そこに、いつごろ創建されたのかわからない古い塔が、一面に生い茂った葦原に囲まれて立ち尽くしている。風が吹くと葦原がざわざわに唸りだす。なぜか、懐かしさに一杯になる、あの塔…。ずっと探し続けている。塔の秘密を解き明かすのは誰?
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女学生の頃に、つきあっていた2年年上の男性から、「自由に生きるとはなにか」というテーマで議論したことがあります。が、そもそも自由とは何んなのかわかっていない二人でしたから、そうとうアホな議論をしていたのだと思います。
また、その手の会話は、若者にはよくありますが、年代が上がると取り上げる人などありません。私も、3年に一度くらいチラッと脳裏に浮かぶことがあるくらいです。
ところが、エニアグラム講座では、たまに「自由論争」が出ることがあります。エニアグラムを通して自由とは何かを、ちょっとだけですが伝えられそうな気がして、取り上げてみました。
人は、それぞれに長所と短所があります。しかし、自分のどこが長所で、どのようなところが短所なのか、ほとんど把握できていない人が意外と多いのではないでしょうか。
それどころか、他人からみたら、長所だと言えそうなところを短所だと思い込んでいる。短所だと見られているのに、本人は長所だと思っていることがあります。やはり、自分を客観視することは難しいと考えざるを得ません。自分を知るのは、最も難しいことの一つです。
よくあることですが、他人からズバリ欠点を指摘されると大ショックになることがあります。その場合、その指摘は当たっていると考えられます。当たっていないならば、大ショックにはならないからです。
それなのに、指摘されたこと受け入れられず否定する人がいます。ショックが強すぎて素直になれないのでしょう。たとえば、「君は怠けものだね!」と言われて大ショックとなれば、怠け者か怠けグセのある人と言えます。たいしてショックにならなかったとしたら、あなたは他人が思うほど怠け者ではないと言えるでしょう。
「事実を知るのが怖い」という一面が人間にはあります。自分の嫌なところは知りたくないのです。受け入れがたいことは受け付けないのです。たとえば、家族の一人が亡くしても、それを受け入れられない人がいます。小さな出来事は受け入れて、重大なことは受け入れにくいのです。しかし、やがて現実を知ります。そうすると少し悲しみが減ります。
自分のエニアタイプを判定されて、拒否する人もよくあります。嫌いなタイプの場合はとくにそうです。それゆえ、怠け者だと指摘されたら、意識下では分かっていて、怒り出したり、つい猛反発するというケースがあります。
ですが、全ての人、全てのタイプが欠点を持っていますから、安心してください。私もそれと知って隋分と安心できるようになりました。あなただけが、また、あなたのタイプだけが、特別に欠点か多いという訳ではありません。また、あなたのタイプだけが、生きづらいということもありません。
ある人は怠け癖という欠点があり、ある人には嘘をよくつくという欠点があり、ある人には頑固という欠点があり、傲慢だという欠点やその他もあって、その全てを取り上げることなどできないくらいです。
しかし、自分の中にある否定的な傾向を正しく把握できるようになると、自分を客観視できるようにもなり受け入れられるようになると見ています。真に受け入れるようになれば、自分という人間が自由になっていくという感覚、解放的になっていくような感じが強まり、それらのイメージが膨らみます。
また、自分の欠点を受け入れた人は、他人の欠点にも寛容になれるのではないかと思います。エニアグラム講座では、自分と他人の欠点を笑い飛ばし、楽しい話題にできることがよくあります。
たまたま読んだある著書に、「人間の運命は果たして決まっているのか、決まっていないのか」という問いを発していて、それに対する答えを探していたと語る人がいました。自分の研究を始めたと言うのです。
このような問いかけは、宗教とか哲学など思想のなかで核になる大きな問題の一つと言えます。ですが、人間の運命は決まっているものではない。運命論は嫌いだと考える人たちのほうが多いのではないでしょうか。
それゆえか、「あるタイプに生まれつくと、その気質を変えることはできないとあるが、そんなはずはない。エニアグラムのような性格類型論は間違っている。運命に支配されているかのようにみえる」と、強く反発する人たちをよく見かけます。しかし、それはエニアグラムを間違って捉えています。
自分の研究を始めた人ですが、この人はノイローゼになるほど考え抜いたそうで、結論は次です。「完璧に人間の運命は決まっていて、同時に自由だという実感を21歳の時に得ることができた」と述べています。
