シリアの行方は

シリアのアサド政権が化学兵器を使用したとして、アメリカ、イギリス、フランスの3国が共同で、シリアにミサイル攻撃命令を出したのは、4月14日でした→①

アベは素早く、14日に3国がシリアによる化学兵器使用の証拠を示していないのに、3か国の決意を支持すると表明しました→②　いつものように何も調べもせずに従っているアベ。国連も認めていないのに何故なのだ、どういうつもりなのかと。それを取り上げて非難するマスメディアもいない。

15年前に、イラクに大量破壊兵器があると見て、米国を中心にイラクに侵攻しています。証拠を示していないのに侵攻したのだ。あの時はブッシュ政権で、イギリスとオーストラリア、ボーランドという有志連合だった。確か「イラクの自由作戦」の名の下にイラクに軍事介入にしたのだ。

こういうカッコづけ、実にいやらしい。イラクのその後はどうなったのか。世界中の人たちが知っている。今回も明確な証拠も出せないままに軍事介入した。軍産学複合体と武器商人たちから、早く武器を消費してほしいとせっつかれていたかのよう。

が、ブッシュ大統領が派遣した大量破壊兵器発見のため派遣された調査団は、大量破壊兵器を見つけることができなかった。わずか15年前のことなのに、そこから学ぶつもりなど毛頭ないのだろう。

シリアに化学兵器の使用があったと見るトランプ政権は、ブッシュと同じで、しっかりと調べないままに攻撃すると決定した、と、疑わざるを得ない。懲罰のためではなく、何か別の意図があったのではないかと想像してしまう。

そして、国際機関である化学兵器禁止機関（OPCW）の調査団が、東グータへ入る直前の４月１４日にシリア領内にミサイル攻撃した。OPCWは、シリアの首都ダマスカス近郊で毒ガス攻撃があったかどうか調べることになっていました。

がしかし、それに先立ち現地入りした国連安全保安局（UNDSS）の偵察隊が銃撃を受けて、現地調査の開始を見合わせると発表し、「制約のない立ち入り」が可能となるよう訴えた、と報道されました→③　4月19日のことです。

なお、その前日の18日、驚くべき報道が流れていました。フランスの通信社AFPが、偽情報が流されたと→④

たまに覗く「桜井ジャーナル」には、ドゥーマで化学兵器が使われた痕跡はないとアメリカのケーブル・テレビ局(OAN)の記者が、現地から報告したと載せています→⑤

真実はどこにあるのか、私などにわかるはずもありませんが、なぜ日本のマスメディアは、AFPや他のメディアが載せた報道を取り上げようとしないのか、腑に落ちません。

①★米がシリア攻撃、軍関連施設にミサイル　英仏と共同作戦
https://www.asahi.com/articles/ASL4G36LML4GUHBI01C.html　

②安倍首相「米英仏の決意支持」
https://mainichi.jp/articles/20180415/k00/00m/010/073000c
③シリア化学兵器調査、偵察隊に銃撃 OPCWが現地入り見合わせhttp://www.afpbb.com/articles/-/3171700?cx_part=ycd

④AFP　シリア化学兵器「捏造」の証拠写真、4/18
http://www.afpbb.com/articles/-/3171527?pid=20040096

⑤桜井ジャーナル
シリアのドゥーマで化学兵器が使われた痕跡はない、と、アメリカのケーブル・テレビ局(OAN )の記者が、現地から報告している。
https://www.youtube.com/watch?v=lSXwG-901yU
https://www.youtube.com/watch?v=JPFaEG9vJT4