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そこに、いつごろ創建されたのかわからない古い塔が、一面に生い茂った葦原に囲まれて立ち尽くしている。風が吹くと葦原がざわざわに唸りだす。なぜか、懐かしさに一杯になる、あの塔…。ずっと探し続けている。塔の秘密を解き明かすのは誰? 
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教育熱心な親が、以前より多くなったのではと思います。どれほど以前のことなのか比べてみないと分かりませんが、少なくとも70年前よりは多くなったと考えられます。その頃は子沢山で、家族を充分に食べさせるだけで必死でした。今日明日の食糧調達で悩んでいるのですから、とても教育のことまで頭が回りません。

21世紀に入っても日本の子どもたちは、6人に一人が貧困だと報道されましたが、それは相対的なことで「絶対的な貧困」を指していません。夏休みは学校給食が食べられない子どもがいるという報道がありましたが、かなり少数です。とりあえずは食べて学校に通えている子どものほうが圧倒的多数です。そうなれば、教育を受けさせて貧困から抜け出すためには教育が必要ってことになり、教育熱心になる親たちが増えるはずです。

ところで、ずっと以前から教育投資は無駄だという考え方を私はしております。やる気がない人間が学んだとて実力がつきません。就職できず進学もできないので、親たちはとりあえずどこかの学校に通わせようとすることがあるようです。本人も一種の避難所みたいにしていると聞いたことがあります。

しかし、やる気もなければ真剣度もないのに、高い授業料を払ってまでなぜ各種の学校に通うのでしょうか。留学する人も少なくないようですが、子どもに甘い親たちばかりです。社会に出る大切な時期なのに、時間と金とエネルギーの無駄になってしまう恐れがあります。

18歳にもなれば選挙権もあるのですから、バイトなどして自立できるように少しでも働くべきではないかと思うのです。働く場こそ真に学べる場であり、真剣度も身に着くのではないでしょうか。たくさんの職場体験から、真にやりたい仕事を見つけ出す可能性も出てきます。自分にとって得手不得手の仕事が何か、それもハッキリと認識できるかもしれません。または、バイトして金を貯めて世界中を旅するなど、その時期でなければ体験できないことを自ら進んでトライしてほしいと思うのです。

親に甘えて依存しつつ何か学びとれるとは思えません。また、親からの過剰な期待で押しつぶされそうになっている青年たちが私の周囲にもたくさんいます。親たちのイライラとした表情をよく目にしているので、とても気になっています。些細なことで口出してをして、あれこれと世話を焼き、注意したり説教したり‥。それが主原因で子どもたちのやる気が無くなることを、親たちは知らないみたいです。

その子の気質を知り、かつ能力を知って、その子にふさわしい生き方を見出すために、後ろからそっと見守るのが親の役目ではないかと、かねがね私は思っているのですが。一般的には、このような安易な考え方をする(むろん私自身は安易な考え方とは思っていないのですが)のは、現実を知らないからと言われるかもしれませんね。

しかし、「口を出さない」ということが、どれほどに難しいのかを想像できたならば、「子を見守る」ということが、けっして安易なことではないと気づかれるのではと思います。ただし、これは主にタイプ2の親たち向けのものと言えます。

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