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子どもをひとり産み育てたことがあります。息子を出産して1年間くらいはずっと辛くて、しかも孤独でした。
赤ん坊の顔を見て体の匂いをかぐと、愛らしくてうれしくて…、辛いだけではなかったのですが、不安感が強くなりました。そうなると、よけいに子の存在を重荷に感じるようになり、自分は「母親失格」だと思っていました。
本当の本物の孤独を味わった時期でした。連れ合いは早朝から出勤で帰宅は遅くて、子どものことで相談しても、私以上に無知でした。
また、結婚して3年くらい経ったばかりなのに、見知らぬ土地に引っ越して新居に住むようになったので、近くに友人も知人もいません。実家は遠隔地で母親を数年前に亡くしているので、頼れる人もいません。
わたくしは、ぶあつい育児書(松田道雄『育児百科』)を頼りに、ひとりで育児に専念していたのですから、心身ともに限界に来ていたようで…。
そんなある日、食事した後に喉に小さな骨が刺さっているという感覚に気づきました。で、トゲみたいなものをご飯とともに奥に胃腸に、押し込んでしまえと大量に食べました。が、どんなことをしてもトゲが刺さっている感覚が無くなりません。
咽喉科にでかけて診てもらうと、「骨もトゲも見当たらない」と、医師に告げられました。強いストレスから心身症に罹ったのだと診断されたのです。
心身症とはhttp://www.jisinsin.jp/outline.htm
余裕が持てるようにしなければ、自分で自分を追い詰めてしまう、と気づきました。未熟児で生まれたので、3か月間くらいは毎晩5回くらい起こされて授乳するという毎日でした。連れ合いのほうは翌日仕事に支障が出るというので、二階で高いびきです。寝られない日々がこんなにも長期間になるとは思いがけないことでした。
その年の冬の寒さは特別に厳しくて、手足のシモヤケとあかぎれで悩まされました。その頃は紙オムツは高価すぎて変えませんでした。冷水で手洗いしてから洗濯機に入れます。離乳食も売っていませんから、全て手作りです。手のかかることばかりなのに、手伝ってくれる人もいません。
で、ぐっすり眠りたいという思いから、連れ合いと相談して、土曜の夜は添い寝を代わってもらい、私のほうは二階で一晩中ぐっすりと眠れるようにしました。
さらに、月に一度は乳児を連れ合いに託して、一日中好きなことをしていいことにしました。美術館に行ったり、映画みたり買い物したり。一日中、図書館で読書するなどもしました。すると、いつしかトゲは融けてしまったみたいです。
懐かしいけれども苦しかったあの頃。充実していたが重荷に感じてもいた。息子が重荷でなく愛しいと感じるようになったのはいつ頃だったのかなあ、と、たまに思い出す。
以下の動画を知って、あの頃の孤独感と苦しさの原因が少し理解できるようになりました。若い女性へ、妊婦さんへお奨めします。必見です。
★0HKスペシャル「ママたちが非常事態!? ~最新科学で迫るニッポンの子育て~」
http://www.at-douga.com/?p=15152
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