なかなかいい言い方だと思います。さらに、「自分の人生を本当に納得して生きていきたかった」と述べており、自分探しの研究だったみたいです。
まさしく、本当の自分を知らずにいたら、自分の人生に納得することはできないのではと思うのです。そして、運命を受け入れて、自分の欠点を正しく知り、それを活かそうと専念できたら、たぶん、「自分は自由なのだ」、「自分は縛られてはいない」と、実感できるのではないかと思うのです。
それどころか、他人からみたら、長所だと言えそうなところを短所だと思い込んでいる。短所だと見られているのに、本人は長所だと思っていることがあります。やはり、自分を客観視することは難しいと考えざるを得ません。自分を知るのは、最も難しいことの一つです。
よくあることですが、他人からズバリ欠点を指摘されると大ショックになることがあります。その場合、その指摘は当たっていると考えられます。当たっていないならば、大ショックにはならないからです。
それなのに、指摘されたこと受け入れられず否定する人がいます。ショックが強すぎて素直になれないのでしょう。たとえば、「君は怠けものだね!」と言われて大ショックとなれば、怠け者か怠けグセのある人と言えます。たいしてショックにならなかったとしたら、あなたは他人が思うほど怠け者ではないと言えるでしょう。
「事実を知るのが怖い」という一面が人間にはあります。自分の嫌なところは知りたくないのです。受け入れがたいことは受け付けないのです。たとえば、家族の一人が亡くしても、それを受け入れられない人がいます。小さな出来事は受け入れて、重大なことは受け入れにくいのです。しかし、やがて現実を知ります。そうすると少し悲しみが減ります。
自分のエニアタイプを判定されて、拒否する人もよくあります。嫌いなタイプの場合はとくにそうです。それゆえ、怠け者だと指摘されたら、意識下では分かっていて、怒り出したり、つい猛反発するというケースがあります。
ですが、全ての人、全てのタイプが欠点を持っていますから、安心してください。私もそれと知って隋分と安心できるようになりました。あなただけが、また、あなたのタイプだけが、特別に欠点か多いという訳ではありません。また、あなたのタイプだけが、生きづらいということもありません。
ある人は怠け癖という欠点があり、ある人には嘘をよくつくという欠点があり、ある人には頑固という欠点があり、傲慢だという欠点やその他もあって、その全てを取り上げることなどできないくらいです。
しかし、自分の中にある否定的な傾向を正しく把握できるようになると、自分を客観視できるようにもなり受け入れられるようになると見ています。真に受け入れるようになれば、自分という人間が自由になっていくという感覚、解放的になっていくような感じが強まり、それらのイメージが膨らみます。
また、自分の欠点を受け入れた人は、他人の欠点にも寛容になれるのではないかと思います。エニアグラム講座では、自分と他人の欠点を笑い飛ばし、楽しい話題にできることがよくあります。
たまたま読んだある著書に、「人間の運命は果たして決まっているのか、決まっていないのか」という問いを発していて、それに対する答えを探していたと語る人がいました。自分の研究を始めたと言うのです。
このような問いかけは、宗教とか哲学など思想のなかで核になる大きな問題の一つと言えます。ですが、人間の運命は決まっているものではない。運命論は嫌いだと考える人たちのほうが多いのではないでしょうか。
それゆえか、「あるタイプに生まれつくと、その気質を変えることはできないとあるが、そんなはずはない。エニアグラムのような性格類型論は間違っている。運命に支配されているかのようにみえる」と、強く反発する人たちをよく見かけます。しかし、それはエニアグラムを間違って捉えています。
自分の研究を始めた人ですが、この人はノイローゼになるほど考え抜いたそうで、結論は次です。「完璧に人間の運命は決まっていて、同時に自由だという実感を21歳の時に得ることができた」と述べています。
なかなかいい言い方だと思います。さらに、「自分の人生を本当に納得して生きていきたかった」と述べており、自分探しの研究だったみたいです。
まさしく、本当の自分を知らずにいたら、自分の人生に納得することはできないのではと思うのです。そして、運命を受け入れて、自分の欠点を正しく知り、それを活かそうと専念できたら、たぶん、「自分は自由なのだ」、「自分は縛られてはいない」と、実感できるのではないかと思うのです。
結局のところ、自分の人生に納得していないのは自分です。自分を縛っているのは自分で、家族や社会などではないのだと、いつかはわかりませんが、いつか発見できる時が来ると思うのです。
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