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唐突にそれを明かされた数人は、あまりのことに驚き慌てふためきます。「蘇我宗家を倒したら、もはや陛下の天下です。今後も陛下に仕えるつもりで私たちは働いてきました。譲位するなど全く考えられません。譲位するにしても、中大兄皇子(後、天地天皇)であればわかりますが、なぜ軽皇子なのですか?」と尋ねます。
宝姫王いわく。「このような手段で蘇我入鹿を殺害したのであれば、世の人々が受け入れるはずはない。誰かが責任を取らねばならぬ。それでなくては世はさらに乱れる。あちこちで反乱が起きるやもしれぬ」
「それならば、私が一切の責任を負います。私が主導したと明かします」と中大兄皇子が訴えます。が、宝姫王は静かに語る。「たとえお前が主導したとしても、トップにいる人間がすべての責任を負うべきである。それでこそ世を収めることができるのだ」
中大兄皇子らは、それでも納得できずにいましたが、宝姫王の説得は続きます。「入鹿は、私を操つっていたつもりだろうが、私は入鹿ごときに操られる人間ではない。軽皇子が天皇に即位しても、私の、ただの操り人形に過ぎない。みなも軽皇子ならば、そうなること分かろう!」
「なお、孝徳天皇の後継者は、皇子よ。お前である。しかと務めるがよい。以上だ!」と言い切ると、さらに言い募る者たちを置き去りにして、宝姫は大極殿での譲位の儀式に向かう。有無を言わさない人を圧倒する振る舞いです。臣下たちがどうできるものではなかったのです。
宝姫王の弟・軽皇子は即位して、「孝徳天皇」が誕生します。宝姫は、「皇祖母尊(すめみおやのみこと)」という位に付きました。正式には政務から退いていますが、実態としては、「天皇の上の天皇」として君臨したのでした。
何しろ、人に指図したり命令するのが大好きで、本能的にも、他人にはつい指図するという気質です。以前にも当ブログで書いたと思いますが、10歳以上も年下の女性ですが、知人を介してはじめて出会った時に、早くも落ち着いた威圧的な口調で、私に話しかけてきました。
さらにあることをせよと、当然のように指示してきました。「えっ、何言ってるの…」って内心では驚きましたが、むろん反論も抵抗もすることなく黙って立っていただけでした。「こんな人、はじめて見た」って感じです。
『日本書紀』には、「皇極天皇は何も知らず、この大事件を目の当たりに見て、驚きはいかばかりであったか。入鹿の惨死を見たショックは想像にあまりある。譲位を決意したのも当然であろう」などと描いている著者もいます。(高木きよこ著『八人の女帝』
タイプ8は希少タイプですから、直接に出会った人たちも希少です。ゆえに、小説のモデルになったこともなく、タイプ8らしい人物が映画に登場することもない。エニア講座でタイプ8という気質の人間がいると知っても、ほとんどがタイプ2の中によくあるタイプで、傲慢で威圧的で自信たっぷりなわがまま人間を、タイプ8だと思ってしまう。
ちなみに、織田信長(8w7)は歴史ドラマや映画によく登場しますが、タイプ8というよりは、タイプ2でかなり攻撃的な人間という性格に見えて、タイプ8とは到底に思えないものばかりです。
最近にあったことですが、PTAの役員の中で、傲慢不遜な女性がいて、タイプ8ではないかと受講生から訊ねられました。ですが、タイプ8がPTAに参加するなど考えられません。で、「たぶん教育熱心なお母さん気質のタイプ2しかいない世界だと思う」と答えました。
「タイプ8の中年女性と出会えるところがあるとしたら、う~ん…パチンコ店だね」と答えると、なんとしたことか、その一言である受講生から「タイプ8が少しわかった」と言われました。
ちなみに、通信受講生のレポートに登場したパチンコ店で出会ったという女性は、8らしく見えましたが、7w8でした。このタイプも女性なのに男性的な気質ですから、女の園であるPTAに居ることはなく、パチンコ店という男の遊園地で出会ったのでしょう。タイプが違えば、生きる世界が違うのです。赤字です。
ところで、まだまだこのシリーズは続きます。ご期待に添えられるかどうかわかりませんが、私自身としては古代史の謎を解明しているのだというワクワク感で一杯なのです…むろん、そうとは見ていない人たちがいることわかっていますが…。続く。
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