[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
数日前に読み終えたのは、『だめだし 日本語論』で、かなり集中して読めたので数時間で読了です。それほどに面白かったということでしょう。
昨日は雨で出かけられなくて、これ幸いとばかり、『性のタブーのない日本』を読みだしたら、他のことには目もくれず3時間内で読了です。読みやすくてわかりやすい文章なので、中高生でも大丈夫だと思います。
30 444 紫式部のタイプを知りたい 質問者(ロザンヌ6w7) 2003/07/17
http://www.mirai.ne.jp/~ryutou-m/eneagram/q&a/past/03.htm
…源氏物語は54帖もある長編で、古典の名作とされています。しかし、私からは少女マンガの世界となんら変わらないように見えます…中略…ところで、2w1の少女漫画には、絶世の美男と美女たち、しかも薄幸の王子や姫たちがよく登場します。人妻との不倫、女同士の嫉妬とサヤ当てなど、愛欲の強い人たちがよく登場します。
「源氏物語」は、不義の末に生まれた子が帝になったり、消え入りそうな姫、嫉妬で狂乱する年増、世をはかなむ女、尼僧になりたがる女性たちで満載です。女性性の強い気質ではないかと予想してしまうのですが。
ただし、「源氏物語」をタイプ2w1の作品だと判定しているのではありませんから、誤解なきようにお願いします。判定するには、もっと多くの情報が要ります。
橋本治さんが述べているのは以下です。
…私の思うところ、平安期の女流文学の位置づけは少女マンガと同じです。女による女のためのもので、男からは低く見られている。正式な真名(漢字のこと)の文章に対する女流の「かな(仮名)物語」は、かつては「活字よりワンランク低い」と思われていた少女マンガに対応します。
日本文化の中にそういう流れがあるのを、「ない」と言ってしまえばないということになるだけですが、私は平安期の女流文学が少女マンガと同じところに存在していると思ったので、『窯変源氏物語』(橋本さんの著作)にとりかかる前に、「それがあっても不思議はないな」と思ってはいましたが、実際にあるとは思いませんでした。
「それ」とつまり、BL(ボーイズラブ)です。ある種の女性作家達はBLが好きで、あるのかないのかよくわからないものを、まるでファンタジーのようにとらえて発見してしまいます。《女にて見む》という表現を創出してしまったのなら、紫式部も同じです。
実際、少女マンガには早くからBLものがあり、性的なタブーがないかのような雰囲気で取り入れており、読者からも自然に受け入れられていました。私自身はBLものとか、宝塚歌劇にあるような世界にまるで興味がなかったのですが、驚くとか嫌うということもありませんでした。ただ、なぜ、そんなマンガが多いのだろうと不思議に思っていたことはあります。
ところで、橋本治さんは、「明治時代以前の日本には性表現のタブーはなかったし、性にもほぼタブーがなかった。その昔日本には「変態性欲」という概念がなかった。…が、その代わりにモラルがあった」と述べております。『古事記』を取り上げ、万葉集、源氏物語から絵物語、歌舞伎や錦絵など、さまざまなことを取り上げて、日本文化を紐解いています。やあ、なかなかどうしてやってくれる人なんでね。
なお、紫式部だけでなく、清少納言もタイプ2W1の可能性があるとみています。いつかキチンと説明できるようにする予定です。
12 | 2025/01 | 02 |
S | M | T | W | T | F | S |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 2 | 3 | 4 | |||
5 | 6 | 7 | 8 | 9 | 10 | 11 |
12 | 13 | 14 | 15 | 16 | 17 | 18 |
19 | 20 | 21 | 22 | 23 | 24 | 25 |
26 | 27 | 28 | 29 | 30 | 31 |