ヒトラーという妖怪が‥

戦前の津山事件としてよく知られた３０人殺害の殺人犯ならば、その言動はまだ理解できます。しかし、今回の「津久井やまゆり園」での殺害は全く理解できません。その動機を知って吐き気がしました。

この国の史上初の最悪事件と言えるほどの殺人事件だと、私は思っている。で、ヒトラー並みだと思っていたら、逮捕された男は、「ヒトラー思想降りた」と発言していたらしい。

ヒトラーのしたことは、最近になってよく耳にするようになった「ヘイトクライム」に該当すると言えるでしょう。(ヘイトクライムとは、人種・宗教・性的指向・民族への偏見が、動機として明白な犯罪を指す)

ただし、ヒトラーは国家規模の大規模犯罪を主導したので、「ホロコースト」と言うらしい。ヒトラーの著作『わが闘争』を愛知県図書館で借りて読んだことがありますが、ユダヤ人の不潔さを長々と述べていました。この本は再版されていたようで、とても不安になります。

ちなみに、ヒトラーには不潔恐怖症的なところが見えたので、エニアタイプはタイプ1かもしれないなどと予想したことがあります。(また、不潔を嫌うのは防御タイプ(714)に多い傾向です)、彼の体つきも硬そうで、タイプ1の人にたまに見かけるものでした。

しかし、よくよく調べてみたら、タイプ２ｗ１で1が重い気質だと判明しました。このタイプだと判定した根拠なども書き出していますから、関心がおありならば、「ブログ検索」で「ヒトラー」と入れれば読めると思います。

ついでながら、津山事件の犯人はタイプ７ｗ８と判定していることをお知らせします。しかも、こちらは自分の行動を自覚しており謝罪などもしているが、植松容疑者は無自覚というか、逮捕されて連行中の車内で不敵なニヤ笑い。おぞましく、気味が悪い。

…ちょっと寄り道してしまいました。さて、ヒトラーが演説で述べていたことです。「我々の社会は危機に瀕している。いたずらに弱者や病気の者に助けの手を差し伸べて、適者生存の原理に背いてしまったためだ」

なお、植松容疑者も、「世界には8億人の障害者がいる。その人たちにお金を使っている。それは他に充てるべきだ」と言っていたらしい。つまり、ヒトラーや植松容疑者らは、弱者や病気の者に助けの手を差し伸べるべきではなく、生かしていては社会が危機に瀕する。無駄な金を使うな、ということらしいのだ。

こんな危険人物が権力を握ったら大変なことになるのに、それを当時のドイツ人は予想できなかったみたいです。結果、５００万～６００万人の人たちが死にました。もう想像できない数字です。

なお、アベ政権が誕生した時、今日のような「戦争ができる国になる」など、想像もできなかったか。怖い政権だと思わざるを得ない。

ところで、あの時、ナチスに殺されたのはユダヤ人だけではないことはよく知られていますが、対象の範囲はたぶん想像以上に広い。身体障害者や精神障害者の断種、あるいは不妊手術がされた。殺害されたのは８万～１０万人。

さらに、反社会分子と目された人たちを迫害しています。たとえば、浮浪者、ロマ人、同性愛者、エホバの証人、スラブ人などです。労働忌避者も迫害されたようですが、今なら「ひきこもり」の人も対象になるのではと考えられる。

共産主義者も殺害されており、たぶん反権力的なことを言っただけで迫害されたか殺されたのではと考えると、私のような人間も危うかったのではと思う。世界史上最悪の出来事だと私は見ています。

ヒトラーという妖怪が日本国内を歩き回っていたとは…