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そこに、いつごろ創建されたのかわからない古い塔が、一面に生い茂った葦原に囲まれて立ち尽くしている。風が吹くと葦原がざわざわに唸りだす。なぜか、懐かしさに一杯になる、あの塔…。ずっと探し続けている。塔の秘密を解き明かすのは誰? 
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★奈良自宅放火母子三人死亡事件
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A5%88%E8%89%AF%E8%87%AA%E5%AE%85%E6%94%BE%E7%81%AB%E6%AF%8D%E5%AD%903%E4%BA%BA%E6%AE%BA%E4%BA%BA%E4%BA%8B%E4%BB%B6

上記の事件は、父親がタイプ2w1で、息子がタイプ4w5という組み合わせです。今年の8月21日に起きた事件は、父親タイプ2w1が、息子タイプ2w1(まだ確定してはいませんが)という組み合わせです。

前者は、息子が父親を殺そうと計画を立てましたが、後者は父親が息子を刺殺してしまった…。どちらの父親も短気で攻撃的で、息子への教育に過剰に熱心だったという点では全く同じです。

今回も、
薙厚子著の『僕はパパを殺すことに決めた』に書かれている情報(青字)から、以下の事件の被害者である父親とその息子との関係を探って、このような悲劇的な事件に至った原因を見つけ出そうと思います。

「父親は息子が4歳くらいから幼稚園に通わせ、さらに子ども塾と公文にも通わせた」 そのうえ「夕食後の2時間は勉強する時間で、うまくできないと怒られ叩かれていた」 さらに、「日曜日も時間があれば勉強させた」と父親は供述している。「小学校に入学したころは3~4年生程度の学力はあった」

と、そんな供述の場でも自慢げです。他の子どもたちは毎日遊んで過ごすような時期ですから、これほどに勉強をさせれば、一気に差はつけられるでしょう。


少年は小学校に通い出す。「僕の毎日は学校、塾、家でのパパとの勉強を中心とする生活で、たまの土曜日にサッカークラブでの午後の23時間が唯一の楽しみでした。友だちが塾にも通わず遊んでいるのをみて羨ましく思った」と供述しています。

父親のほうは、「小学2年生からは圏内の有名進学塾に通せる。一学年上のクラスに入れた。午後8時まで塾、9時から午前0時まで私のマンツーマン指導でほぼ毎日勉強していました」、で、仕事で在宅していない時は宿題を与えたといい、「その頃はスポンジが水を吸収するようで中略やればやるだけ成績が伸びた」と供述しています。

少年の弁。「パパの考えから進学塾に通うようになって、僕の生活はさらにハードになりました。日曜日にパパの病院の日直勤務があると病院まで連れて行かれ、病院の個室で厳しく勉強を教えられました。家族と一緒に旅行に行く時も、勉強の道具を持っていかされ旅行先のホテルで勉強させられました」

そんな親子の努力の結果からか、奈良では名門の中高一貫教育をする私立男子校に合格できました。

父親の弁。「
いままでやってきた努力が報われた気がして、私も感動してしまい、あふれ出る涙をこらえることができず、息子とともにその場で抱き合ってうれし泣きしました」 息子も「この時パパは、ようやった、と大喜びをして、僕のこれまでの苦労が実ったと思い泣いて喜びました」

少年は幼い頃からずっと勉強一筋です。が、なぜこれほどまでに父親の言いなりになれるのか。あなたは疑問に思いませんか? 私なら一週間も経たないうちにギブアップになりそうです。泣いたり逃げたり仮病などもして、父親からのがれる方法を必死で探すと思う。

しかし、この少年は優等生気質(714)のタイプ4です。勉強では一番になりたい!という願望が強い気質です。私の周囲にもいました。友だちとケンカして泣きながら帰宅すると、親に言われるまでもなく涙を拭きながら勉強を始める。泣かされたことなどすぐに忘れてしまい、勉強に集中します。

クイズに答えるのが楽しいっていうゲーム感覚で勉強をしたがるのです。学業成績が際立って優秀な子は、勉強にまい進している時が最も充実した時間になるのです。

同じタイプ4でも成績が下位であれば、なまじ優等生気質ゆえに、逆に勉強をしたがりません。トップなる可能性がないなら、努力しても何の価値も無いのです。従って、生まれながらに優秀な子どもはドンドン勉強に勤しみ、ドンドン優秀になります。で、そうでない子どもはやる気もなく、投げ出します。ゲームなどしてドンドン落ちていきます。そんな自分に目を向けないようにするのです。

塾を経営しているエニアの受講生(タイプ判定率が高い男性)から聞いたことですが、塾生の多くはタイプ2w1で、しかも成績の悪い子ほど勉強しないとか。

勉強など全くやる気はなく、答えをそのまま書き写したり、無駄口叩いて他の生徒たちの邪魔をして困っていると言う。あるタイプ4の子は成績は中位くらいだが、いつも静かに勉強に集中しており、真剣度があり、確実に成績が上がるとみているようです。同じく優等生気質のタイプ1も同様だと考えられます。

しかし、タイプ7は人生を楽しみたがる気質でもあり、楽しみは家の外にあるので、「外さん」とも言える気質です。ゆえに、学習室に閉じ込められての長時間勉強となれば、一週間も経たないうちに父親に反抗するようになると考えられます。父親はあまり怖がらない気質でもあります。それでも父親から厳しく追い詰められたら、ストレスから病気にもなるという、なぜか嫌なことはしないでいられる変な人たちなのです。

タイプ7の子は、「腹が痛い!」と言い、「学校を休みたい」と訴えると、母親はウソついていると思い診察に行くと、本当に熱があったり、何かれっきとした病名をいただいたりします。不思議なぐらいそういうことがあります。体と心が直結しているかのようです。なお、その気になれば集中度は高く、要領がいいので、長時間の勉強をしなくとも成績アップはするのではと思うのです。むろん、下位であれば全くしないほうになると思われますが。

ですから、この少年は本質的に勉強好きで、うまれ持って優秀でもあり、さらなる優等生になりたいので、父親の教育方針に逆らう気持ちが起きなかった…。
ゆえに有名私立中学に合格した時点で、父親と抱き合ってうれし涙を流した。

この中高一貫教育の男子校の
進学先は、京大や東大や国公立医学部です。明るい将来を約束されたような中学に入学できたのですから、優秀な教師がいるはずです。競争も激しくなり、必然的に刺激的な環境に入るのですから、息子の自主性に任せてもよいのではと思いませんか。

また、親が直接に教えて効果がでるような年代ではないはず、と普通は思うのではないでしょうか。えっ、普通はこうなのですか? でも実は私、普通がわからない人間なので…。さて、長くなりましたので、続きは次回にしたいと思います。

 

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