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★http://www.j-cast.com/tv/2016/08/24275919.html
上記の事件報道から、親子がともどもに攻撃タイプ(825)の可能性があると前回(その1)にて述べています。
しかし、父親が攻撃タイプであっても、タイプ8ならば、このような事態に至らない可能性があります。なぜなら、タイプ8も「お父さん気質」なので親意識が高いほうですが、息子は放任になりがちで、娘であれば強い関心を持つほうです。次は妻、次は母親です。それは『女性を強く意識するタイプ(837)の特長的なところです。
また、タイプ8は自身が誰からも指導されたがらない、いわば独立独歩と言う気質ですから、息子も指導されたがらないと見てしまう。
ほんどの人たちが自分中心に相手を見ているためであり、自分がそうであれば相手もそうではと思うようです。
タイプ8は叱責されて勉強するような人間では、大した奴にはなれないと考える傾向があります。また、息子はライバルにもなりえる相手で、自分(親)を越して欲しいなどという期待はしません。自分が一番ですから…。
息子がタイプ8や5であれば、父親に反抗的な態度はとらないほうです。父親から躾けられるような隙もなく、甘いところもなく、軟弱でも、わがままでもありません。むろん依存的なところもありません。自立的です。
たとえ父親が教育しようとしても厳しく躾しようとしても、歯牙にもかけずスルーできる生まれながらに「精神的な大人」です。以下の当会理論をお読みください。
★9つのタイプは精神差がある!
http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/active/page15/15-1~/15-38.htm
なお、息子がタイプ2であれば、『父親を強く意識するタイプ(261)』ですから、父親から厳しい叱責をされると過剰反応するほうで、短気なウイング1であれば、父親に暴言を吐く恐れがあります。従って、タイプ2w1の可能性があるとみます。
と、こんなふうに絞っていくことで、父親と息子がどのような関係性になるのか、当会のエニアグラム理論ではおよそ予想できます。
父親が自分の仕事に誇りを持ち、仕事にまい進しており、自分に期待していれば、このような教育熱心な親にはならなかったのでは、と、思う。
しかし、多くの親たちは仕事に不満があったり、自分に自信がなく誇りも持たない。そんな親たちは少なくありません。そういう人物が子どもを正しく導くことが、果たしてできるのでしょうか。「己に期待しろ」って言いたくなりますが、あなたはどう思われますか?
さて、タイプ2w1の父親が息子への教育熱心さが度を越していたために、悲劇的な事件になった例として、挙げたいものがあります。2006年にあった奈良放火殺人事件です。少年(16歳)が自宅に放火して自宅を全焼させたために、継母と異母弟妹の三人が焼死しています。
★奈良自宅放火母子三死亡事件
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A5%88%E8%89%AF%E8%87%AA%E5%AE%85%E6%94%BE%E7%81%AB%E6%AF%8D%E5%AD%903%E4%BA%BA%E6%AE%BA%E4%BA%BA%E4%BA%8B%E4%BB%B6
この父親は医師ですが私立大出で、それで劣等意識があり、息子を自分よりレベルの高い公立の医学部に入れようと、自ら教えています。その熱心さは異様です。暴力も度が越しています。
以下(青字)は、草薙厚子著『僕はパパを殺すことに決めた』からの転載です。奈良県警にある「供述調書」を含む捜査資料に書かれているものです。
「パパは怒って僕に、こうやってと解くんや、分かったかと怒鳴って、いきなり手に持っていた芯の出たシャープペンシルで、僕の頭頂部に‥中略…頭を手で触っていると、パパに突き刺されたところに、シャープペンシルの芯が突き刺さっていた」
少年は成績表を改ざんしたことを父親に見つかり謝りますが…「パパは鬼のような形相になって、いきなり僕の髪の毛を右手で掴んで引っ張りながら、ちょっと来いと怒鳴って僕を書斎まで連れて行きました。その場でパパは、スリッパを履いたままの足で、僕の顔や体を踏みつけるようにして蹴ったり、両手を使って顔や体を殴ってきました。血の味を感じ、口の中が切れていることがわかりました」
少年は父親から、「殺すぞ」と脅され、このままでは「父親に殺される」と思い込み、父親殺害計画を立てます。「包丁はいろんなものを切る物で、パパを包丁で切りつけるのでは一瞬にして殺すことができない。切りつけても大ケガをするだけで、逆にパパに捕まってしまうのではないか」
「よく考えるとボールを打つ部分が小さくて、パパの頭に命中させることが非常に難しく、ゴルフクラブでは命中率が低いと思ってこの時も諦めました」 「バッドや庭石などの武器を繰り返し考えましたが、どれも着実に殺すことができないと思って諦めました」 しかし、「保護者会の日は近づいてくるので、パパを殺さないといけないという焦りを感じるようになりました」
父親から「殺すぞ」と言われても、ただの脅しだとは思えず、本当に殺されるかもしれないと少年は思い込んでしまったようです。で、カンニングをしたことがバレるのは父親が帰宅する朝で、それは犯行の数時間後のことです。混乱したのか慌てたのか、殺害する予定が放火に変ってしまったのでした。
さて、ここにあることだけで、あなたはこの少年のタイプをどのように絞るのでしょうか?(つづく)
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