、生まれながらの大物に違いありません。でも、近頃はかなり常識的でまっとうな人に見えています。他の政治家があまりにも酷いので…。

さて、記者ニッカー・ボッカーも、ヒトラーはムッソリーニより小物だと考えており、それを一つには、ヒトラーの“女性的な”一面のせいだとしている。ただし、「ヒトラーほど大衆の心理をうまく嗅ぎ分け、それに対処できる人物はいない」と。

ノーマン・コーウィンというアメリカの記者は、ナチ党の脅威をあまり感じなかったようです。彼は「戦争を政治的に便利な道具とみなすような時代はもう終わりましたよ」と書いている。

とんでもないほど楽観的な記者がいたものです。アメリカが戦争中毒になっているきざしは1930年頃からで見えたはず…。インディアンを大量殺戮して奪って建国した国に住んでいながら、何故?と…。

ドイツ駐在アメリカ大使のサケットの手紙には、「ヒトラーから受けた印象は、狂信的な活動家といったところだ。多くのドイツ人がナチ党に惹かれているのは、「これまでずっと政府に黙々と従ってきたにも関わらず、耐え難い現状が全く改善されなかった絶望」からだとあります。

今の日本の現状を耐え難いと言えないのだろうか? 原発事故からの避難や被爆の苦しみ、子どもの6人に1人が貧困だとしても…。正社員には永遠になれず、残業代がゼロになる…。飛行機の爆音に毎日晒されている基地住民たち、年寄りの年金が減らされ生活できないくらい追いつめられているのに…。

少しズレたので戻します。ヒトラーは異母姉の娘ゲリ・ラバウルと暮らしていたことがあるようです。プッツィの妻ヘレン(その1と2にも登場)は、「ヒトラーがゲリを自分の思い通りにしていると感じた。ゲリに対して暴君のように振る舞い、ゲリはそれを多少うっとおしく思っていた」と後年に述懐した。

ゲリ(23歳)は自室で心臓を拳銃で撃ちぬいた状態で発見されたが、自殺と発表され、「事件はすべて隠ぺいされた」とプッツィは書いている。

一人の女性に対して暴君のように振る舞った人間だとは、あまり知られていないヒトラーの一面です。女性に暴力を振うなどやっぱり小物としか考えられませんが、トップに上り詰めると惹かれる女はいつの時代にもいるんでしょうね。

ドロシー・トンプソンというアメリカの記者はホテルでヒトラーにインタビューしています。「ヒトラーの体は不格好で、顔にも個性がない。表情は風刺漫画そのもので、骨格はまるで軟骨からできているかのようだ。論理性に欠け、舌がよくまわり、ふらふらとして落ち着きがない」、「まさに“小さな男”の典型だ」

しかし、彼の目は独特の光を帯びており、それは通常、天才、アルコール中毒者、ヒステリー患者の特長とされるものだ」 同時にヒトラーは「オーストリア人特有のやさしげな、女性的といっていいほどの魅力」を感じたという。

これまで幾つも挙げたように、ヒトラーは「女性的」だと見られています。それが当たっているならば、2w1と1w2の男性から探すところです。女性性の強い気質であれば、いくら隠そうとしても表面ににじみ出てきます。

なお、ヒトラーがオーストリア人だと知る日本人はあまりないようです。たとえば韓国人が日本国の代表に選ばれるなどあり得ないことですが、欧州では王族たちでもナショナリストとは言えず、というよりも互いに親戚関係で、上層はグローバリストであることは普遍的なことらしい。下層民としては違和を感じるところですね。

つまり、1%の人たち(グローバル企業も含めて)は、利権を維持するためにグローバルなものの見方をしており、無論のこと国に属さないのです。国に税金も納めていないのですから…。

一方、99%の民草はナショナリストとなり、国のためには死を賭して努めるべきだと教育される。となれば、1%が売国奴になりやすく、99%は国に重税を収めることから逃れられず、使われ利用されていつもバカを見る。

ところが99%のくせに、1%側から物事を見るさらなるバカ者が後を絶ちません。自分の立ち位置くらいチャント見分けられるようにすべきです。

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