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20年前に研究仲間とヒトラーがタイプ1ではないかと話し合いました。またヒトラーのタイプはあまり公表すべきではないかともしれないね、などと語り合ったこともあります。
しかし、改めて調べてみる必要があり、ヒトラー著の『わが闘争』を読んでみました。愛知県立図書館では館外持ち出し禁止でした。戦中の印刷ゆえなのか紙質が悪く赤茶けており、慎重に取り扱わないとボロボロと崩れそうな代物でした。
その内容については全部はとても読む気のしない嫌悪感を感じる文章ばかりです。主にユダヤ人の不潔さをさまざまに取り上げているのです。明らかに不潔恐怖症的です。しかも重度です。ユダヤ人への差別意識も強いからではないかと思われます。
そこで潔癖症的になりやすいタイプ1の可能性があると予想しました。尤も、差別意識は全タイプにあるとみていますから、その点ではタイプを絞れません。他のヒトラー関係の著書では、ミュンヘンのビアホールでのクーデター未遂事件の折、誰よりも早く逃げ出したと書かれていました。逃げ足が速いのは防御タイプ(714)から探します。
なお、女性に対する執着心のなさもよく知られており、837という「女性を強く意識するタイプ」とは考えられません。政治に関わり合いたがらない594という3つのタイプの可能性もない、と当初からみていました。
また、動画などにもよく出てきますが、かなり神経質な人らしく、震える手を隠しているシーンはよく知れています。神経質度が強いのであれば防御タイプから探すところです。
その他もいろいろ見つけていたのですが、一度タイプ1と思い込むと、その視点でしか見ないようになります。私だけでなく多くの人が陥る落とし穴です。ですから、思い込みを排除するためには、日時を改めてから探すべきで、疑問点を見つけられるようになります。数年後にタイプ1w2だと予想していたのが、タイプ2w1の過ちだと気づきました。
ヒトラーに関しての書物は多数ですが、ヒトラーと身近に接した人たちの日記を取り上げた『ヒトラーランド』には、幸運にもタイプを絞る情報がありました。日記ですから、公表された文章ではないところに率直な意見と感想があると言えます。
ところで、カルテンボーンという記者がインタビューして、ヒトラーに質問した折りのことが書いています。ヒトラーは「ユダヤ人は例外なく外国人だ」と切り返したエピソードで、ヒトラーは「私に外国人の扱いについて質問するなどおまえは何様だ!」と怒鳴ったらしい。そして、「ああいったタイプの人間(ヒトラーのこと)、つまり粗野で知性に欠けるオーストリア人が、大多数のドイツ人からの忠誠を得るなど、とうてい考えられない」と書く。
おかしいよね。ヒトラー、まるで自分を外国人だとは思っていなかったみたいな言い方してます。そして、小物という評価はあっても時の流れに助けられて権力を手にすることがある。戦争を拡大する気はなかったのに、いつしか拡大してしまうみたいなものです。
ドロシー・トンプソンという米国の人気ライターがインタビューしてから書きあげた『I saw Hitler!』の中に、「ヒトラーの思想とはつまり、全ての責任はユダヤ人にあるとするものだとし、ヒトラーの計画からユダヤ人を取り除けば、すべては(……)崩壊するだろう」と書いている。まさに『わが闘争』を読めば、ユダヤ人問題以外に読むべき個所は無かったような印象が残っています。
ヒットラーに会う最後の外交官となったサムナー・ウェルズが書いている。「自分(ヒトラー)はイギリスとの間に平和を望んでおり、真に必要な場所にだけドイツの支配を広げているのだと語った。私がこの戦争を望んだのではない。この戦いは私の意志に反して押し付けられたのだ…中略…自分が望むのは永続的な平和のみだと」繰り返した。
アベ政権も、平和を望んでいると力説している。が、「防衛省予算要求、過去最大5兆円超」となり、「防衛省は「陸上総隊」創設へ…」などがある。誰も押し付けていないのに戦争できる国に変えようと謀り、その準備も怠らない。
こんな政権であれば、戦線拡大しても「こんな事態になったのは自分の意志に反したもの」と言い、ちょっとした責任であっても決して認めるはずも無いだろう。
★防衛省の予算概算要求、過去最大の5兆円超に
http://www.asahi.com/articles/ASH8M55X6H8MUTFK02P.html?iref=comtop_6_06
★防衛省:「陸上総隊」創設へ準備室 今年度末に設置
http://mainichi.jp/select/news/20150819k0000m010084000c.html
★安保法案成立前提の内部資料 防衛省、作成を認める
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2015081802000240.html
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